【エフラボ九大病院】九州大学発バイオベンチャー株式会社ガイアバイオメディシン　入居決定のお知らせ

福岡地所株式会社

2025年12月24日 11時17分

　福岡地所株式会社（本社：福岡市博多区、代表取締役社長：榎本一郎、以下「福岡地所」）が福岡市東区馬出の九州大学病院キャンパス内にて建設中である、賃貸型ウェットラボ及びライフサイエンス企業向け創業支援施設『エフラボ九大病院』（以下「本施設」）について、株式会社ガイアバイオメディシン（本社：福岡市中央区、代表取締役：倉森和幸、以下「ガイアバイオメディシン」）の入居が決定しましたのでお知らせします。

　ガイアバイオメディシンは、九州大学大学院薬学研究院の米満吉和教授によるNK様細胞研究の成果を基盤として設立された九州大学発スタートアップであり、革新的ながん免疫細胞療法の開発に取り組んでいます。ガイアバイオメディシンが開発を進めるGAIA-102は、小児神経芽腫をはじめとする小児固形がんや、胃がん・膵がんの腹膜播種など、既存の治療法では対応が難しい多くのがん患者に新たな希望をもたらすことが期待されています。今回、ガイアバイオメディシンは今後の事業拡大を見据え、本施設のレンタルラボフロアに入居し、両社が協力して整備する細胞培養加工施設（CPC：Cell Processing Center）を利用することで、治験薬製造にとどまらず、販売用医薬品の製造体制構築を進めます。

　福岡地所は地域に根ざしたディベロッパーとして、「福岡をおもしろく」を理念に掲げ、福岡発のグローバルスタートアップが生まれるエコシステムの形成を目指してまいりました。2017年からは、官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」の運営にも参画しており、ライフサイエンス領域を含む成長分野への投資も積極的に行っています。また、ガイアバイオメディシンに対しては、開発を進める革新的な免疫細胞治療法の実現がもたらす社会的意義に加え、福岡で生まれ、グローバルで活躍するバイオ企業への成長に期待をし、2023年に出資をいたしました。

　福岡地所が開発する本施設への入居を通じたガイアバイオメディシンのCPCの構築は、両社による初の実業での具体的な取り組みであり、ガイアバイオメディシンのグローバルバイオ企業への成長と、革新的ながん治療の実現及び普及を目指し、より一層連携を強化してまいります。

■ガイアバイオメディシンについて

・設立年月：2015年10月

・所在地：福岡県福岡市中央区大名2-6-11

・代表者：倉森和幸

・事業内容：複数のがんに有効性を示す、免疫細胞療法（他家由来 NK様細胞）の開発

・URL：https://gaia-biomed.com/

■エフラボ九大病院について

　本施設は、福岡市都市部で供給が不足している賃貸型ウェットラボ及びライフサイエンス企業向け創業支援機能の拡充を図るべく、九州大学病院キャンパス敷地内に新たに建設される当社初のライフサイエンスラボ施設です。九州大学病院の建物と渡り廊下で連結する立地特性を活かし、産官学連携による新たなイノベーションの創出に寄与することを目指しています。

　本施設は地上6階建てで、1階にはインキュベーション施設「FIL.九大病院」を設置。コワーキングオフィス、会議室、イベントスペースに加え、初期投資不要で1ベンチから利用可能なシェアラボを整備します。シェアラボは、イニシャル／ランニングコストが高価な実験機器を入居者が低コストで利用できる共通実験機器等の共用設備を備えています。また、資金調達支援やビジネスマッチング、専門アドバイザーへの相談機会等の事業支援を提供します。2～3階には「九州大学病院ARO次世代医療センター」及び「九州大学生命科学革新実現化拠点」が入居します。4～6階は最小54㎡から最大1フロア1,175㎡まで専有可能なレンタルラボ及びオフィスとして、ライフサイエンス系企業の入居を見込んでいます。

　本施設は、2025年7月に、福岡県及び福岡バイオコミュニティ推進会議により、県内のライフサイエンス産業の更なる活性化に向け「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」の第1号認定を受けました。これにより、福岡県からシェアラボ内の共通実験機器の整備に関しても支援を受けました。また、2026年1月の開業へ向け、ライフサイエンス企業向けの支援体制として、複数のパートナー企業の参画が決定しています。