重度身体障がい者の就労をテレワークで推進するスタッフサービス・クラウドワーク障がいのある従業員数が500人を達成!
~コミュニケーションを重視した独自の取り組みで、入社1年目の定着率は97.3%~~1道2府35県で採用展開、今後もさらなる雇用拡大をはかる~~直近では、取り組みが厚生労働省、総務省、大阪府からも表彰~
重度身体障がい者の在宅就労事業会社、株式会社スタッフサービス・クラウドワーク(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:曽根徹哉、以下「当社」)は、2024年3月1日(金)に障がいのある従業員13人が入社し、従業員数500人を超えたことをお知らせいたします。
当社は通勤が困難な重度身体障がいのある方に、完全テレワークで働く選択肢を提示し、雇用機会を創出することを目的としています。とりわけ地方においては就業機会が少なく、通勤難により、働きたくても働けない重度の身体障がいのある方が多く存在します。こうした社会的背景から、当社では重度身体 障がい者を完全テレワークで雇用することは障がい者雇用の社会的課題の解決につながると考え、2016年の立ち上げから従業員数500人を通過点として見据えて、採用を続けてまいりました。 昨今では障がい者雇用数は増加していますが、精神障がい者や知的障がい者の雇用が進んでおり、身体障がい者においては変化が少ない状況(※1)です。その背景には、通勤を前提としたオフィス内の職場環境の未整備や、完全テレワークをはじめとした柔軟な働き方の拡大が途上であることがあげられます。
当社は今回の500人達成の通過点を、障がい者雇用の社会的課題の解決を一層促進する起点と位置づけ、今後も完全テレワークの働き方の可能性を追求し、障がい者求人の少ない地域での展開をおこなうほか、従業員の働きがいや職域の拡大の取り組みに力を入れ、2025年度を目途にスタッフサービスグループの特例子会社(※3ページ)と合わせて、障がいのある従業員数1,000人の就業創出を目指します。
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スタッフサービス・クラウドワークのこれまでの歩み
当社は、通勤が困難な重度身体障がい者を対象とした在宅就労事業会社として、全国にて人材総合サービスを展 開するスタッフサービスグループの事務処理サービスおよび、それに付帯する支援事業をおこなっています。在宅就労の取り組みは、スタッフサービスグループの特例子会社の1部署として、2016年1月に福岡県で8人からスタートしました。 その後、近畿エリア、東北エリア(現:北海道・東北エリア)、関東エリア、東海エリアと展開を広げ、コロナ禍において も採用を止めることなく拡大し、2020年4月に株式会社スタッフサービス・クラウドワークとして分社・独立をしました。
厚生労働省によると、民間企業で働く障がい者数は前年比4.6%増の約64万人となりました(※1)。世の中で働く障がい者が増える一方で、職場での活躍と定着も重視されています。当社では、コミュニケーションを重視した独自の取り組み(※2ページ)により、従業員の入社1年目の職場定着率は 97.3%(23年6月)で、一般企業の入社 1年後の身体障がい者の定着率60.8%(※2)に対し高い水準です。また、リーダー制や専門知識を生かした部署異動など職域の拡大にも力を入れています。
※1:厚生労働省「令和5年障がい者雇用状況の集計結果」 (2023年12月)
※2:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 「障害者職業総合センター一般企業への就職後の障害別職場定着状況」より (2017年4月)
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重度身体障がい者の就労の課題に応える独自の取り組み
重度身体障がい者が働くには通勤、バリアフリー環境、就業時間などさまざまな障壁があります。 •障がい者求人は都市部に集中し、地方在住にとっては自宅から就業先までが遠く、通勤に負荷がかかる •働き始めたとしても就業先のバリアフリー環境が不足している •生活介助や通勤の時間的制約から規定の勤務時間を守って働くことが難しい •業務連絡・報告が就業先と本人に留まり、一人で作業をすることで「孤独感」を感じる |
スタッフサービス・クラウドワークに入社した従業員は、Web上にある時給データのリサーチ(営業担当補助)、 お客様から頂戴してきた名刺の電子化(営業担当補助)などおこないます。
本人の生活リズムに合わせられるよう「シフト制」を導入 通院や生活介助の利用時間など、生活リズムは個人によって異なるため、 「9:00~19:00の間で原則週5日30時間」のシフト制を導入。 入社2ヶ月間の研修期間では、就労生活のリズムを整えることからはじめています。 |
1日3回のWeb会議により、孤独感を払拭。「チーム意識」を醸成 1チーム5~15人で担当し、Web会議システムを利用した定例会議を1日3回おこなって います。この中で、業務進捗、体調確認に加え、「雑談」をおこなうことを必須にしています。 お互いの顔を見ながらのコミュニケーションと関係性構築を重要視しています。 |
在宅就労に慣れるための研修実施 毎日就労する生活リズムに慣れてもらうため、入社後約2ヶ月間の研修をおこなっています。 同期入社者とのチームビルディングからスタートし、PCの基本操作、ビジネスマナー、 先輩従業員からの業務レクチャーなど本格就労に向けての準備を大切にしています。 |
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担当者のコメント ~テレワークでも活き活きと働ける職場環境づくりを~
コロナ禍以降の環境変化に伴いテレワークが注目され急拡大してきましたが、私たちの目指 す在宅就労は、感染予防策でも生産性向上目的でもありません。通勤が困難な重度身体 障がい者にとっての障害となる環境を是正し、安心して勤務ができる自宅という環境で、個々の能力を発揮してもらうことを目的にしています。2016年にたった8人から始まった在宅就労ですが、今では地方を中心に500人以上の重度身体障がい者が35チームに分かれ、仲間と協力しながら業務に取り組んでいます。 重度身体障がい者にとって、自宅とは生活面で個 々に合った工夫が最も凝らされている場所でもあります。この環境を活かして就労機会を広げていけば、働くことをあきらめていた人の可能性はまだまだ広がっていくと実感しています。
また、私たちのテレワークは就労機会の提供だけではなく、自宅にいながら社会や仲間との 繋がりを実感できる職場づくりにも注力しています。それにより仲間との連帯感が醸成され、安心して働ける職場環境がつくり上げられています。 重度身体障がい者の雇用は少しずつ広 がってきていますが、まだまだ社会で働くチャンスは少ないのが現状です。その社会的課題に向 け、私たちは2022年より“お仕事体験会”という形で全国各地にて“私たちの働き方”の波及 に努め、最近では支援学校や行政・公的機関からも“お仕事体験会”の実施要請を頂き、開催を重ねています。社会・仲間と繋がり、いきいきと働ける職場がつくれるよう、テレワークの 可能性と雇用の質をさらに追求し、拡大していきたいと考えています。
【経歴】
2004年に株式会社スタッフサービスに入社、医療・介護領域のメディカル事業本部(スタッフサービス・メディカル)に配属。10年4月から埼玉オフィス 統括マネージャー、16年4月から柏オフィス 統括マネージャー、18年4月から越谷オフィス・川越オフィスの統括マネージャー。20年4月から株式会社スタッフサービス・クラウドワークに異動、エリア統括部 関東エリア マネージャー。23年9月から株式会社スタッフサービス・クラウドワーク エリア統括部 ゼネラルマネージャー。
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当社の採用エリア1道2府35県/国・行政からの表彰状況
当社の従業員数が年々拡大する中で、国や行政からも評価をされています。直近では、厚生労働省「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰 特別奨励賞」(2022年10月)、総務省「テレワークトップランナー2023 総務大臣賞」(23年10月)、大阪府「大阪府ハートフル企業顕彰 チャレンジ応援賞」(24年2月)などを受賞しています。
■スタッフサービス・クラウドワーク概要
社 名 : 株式会社スタッフサービス・クラウドワーク
本 部 : 神奈川県相模原市中央区鹿沼台1-7-7 トラスト・テック相模原ビル
事業内容 : 在宅就労する重度身体障がい者によるスタッフサービスグループのバックヤード業務支援事業
従業員数 : 507人(2024年3月1日時点)
Webサイト : https://www.biz-support.co.jp/cloudwork
■スタッフサービス・ビジネスサポ―ト概要(特例子会社)
2000年3月設立の特例子会社。通勤型で障がい者を雇用し、スタッフサービスグループのバックヤード業務支援事業をおこなう。知的障がい者、精神障がい者、身体障がい者が全国5拠点で就労。
Webサイト : https://www.biz-support.co.jp/
■スタッフサービスグループ概要
1981年創業。事務職派遣を中心に人材総合サービスを展開。
売上高は3,898億円(2023年3月期)
派遣就業者数は約10万人(2023年3月31日時点)、
派遣登録数は約120万人(2023年3月31日時点)
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