12月23日（月）～26日（木）の4日間千代田区丸の内・KITTE地下1階東京シティアイにて特別展示「京都舞鶴－世界記憶遺産×日本遺産巡回展in丸の内」を初開催！

東京初登場！世界記憶遺産「妻の記録」。日本遺産関連では鎮守府設置前後の町の地図

舞鶴市

2024年12月19日 14時08分

　京都府北部に位置し、日本海に面する舞鶴市は、戦後79年が経ち“体験者なき戦後”のはじまりを迎える中、市を挙げて進めている「海外引き揚げ事業とシベリア抑留の史実を、次世代に継承する事業」の取り組みを首都圏の方々に知っていただく目的から、この度、本市が有する「ユネスコ世界記憶遺産」と「日本遺産」の“2つの遺産”に関わる資料を都内で紹介する特別展示『京都舞鶴－世界記憶遺産×日本遺産巡回展in丸の内』を初開催します。

　日時は2024年12月23日（月）～26日（木）までの4日間、毎日10時～19時まで。場所は千代田区

丸の内・KITTE地下1階の東京シティアイパフォーマンスゾーン。入場は無料です。

特別展示「京都舞鶴－世界記憶遺産×日本遺産巡回展in丸の内」の詳細

開催場所	東京シティアイパフォーマンスゾーン（所在地）東京都千代田区丸の内2-7-2　KITTE地下1階
開催日時	2024年12月23日（月）～26日（木）の4日間 10:00～19:00
入場料	無料
主催	京都府舞鶴市
舞鶴市ホームページ	https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kankou/0000013320.html

【世界記憶遺産コーナー】

■目玉展示は、互いに家族を思いやる気持ちに満ち溢れた「11年間の家族の絆」

今回の目玉展示は、シベリア抑留体験者の北田利（きただ・とし）氏が1956（昭和31）年に舞鶴港に帰還するまでの11年4カ月の間、遠く離れた家族を互いが思いやる気持ちに満ち溢れた記録を「11年間の家族の絆」と題し、東京初登場となる利氏の妻・はま子氏が綴った3冊の「妻の日誌」をはじめ、北田氏と家族がやり取りした「俘虜用郵便葉書」（8点）と、ラーゲリ（収容所）で撮影された「ハバロフスク第2収容所での集合写真」（1点）を展示します。

●「妻の日誌」の特徴

はま子氏の日誌の記載期間は、1950(昭和25)年から1956(昭和31)年頃まで。

なかなか利氏の引き揚げが実現しない中で、留守家族が利氏の安否を気遣う様子が、その日常生活とともに鮮明に描かれ、利氏からの葉書が届けられた時の家族3人で喜ぶ様子が、親子の会話とともに描写されています。

また、日々の生活での出来事をはじめ、夫への想いや結婚直後の東京での生活の回想、娘たちの成長についてなど、母・妻としてさまざまな思いを生き生きとした表現で綴っています。

また、利氏宛ての俘虜用郵便葉書には書けなかった、本当の想いなども記されています。

■大切な人への想いを書いたメッセージカードコーナー

シベリアの北田氏が家族に宛てた「俘虜用郵便葉書」には、娘たちの成長を喜び、妻の苦労をねぎらい、夫としての想いが綴られています。

日本からの葉書には、夫・父の早期の帰還と、何よりも無事であることを願い続ける家族の想いが書かれており、家族愛と夫婦愛の深さが読む人の心を打ちます。

会場に「俘虜用郵便葉書」をイメージしたメッセージカードを用意し、メッセージコーナーを設置します。

【日本遺産コーナー】

■東京初登場！鎮守府設置前後の変化がよくわかる「新舞鶴市街地図」と「余部鎮守府附近新市街地平面図」の実物を展示！

　舞鶴鎮守府が開庁した翌年・1902（明治35）年、鎮守府に通じる幹線道路を中心に、機能的で発展性のある碁盤目状の新舞鶴（現在の東舞鶴）の市街地が完成しました。街路には、「八島（やしま）」「敷島（しきしま）」「三笠（みかさ）」など、当時、海軍で活躍していた軍艦の名前が付けられました。「新舞鶴市街地図」からは戦艦名を付けた碁盤目状の街路がよくわかります。

　また、「余部（あまるべ）鎮守府附近新市街地平面図」は新舞鶴の市街地整備に関する計画図で、市街地が建設される以前の地図に、朱書きで道路や河川の計画線が引かれています。

　会場では、東京初登場となる鎮守府設置前後の新舞鶴の変化を記録した、これらの地図2点の実物を展示します。