ゲーム産業の持続的成長を支える人材育成基盤の強化に向け「ゲームクリエイタースキル実証プロジェクト」を推進
産学連携により、ゲーム開発人材に求められるスキルを可視化
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA、本社:東京都新宿区、会長:辻󠄀本 春弘)は、文化芸術活動基盤強化基金「クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)」の一環として、2025年から「ゲームクリエイタースキル実証プロジェクト」を実施しています。
近年、日本のコンテンツ産業を巡っては、海外展開や創造基盤の強化に向けた取組が進む中、2026年7月に閣議決定された「日本成長戦略[1]」で、コンテンツが17の戦略分野の一つに位置付けられ、政府においても「2033年に海外売上げ20兆円を目指す日本の基幹産業である」としています。
[1] https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/pdf/jgs2026.pdf
なかでもゲーム産業は日本発コンテンツの海外売上げの約6割(3.4兆円)を占める中核的な分野であり、その実現に向けた施策の一つとして人材の確保・育成の促進もあげられています。
こうした期待が高まる中、ゲーム産業が持続的に成長していくためには、世界で活躍できるゲーム開発人材を継続的に確保・育成し、人材の質・量の双方を高めていくための基盤づくりが重要です。
本プロジェクトでは、ゲーム産業界と教育機関が協同してゲーム開発人材に求められるスキルの可視化や体系化を行い「スキルマップ」を策定します。
将来的には、教育機関のカリキュラム設計、学生・社会人の学習・キャリア形成、企業における人材育成への活用可能性を実証し、産学共通の人材育成基盤の構築を目指します。
ゲーム産業と教育機関の有識者による「ステアリングコミッティ」を設け、ゲーム開発に関わる職能を「エンジニアリング」「プロダクション」「ビジュアルアーツ」「ゲームデザイン」「サウンド」「エッセンシャル」の6領域に整理し、ゲーム産業界の経験豊富な開発者からなる各領域のワーキンググループが策定作業を実施します。
■ 各主体におけるスキルマップを活用した将来像
本プロジェクトでは、策定したスキルマップを、教育機関、ゲーム業界を目指す学生や社会人、企業が、それぞれの立場で広く活用できる「産学共通の人材育成基盤」として定着させることを目指します。
各主体におけるスキルマップ活用可能性は以下の通りになります。
【教育機関】
・特化領域・教育方針の明確化
・カリキュラムの組成
・学生のスキル把握による教育指導最適化
・リスキリング向けプログラムの提供
【学生・社会人(異業種からの就職希望者)】
・入学する教育機関の選択・受講する授業の選択
・適性ある職種の検討
・企業に対するスキルのアピール
・検定受験による自身のスキルの測定(自身の保有スキルの明確化)
【企業】
・採用基準の作成
・育成・研修プログラムの作成
・育成面談の指針
・評価・昇進基準の作成
今後各主体との連携を通じて頂いたご意見やご知見、ゲーム開発を取り巻く技術・環境の変化をスキルマップに反映、継続的に更新していくと共に、将来的には検定事業・研修等への展開を検討し、ゲーム産業の人材育成を長期的に支える基盤の構築を目指します。
■ 今後の予定
【2026年度】
・6つの職能別ワーキンググループによるスキルの整理・体系化、スキルマップの策定
・教育機関での活用可能性の実証に向けた検討・準備
【2027年度】
・スキルマップの公表、東京ゲームショウ2027等を通じた周知
・教育機関との連携によるスキルマップの活用可能性の実証
・実証で得られた知見を踏まえたスキルマップの更新
【中長期】
・教育機関、学生・社会人、企業等へのスキルマップの活用拡大・定着
・各主体から得られたご意見やご知見、技術・開発環境の変化を踏まえたスキルマップの継続的更新
・検定事業・研修等への展開
検討体制の詳細については、後述掲載の情報及び文化芸術活動基盤強化基金「クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)」の公式サイト( https://creator.ntj.jac.go.jp/enhancements/cesa-or )もご覧ください。
■ 検討体制
産学有識者により構成される「スキルセット検討委員会(ステアリングコミッティ)」のもと、ゲーム開発現場の実務者を中心とする6つの職能別ワーキンググループを設置し、検討を進めています。
各職能別ワーキンググループでは、各職能・各レベルに求められるスキルの洗い出し、体系化を進めます。
【ステアリングコミッティ委員】
稲見 昌彦(国立大学法人東京大学)
植原 一充(学校法人京都橘学園京都橘大学)
紙谷 憲 (株式会社WFS)
斎藤 直宏(学校法人日本教育財団東京国際工科専門職大学) ※座長代理
島守 明広(株式会社カプコン)
中村 樹之(株式会社セガ)
松原 健二(株式会社ロングフェロー) ※座長
三上 浩司(学校法人片柳学園東京工科大学)
三嶋 寛了(株式会社コーエーテクモゲームス)
山中 涼 (株式会社バンダイナムコスタジオ)
※敬称略、氏名五十音順。所属は公表時点のものです。
■ 検討対象となる6つの職能
本プロジェクトでは、実際の会社組織上の役割である「職種」そのものではなく、ゲーム制作に必要なスキルを整理するための軸として「職能」という考え方を用いています。
現在、以下の6つの職能別ワーキンググループを設置し、各領域において必要とされるスキルの整理を進めています。
・エンジニアリング
・プロダクション
・ビジュアルアーツ
・ゲームデザイン
・サウンド
・エッセンシャル (ゲーム制作に共通して必要なスキル)

【本リリースに関するお問い合わせ先】
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)事務局
info@cesa.or.jp
すべての画像