「続けたくても続けられない」全国の自治会・町内会が岐路に 「対話的現場アップデート」で無理なく続く運営へ、新支援を開始

総務省の調査によると、全国の自治会・町内会の加入率は近年低下傾向が続き、役員の固定化・一部への負担集中・引き継ぎ困難が加速しています(自治会加入率は、令和3年度 71.8%(平成22年度 78.0%)※)。
地域を長年支えてきた地縁組織が「続けたくても、続けにくい」「続けられない」状況に追い込まれている中、株式会社エンパブリック(東京都文京区、代表取締役:広石拓司)は、現場にいる人々が自ら「活動の価値と課題を見える化し、何を残し何を見直すかを話し合える」ようにする新しい支援アプローチ「対話的現場アップデート支援」の提供を開始します。
千代田区、文京区などの地域コミュニティ支援、東京都の地域包括ケア支援など、10年以上の実績を持つ同社が蓄積した知見をもとに開発された本アプローチは、外部から改善策を一方的に提示するのでなく、地域の担い手自身が対話を通して「無理なく続けられる形」を見つけていく、「外から答えを与えるのではなく、内発的な変化を引き出す」ことを根幹としています。
その中核プログラムとして、連続講座「無理なく続けるための 地域コミュニティ&地縁活動の運営講座」(全6回)を2026年6月より開催します。
1. 地域活動の「しんどさ」は、個人の努力不足ではない
人口減少・高齢化・共働き世帯の増加により、自治会・町内会の運営は転換期を迎えています。
現場では次のような声が増えています。
・役員・運営メンバーが固定化し、特定の人に負担が集中している
・行事や会合を減らしたいが、何をやめてよいか判断基準がない
・引き継ぎが不安で、次の担い手に頼みにくい
・見直したいが、「何から話せばよいか」がわからない
・新しい住民や若い世代がなかなか関わってくれない
こうした「しんどさ」の多くは、活動の目的・担い手・負担の全体像が見えにくくなっていることから生じます。個人の意識や努力の問題ではなく、「何を大切にしたいか」「何が本当に負担か」「何を変えればよいか」を話し合う仕組みが整っていないことが根本にあります。
2. 「対話的現場アップデート支援」の特徴
本アプローチは、地域活動の課題を単なる人手不足・ノウハウ不足として扱わず、現場の人々が活動を見える化し、対話を通して自分たちで見直していくための仕組みです。
特徴1:「地域コミュニティ運営キャンバス」で現状・強み・課題を見える化
活動内容・担い手・役割・情報共有・会計・引き継ぎ・関係者の思いなど16の問いで構成されたシートで、活動全体を一枚に整理します。「何から手をつければいいか、どこから話せばいいか分からない」を解消するツールとして、ナビゲーターとの対話の糸口として機能します。
特徴2:多面的な視点での対話を通じて自組織の見直しを伴走支援
「運営キャンバス」を使った見える化や見直しを進めたくても、従来と同じ発想の中で考えがちとなる課題を克服するために、他地域の実践事例やコミュニティ運営理論をヒントに、活動の目的・担い手・情報共有・会議・イベント運営を考える視点を提供します。そして、本講座は、一方的に教えるのではなく、自分たちの地域や活動について「地域コミュニティ運営キャンパス」の16の問いを一緒に考える伴走者であり、ペースメーカーとなる講座です。対話を通して、参加者の視野が広がり、新しい発想から活動を見直すことができるようになります。
特徴3:Keep / Change / Try の整理と発信
「変えずに続けること」「変えること」「やってみること」を言語化・共有することで、活動に関わる全員が状況と方向性を理解できる状態をつくります。新しい担い手へのバトンタッチや、住民への説明にも活用できます。
3. 自治体・中間支援組織が活用できる理由
自治体や中間支援組織が担い手不足に対してできることは、補助金・制度の案内や個別相談だけではありません。地域の担い手が「自分たちで活動を整理し、話し合える機会」を届けることも重要な支援のひとつです。
本プログラムは、以下の3つの形で活用できます。
● 地域の実践者に紹介する
町会・自治会の役員や運営メンバーに、活動を見直す入口としてご紹介ください。参加後に講座での習得内容を参加者ご自身の地域に持ち帰って頂くことができます。
● 支援者ご自身が参加する
自治体職員・社会福祉協議会・中間支援組織・地域コーディネーターが参加することで、現場の悩みの整理方法や対話の問いかけ方を体得できます。複数の地域に関わる支援者にとって、実践的なスキルアップの機会になります。
● 地域別・団体別の見直しワークショップとして委託開催する
特定の地区・連合会・自治会に向けた対面型ワークショップとして実施することも可能です。「まちのコミュニティ・アップデート・スタジオ」のプログラムと連携しながら、活動の棚卸し・強みの確認・「わがまちプレゼン(自分たちの地域や活動を紹介するプレゼン)」づくり・見直しアクション策定を支援します。
★ 委託・連携のご相談は info@empublic.jp まで別途お問い合わせください。
4. 地域コミュニティの実践者との対話から生まれた知見
本アプローチを開発したエンパブリックは、千代田区・文京区をはじめとする東京都心部での地域コミュニティ醸成支援に10年以上取り組んできました。
地域に長く根付いてきた人と、地域との縁が薄い新しい住民とがどう関わり合うか。
その現場に寄り添い続ける中で明らかになったのは、「これまでを否定したり、外部から正解を押しつける支援は機能しない」ということです。地域の人たちが蓄積してきたもの、一人一人の思いを大切にしながら、新しい視点や出会いを生み出すことが、活動を見直し、地域がアップデートしていく大きな力となります。
今回の講座・支援アプローチは、その経験をもとに、現代の既存自治会・地縁組織が「今の社会に合った形」へ無理なくアップデートしていくための実践知として体系化したものです。
5. 連続講座「無理なく続けるための 地域コミュニティ&地縁活動の運営講座~今ある良さを活かし、笑顔あふれる活動へ 工夫と見直しを考えよう」概要
対 象:町会・自治会・地区活動の役員・運営メンバー・地域活動の担い手 ・自治体職員、社会福祉協議会、中間支援組織、地域コーディネーター等
形 式:オンライン(Zoom)
※見逃し視聴・録画配信の有無については申込ページをご確認ください
開催日時:2026年6月23日・7月7日・14日・21日・28日・8月4日 各回19:30〜21:00(90分)
参 加 費:全6回セット 一般16,500円(税込) ※3名グループ参加割引あり
申 込:https://peatix.com/event/4974804/view
各回のテーマ
・第1回(6/23):今の運営のしんどさの正体って? — 見直しは「見える化」から
・第2回(7/7) :そもそも何のために活動している? — 原点を「判断基準」にする
・第3回(7/14):地域の状況やニーズを理解する — 今の暮らし方に合った参加の入口は?
・第4回(7/21):行事・イベントの協力者を増やす — 一人ひとりの負担を軽くする
・第5回(7/28):属人化をほどく、役割設計と引き継ぎの型
・第6回(8/4):信頼の仕組みを整える、見直しアクションを考える
ナビゲーター:二宮雄岳(株式会社エンパブリック 地域コミュニティ共創コーディネーター)
ナビゲーターより「私は、東日本大震災後の地域に復興に10年間携わり、見知らぬ人々が集まって新たにゼロから自治会をつくる復興コミュニティの支援に取り組んできました。その経験の中で、住民自身が「自分たちの地域で何が必要か・どんな形がいいか」を考えて進めていくプロセスの中で、意識と目的が共有された時に自治会がみんなのものとして動き出し、役員交代もスムーズに進む持続可能な運営が生まれました。その経験とエンパブリックの10年以上の現場経験からの豊富な実践・知見を組み合わせ、共に考え、地域の力を大切に育てていくお手伝いをしていきたいと考えています。」
6. 併走プログラム:「まちのコミュニティ・アップデート・スタジオ」(6月スタート)
連続講座と並行して、2026年6月より「まちのコミュニティ・アップデート・スタジオ」を開始します。これは、講座を受講しながら・または受講後に、自分たちの地域での見直しプロセスを継続的にサポートするプログラムです。単発の講座で終わらせず、現場での実践と学びのサイクルを地域に根付かせることを目指します。
今回の連続講座を受講した方は、6~9月の3か月間、継続的なサポート、運営の見える化支援、本講座や関連講座のアーカイブ動画の視聴を活用いただけます。
7. 今後の展望
エンパブリックでは、「対話的現場アップデート支援」を全国に展開していきます。地域活動の課題を個人の負担や努力の問題にせず、地域の人たちが一緒に話し合い・見直し・試し・ふりかえり・次の一歩を考えられる状態をつくること、そこに、これからの自治会・町内会支援の重要な視点があると考えています。
8. 関連プログラム
エンパブリックでは、以下のプログラムも実施しています。
・地域との最初の接点づくり・地域デビューのための「まち暮らしの楽しみ方発見講座」
・新任役員・班長のための「地域コミュニティ運営はじめの一歩講座」
また、コーディネータースタッフがコミュニティづくりに関わる中で感じたことをnoteで発信しています。
note「まちのコミュニティアップデート」:https://note.com/community_update
※総務省「自治会等に関する市区町村の取組に関するアンケート(令和4年2月)」より
株式会社エンパブリックについて
「しなやかなつながりづくり」を通して、地域課題解決と価値創造を進める専門企業です。都心部のコミュニティ醸成など10年以上にわたり、地域コミュニティ・自治会・町会・住民主体の活動・中間支援組織・自治体と連携しながら、持続可能な地域運営を支える取り組みを行っています。
所在地:〒113-0032 東京都文京区弥生2-12-3 2階
公式サイト:https://empublic.jp/
本件に関するお問い合わせ
担 当:二宮、矢部
メール:info@empublic.jp
会 社:株式会社エンパブリック
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
