スカイゲートテクノロジズ、防衛テックとしてJAFCOなど5社より約10億円の資金調達を実施
国内唯一の防衛テックとして、安全保障領域の課題解決を最大限に加速させる大規模調達を実施
スカイゲートテクノロジズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:粟津昂規、以下、スカイゲートテクノロジズ)は、既存投資家である株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(代表取締役社長 山岸広太郎)及び株式会社ジェネシア・ベンチャーズ(代表取締役 田島聡一)に加え、新規投資家としてジャフコグループ株式会社(代表取締役 三好啓介)、三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役社長 小島拓郎)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長 佐伯友史)、りそなキャピタル株式会社(代表取締役社長 相原直也)を迎え、第三者割当増資による資金調達を実施しました。防衛テック市場の確立及び安全保障領域の本格的な課題解決のため、データテクノロジー及びセキュリティに関する技術、製品開発及び事業開発を拡大いたします。

■ 資金調達の背景
スカイゲートテクノロジズは、「存続可能性に関する課題を解決する」をミッションに、防衛及びセキュリティに関するプロダクト及びサービスの提供を行っています。
昨今、急激に悪化する国際安全保障環境の中で、防衛に関する課題は地域・社会における最重要の課題の1つになりつつあります。日本においても例外ではなく、日本政府が2022年に示した国家防衛戦略においては、防衛力の抜本的力による強化等を含む新たな内容が防衛計画の大綱として盛り込まれ、防衛費を国内総生産(GDP)の2%を目安に増額することを目標とするなど、厳しい安全保障環境を反映した防衛領域に対する政府投資の一面を見せています。実際に、2022年度においては、5.4兆円規模であった防衛関係費は、令和7年度には8兆円を超える予算まで増額しています。
この中で、スカイゲートテクノロジズは、2025年に航空自衛隊の事業「宇宙システムにおけるセキュリティ標準ガイドラインの作成」を受注するなど、防衛及びセキュリティ分野の課題解決に邁進してまいりました。スカイゲートテクノロジズは、今回の資金調達を受けて、安全保障領域の本格的な課題解決のため、さらなる技術投資及び事業開発を進めてまいります。
■ 防衛の新たな時代と課題の変化
日本周辺の安全保障環境は、戦後最も厳しく複雑と評価され、数年後すら見通すことが難しい局面に突入しつつあります。力による現状変更への懸念は、引き続き国際社会にとって重大なリスクであるほか、精密誘導ミサイルや極超音速滑空体など、国境間の距離を無視するほどの脅威が増加しています。また、苛烈さの増すサイバー攻撃、社会に混乱をもたらすフェイク(偽)情報、AIを用いた自律致傷兵器の登場など技術進化に伴う脅威もこれに連動しており、未だかつてないほどに地政学的リスクとテクノロジーが複雑に絡み合った時代になりつつあります。
従来の抑止力による防衛アプローチのみでは、これらの脅威やリスクに対抗することは難しく、単一の国を超えて、価値観を共にする国家間で互いの状況認識を一定程度共有し、共に対抗する必要が高まっています。しかし、より遠くから迫る、あるいは、人間では容易に知覚することが難しい宇宙・サイバー・電磁波といった空間を経由した各種の脅威は、この状況認識の形成を極めて困難なものにしており、防衛の新たな時代における重要な課題になりつつあります。
■ 防衛テック:テクノロジーによる防衛課題の解決
これらの課題を解決するためには、急激に変化する国際情勢と先端技術に即応し、適切な倫理のもとに、爆発的に複雑化し増加する脅威を理解し対処するシステムが必要不可欠です。長らく、防衛産業は、製造技術を主体としたものでしたが、このようなシステムの実現のために、ソフトウェアを中心とするテクノロジーが急激に拡大しつつあります。現代の複雑に絡み合った脅威を正確に認識し、価値観を共有する国家間で信頼される防衛アプローチを選択するためには、既存の防衛産業領域のみならずセンシング、データ処理、AI、セキュリティといったITやデジタル技術の防衛領域への適用と統合が必要不可欠です。この分野においては、国際的に防衛テックと呼称されるスタートアップをはじめとする先端技術を有する企業が重要な役割を果たしており、重要な投資領域となっています。
■ 元防衛省・自衛隊出身者らによるチームとプロダクト
スカイゲートテクノロジズは、防衛省・自衛隊で経験を持つチームによるテクノロジーでの防衛課題解決に取り組む会社です。自衛官として、情報通信、サイバーセキュリティ、宇宙、日米共同等の各分野に従事したプロフェッショナルな経験を持つメンバーと先端ソフトウェアテクノロジーを組み合わせることで、極めて複雑な防衛に横たわる課題を解決すると共に、デュアルユース化による社会課題の解決を目標としています。
製品|Skygate JADC2 Alayasiki
Skygate JADC2 Alayasiki(スカイゲートジャドシーツーアラヤシキ)は、横断した領域において、必要な状況認識と意思決定支援を行うための統合領域指揮統制ソリューションプロダクトです。

製品|Skygate Cygiene
Skygate Cygiene(スカイゲートサイジーン)は、ゼロトラストセキュリティを実装するセキュリティイベント・振る舞い検知及びポリシーベースの認証認可アクセスを実現するソリューションプロダクトです。本製品は、主にゼロトラストアーキテクチャに移行する企業・組織の情報漏洩・サイバー攻撃といったリスクを局限し、自由でセキュアなIT環境を実現します。

取り組み|DEFENSE TECH DAY
DEFENSE TECH DAY(ディフェンステックデイ)は、国内外の防衛テック企業、先端技術スタートアップ企業、投資家、防衛関係者が集まる防衛とスタートアップの新しい関係性を作る試みです。
昨年2024年10月のイベントでは、150名以上の方が来場し、この分野への高い期待・関心が寄せられました。

■ 地域・社会の安全・安心と存続可能性に関する課題の解決に向けて
日本においては、過去の大戦からの学びと反省により、防衛研究の自省、あるいは防衛そのものへの忌避感が存在することは否めず、この分野でのスタートアップは皆無に等しいものでした。しかし、日本を含む国際社会がグローバルパワーバランスの変化に直面し、このリスクが顕在化しつつあることは事実であり、これらに対して、日本の過去の反省も踏まえながらも誠実な防衛先端テクノロジーの立脚は必要不可欠です。スカイゲートテクノロジズは、これらの課題に真摯に向き合い、日本の防衛のみならず、地域・社会の安全・安心に貢献し、存続可能性に関する課題の解決ができるよう、引き続き努力してまいります。
■ 引受先からのコメント

ジャフコ グループ株式会社
ジャフコV7 投資事業有限責任組合、ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合
投資部 プリンシパル 白川 亜祐旭 様
防衛領域において全世界的にテクノロジー活用が進んでおり、安全保障環境が悪化する中で、日本政府においてもシステムの整備が急務となっております。スカイゲートテクノロジズ社は、防衛省自衛隊出身者を中心に防衛とテクノロジーに精通したメンバーで構成されており、専門性・課題難易度の高い領域において適切なプロダクトを提供できる稀有な会社です。今後同社が、日本の安全保障を支えるDefenseTechのリーディングカンパニーへと飛躍されることを期待し、全力で支援してまいります。

株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
KII2号投資事業有限責任組合
執行役員 木下 秀一 様
スカイゲートテクノロジズは防衛テック領域をリードする稀有な存在です。他には無い防衛分野のプロフェッショナル集団による専門性と、テクノロジーを結び付けた独自のアプローチができる点が魅力です。当社は創業当初よりミッションに深く共感し、支援を続けてまいりました。今回の資金調達を通じて、同社の取組が進化し安全保障や社会課題の解決に貢献していくことを期待しています。

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合
インベストメント・マネージャー 一戸 将未 様
粟津さんと初めてお会いした約2年前、日本ではまだ「防衛テック」はほとんど認知されていませんでした。それ以降、防衛産業の重要性や、スタートアップとして取り組む意義と可能性について、粟津さんと一緒に様々な方との対話を通じてお伝えし、結果的に今回の資金調達を実現できたのではないかと考えております。日本の主権を維持する上で絶対的に必要不可欠な防衛産業において、当社は国内を基盤としたソフトウェアのサプライチェーンを築き上げることを目指していますが、今回の資金調達はそれに向けた大きな一歩になることでしょう。今後も強い責任感と使命感を感じつつ、精一杯頑張ります。

三菱UFJキャピタル株式会社
三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合
投資第二部 次長 潮田 俊介 様
日本周辺を取り巻く安全保障環境は緊迫感を増し、様々な脅威に対応することが急務ともなり、スタートアップの新しい技術やスピード感への期待も高まっていると感じます。
スカイゲートテクノロジズ社では代表の粟津さん以外にも防衛領域に対する知見の深い人材を揃えており、安全保障の課題に向き合っていけるだけのケイパビリティを有していると考えております。
今後SGT社が防衛領域において中核を担い、日本の防衛に貢献すること、粟津さんのリーダーシップ・事業推進力でこのチャレンジを成功まで導いてくれることを期待し、出資させて頂きました。
MUFGのリソースを最大限活用し、事業成長の支援をして参ります。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社
SMBCベンチャーキャピタル8号投資事業有限責任組合
投資営業第四部 平野 健太郎 様
欧州・中東エリアをはじめ緊迫感が増す世界情勢の中、日本においても国家安全保障の問題は対岸の火事ではなく、極めて重要な課題となっています。
当社代表粟津CEOはシリアルアントレプレナー・幹部自衛官・PdMという稀有な経歴をお持ちで、SGT社は粟津CEOを筆頭とした防衛・テクノロジーの両方を非常に高いレベルで理解されている少数精鋭のプロ集団です。
ディフェンステック領域は非常に複雑性が高く、事業難易度が高い領域ですが、SGT社であればこの高い壁を乗り越え、日本の防衛の中核を担う存在として大きく飛躍されると信じています。今後、SMBCグループのリソースを活用して当社のチャレンジをサポートさせて頂く所存です。

りそなキャピタル株式会社
りそなキャピタル8号投資事業組合
投資第一部
シニアインベストメントマネージャー 喜久田 賢哉 様
りそなキャピタルは、「金融+で、未来をプラスに。」というグループパーパスを実現するため、より良い未来を作るスタートアップ企業に投資しています。
近年、日本を取り巻く安全保障環境は複雑化・不安定化しており、こうした状況下において、新技術への対応力や機動力を備えた民間スタートアップが担うべき役割が一層増しています。
スカイゲートテクノロジズ社は、粟津さんをはじめとして防衛領域とテクノロジーの双方に深い知見を有する優秀な専門人財が揃っています。防衛のみならず、地域・社会の安全・安心の実現、様々な組織・企業の存続に向けた課題の解決に大きく貢献されることを期待し、このたび出資を決定いたしました。りそなグループの機能・サービスを最大限活用し、スカイゲートテクノロジズ社のさらなる事業成長を支援して参ります。
■ 代表コメント

スカイゲートテクノロジズ株式会社
代表取締役 粟津昂規
この度、新たにジャフコグループ株式会社様、三菱UFJキャピタル株式会社様、SMBCベンチャーキャピタル株式会社様、りそなキャピタル株式会社様を株主としてお迎えし、当社の事業を加速できることを改めて嬉しく思います。昨今の安全保障環境の厳しさとそれにまつわる防衛課題は、非常に喫緊の社会課題であることは間違いありません。自身の自衛官とスタートアップという2つの異なる責務の経験から、ここに社会の安全や安定に寄与するテクノロジーとプロダクトの存在が今後必要不可欠であり、また多くの人々・組織にとって健全な発展につながることを深く確信しております。今回の資金調達を、市場からの信託を賜ったと捉えて、誠実な取り組みと事業の拡大に邁進いたします。
■ 資金調達概要

資金調達の方式 |
第三者割当増資 |
新株発行元 |
スカイゲートテクノロジズ株式会社 |
新株割当先 |
KII2号投資事業有限責任組合 (株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ) Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合 (株式会社ジェネシア・ベンチャーズ) ジャフコV7 投資事業有限責任組合、ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合 三菱UFJキャピタル9号投資事業有限責任組合 (三菱UFJキャピタル株式会社) SMBCベンチャーキャピタル8号投資事業有限責任組合 (SMBCベンチャーキャピタル株式会社) りそなキャピタル8号投資事業組合 (りそなキャピタル株式会社) |
既存株主 |
粟津 昂規 KII2号投資事業有限責任組合 (株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ) Genesia Venture Fund 3号投資事業有限責任組合 (株式会社ジェネシア・ベンチャーズ) みずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合 (みずほキャピタル株式会社) |
■ 当社求人について

スカイゲートテクノロジズでは、防衛・安全保障領域に知見を有する方、データ統合処理・セキュリティに関する技術を有するエンジニアなどを積極的に採用しております。
詳しくは、当社採用ホームページをご覧ください。
スカイゲートテクノロジズ株式会社
代表者 粟津 昂規
所在地 東京都渋谷区代々木1丁目35-3
URL https://www.skygate-tech.com /
当社詳細は、公式ホームページをご覧ください。
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