大谷大学学生チームが京都府京丹後市と連携!高齢化やクルマ社会に伴う移動の課題解決の糸口を探る「地域交通とモビリティプロジェクト」を開始
学生考案「交通すごろく」ワークショップを8月18日(日)開催
大谷大学(所在:京都市北区/学長:一楽 真)は、地域連携活動の一環として京都府京丹後市と連携し、「地域交通とモビリティプロジェクト」に取り組んでいます。本プロジェクトは、高齢化社会やクルマ社会に伴う移動手段の課題を明確化し、自家用車に依存することの持続可能性を見直すことで、地域全体で今後の交通のあり方について考えることを目的としています。
この一環として、8月18日(日)に大谷大学の学生と京丹後市議会議員および京丹後市民による、「交通すごろく」を使ったイベントを実施します。「交通すごろく」とは、社会学部コミュニティデザイン学科に所属する25名の学生によって、地域全体で今後モビリティを効果的に使う方法を考えるためのきっかけづくりを目的に開発されました。当日はゲームを通じて京丹後市内の各交通手段のメリットとデメリットを学び、地域交通の未来について活発な意見交換を実施します。大谷大学は、今後も地域社会と協力し、持続可能な交通手段の推進に努めてまいります。つきましては、ご多用のところと存じますが、取材賜りますよう、お願い申しあげます。
京丹後市における「地域交通とモビリティプロジェクト」実施背景
本プロジェクトにおいて、社会学部コミュニティデザイン学科の開講科目「プロジェクト研究実践」(担当教員:野村実講師)が、京丹後市でのインタビュー調査やフィールドワークを実施しています。
フィールドワークの結果によると、京丹後市内の交通機関は現状、同一市内であれば誰でも1回あたり上限200円で利用できる「上限200円バス」事業のほか、エリア内で定額乗り放題の交通サービス「mobi」や、自家用有償旅客運送「ささえ合い交通」(公共ライドシェア)が導入されています。一方で、慢性的な運転手不足により2025年には一部路線が廃止される予定となっていることに加え、京丹後市内に住む人々の通勤・通学の主な交通手段は依然として「自動車」が77%を占め、バスや鉄道を利用している人は全体のわずか6%に過ぎません。自家用車の利用が増加すると公共交通利用者が減少し、結果的に路線の廃止を招く悪循環につながることを踏まえ、地域住民一人ひとりの意識や行動を見直し、交通の問題を考える必要があります。このような問題意識を踏まえ、大谷大学はワークショップを含む地域の方々との交流を通して、課題解決に向けた糸口を探っています。
『交通すごろく』体験で学ぶ『モビリティミックス』と地域交通の未来
大谷大学は、8月18日(日)にアミティ丹後にて、大谷大学の社会学部コミュニティデザイン学科の学生と地元議員および京丹後市民が参加するワークショップを開催します。当日は、公共交通機関と自家用車それぞれのメリットを認識し、場面に応じた適切な移動手段を選択することを目的として、学生が開発した「交通すごろく」を実施予定です。
ワークショップでは、従来の地域公共交通に加え、自家用車も含めた全ての移動手段を組み合わせる「モビリティミックス」の重要性を楽しみながら学ぶ機会を創出します。参加者は、ゲームを通じて交通手段のメリットやデメリットを学び、地域交通の未来について意見交換を実施。さらに、京丹後市議会議員とも、持続可能な交通手段の推進について議論を行います。
『交通すごろく』ワークショップ 開催概要
■実施内容:学生による「交通すごろく」ワークショップの開催および議員・市民との意見交換の実施
■目的:公共交通と自家用車の関係を問い直し、
モビリティ(移動手段)を効果的に使う方法を考えること
■実施日時:2024年8月18日(日)14:00~17:00
■会場:アミティ丹後(京都府京丹後市網野町網野367)
■参加学生:10名
■参加者:京丹後市議会議員、京丹後市民の方々(予定)
社会学部コミュニティデザイン学科「地域交通とモビリティプロジェクト」
京丹後市と丹波篠山市をフィールドとして、交通政策・共助交通・モビリティ・買い物アクセス・モビリティマネジメントの5つのチームに分かれ、現場への提案・提言を目標に、コミュニティデザイン学科地域政策学コースに所属する3年生17人、2年生8人が取り組んでいます。
大谷大学の地域連携について
大谷大学では「地域連携室(コミュ・ラボ)」を設置し、伝統いきづく住民力と学生の協働で、過疎地域の活性化、子育て支援、コミュニティラジオなどでの情報発信、環境に配慮した祭りの実施協力などの地域連携活動に取り組んでいます。
大谷大学 地域連携:https://www.otani.ac.jp/renkei/index.html
大谷大学について
大谷大学は、1665(寛文5)年の江戸時代、京都・東六条に創設された東本願寺の学寮をその前身としています。その後、いくたびかの変遷を経て、1901(明治34)年、近代的な大学として東京・巣鴨の地に開学。1913(大正2)年、現在の地に移転開設しました。
親鸞の仏教精神に基づき、“人材”ではなく“人物”の育成を目標とする学び「人間学」を教育・研究の根幹とし、広く一般社会へ開かれた大学として確かな歩みを続けています。2021(令和3)年には、近代化120周年を迎えました。
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