豊岡市における地域マイクログリッド事業を開始
本MG事業では、災害等で電力供給が停止した際の対策を目的として、豊岡中核工業団地を周囲の配電網から切り離し、独立した電力の自給自足を行ってまいります。その際、協賛各社の建物の屋根に設置する太陽光発電設備*2で得られる電力と工業団地内に設置する蓄電池設備を活用することで、工業団地内の各企業や市指定避難場所等へエネルギーの安定供給が可能となります。
平常時は、太陽光発電設備で発電された電力を当該建物に供給するオンサイトPPA事業*3を展開するとともに、発電電力に余剰が発生する場合は工業団地内に販売することで再生可能エネルギーの地産地消を実現します。また蓄電池設備を活用し、蓄電した電気を取り引きする蓄電所事業を行うことで地域の電力供給の安定化にも貢献します。これら一連の事業を組み合わせることで、MG事業の経済性を確保しつつ、豊岡市の災害対策、地域電力供給安定化への貢献、再生可能エネルギー普及促進と約1,120t/年のCO2排出量削減を行うことができます。
<スキーム図>
本事業では、経済産業省の「令和4年度 地域共生型再生可能エネルギー等普及促進事業費補助金」を活用して、本年3月に2.2MWの太陽光発電設備と6MWhの蓄電池設備を導入しております。
本件は、特別目的会社が中心となり、豊岡市、株式会社カネカ、伊藤忠商事株式会社、関西電力送配電株式会社、関西電力株式会社、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ*4、豊岡中核工業団地の協賛各社が連携して推進します。
当社は、先進性の高い本事業の実証を通して技術を深め、更に脱炭素に取り組む自治体や企業との連携を進めて適用拡大を図るとともに、太陽電池や断熱材をはじめとする当社の環境配慮製品を用いたトータルエネルギーソリューションで地域社会に貢献していきます。
蓄電池設備
*1. 限られた地域コミュニティの中で、自家発電設備で電気を作り、蓄電池などで電力量をコントロールし、エネルギーの地産地消ができるシステムのこと。尚、本マイクログリッドでは発電設備として太陽光発電設備を活用し再生可能エネルギーのみにより構成されることを特徴とする。
*2. 協賛各社の内、次の8社に太陽光発電設備を設置:株式会社カネカ、日本パワーファスニング株式会社、東海バネ工業株式会社、株式会社オフテクスホールディングス、株式会社ウィック、OESアクアフオーコ株式会社、株式会社豊岡紙器、神繊興業株式会社。
*3. Power Purchase Agreement(電力販売契約)
*4. 伊藤忠商事株式会社のグループ会社。本事業においては発電電力に余剰が発生した際の売買を主に担う。
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