Japan PBSS、第2回ウェビナー「Market Accessとは?」を開催

米国で医薬品を上市し、患者に届けるために必要な知識と準備を解説

一般社団法人Japan Pharmaceutical & BioScience Society

一般社団法人Japan Pharmaceutical & BioScience Society(Japan PBSS)は、2026年7月25日、第2回Japan PBSSウェビナー「Market Accessとは? ~アメリカで医薬品を上市するために必要な知識と準備~」をオンラインで開催しました。講師には、米国ボストンを拠点にバイオ・ディープテック領域のスタートアップ支援や海外展開支援などに取り組むRykoTECH CEOの加藤愛子氏をお迎えしました。加藤氏は、Japan PBSSのリーダーシップチームの一員としても活動しています。

開催概要

テーマ: Market Accessとは? ~アメリカで医薬品を上市するために必要な知識と準備~

開催日:2026年7月25日

開催形式:オンライン

講師:加藤愛子氏(RykoTECH/Japan PBSSリーダーシップチーム)

主催:一般社団法人Japan Pharmaceutical & BioScience Society

イベントURL:https://www.pbss.org/eventDetails/1064

当日は約100名が参加し、米国において医薬品の承認後、実際に患者へ届けるまでに必要となるマーケットアクセスの全体像について理解を深めました。講演では、米国市場のステークホルダー、保険制度、患者が治療を受けるまでのプロセス、Compendia、保険償還戦略、PBM(Pharmacy Benefit Manager)とリベート、上市に向けた準備時期などが、具体的な事例とともに解説されました。

講演内容のハイライト

FDA承認は、患者アクセスの出発点にすぎない
    米国では、承認、保険償還、医師による処方、医療機関や薬局での採用は、それぞれ異なるプロセスです。承認後も、コード取得、保険者との交渉、価格設定などの準備が必要となります。     

多数のステークホルダーが医薬品の採用と価格に関わる
    民間保険会社、Medicare、Medicaid、PBM、医療機関、薬局、規制当局、患者団体などが複雑に関係しています。臨床データだけでなく、経済性データも採用や給付条件の判断材料となります。     

患者が治療に到達するまでにも複数の障壁がある
    患者は、医療機関のネットワーク確認、専門医の受診、事前承認、ステップセラピーなどを経て治療に到達します。製薬企業には、こうした患者ジャーニーを踏まえたアクセス設計が求められます。 

保険償還戦略は「Coding、Coverage、Payment」で考える
    適切なコードの取得、保険給付の対象となるための対応、価格や支払い条件の設計を一体で進める必要があります。PBMとの価格・リベート交渉も、米国での市場浸透を左右する重要な要素です。 

マーケットアクセスの準備は開発初期から始める
    理想的にはフィージビリティスタディの段階から検討し、Phase 2頃から臨床アウトカムに加えて、経済性や患者報告アウトカムを収集することが重要です。上市時点から逆算した早期の準備が必要とされます。   

 

開発と市場アクセスを一つのストーリーとして設計する必要性

FDAによる承認は、医薬品開発における重要なマイルストーンです。しかし、保険者に医薬品の価値が理解され、適切な償還が得られ、医師が処方できる環境が整わなければ、薬を患者に届けることはできません。今回の講演では、医薬品開発と商業化を切り離すのではなく、開発戦略とマーケットアクセスを一つのストーリーとして設計することの重要性が示されました。この考え方は、大手製薬企業だけでなく、将来のライセンスアウトやM&Aを目指すスタートアップ、アカデミア発の創薬プロジェクトにとっても重要です。臨床試験のエンドポイントや収集するデータの設計が、承認後の保険償還や事業価値にもつながります。

Japan PBSSでは今後も、創薬・バイオサイエンス分野における実践的な知見を共有し、多様な立場の参加者が学び合う機会を提供してまいります。

 

次回の対面イベントとウェビナーのご案内

<次回対面イベント概要>

開催日:2026年8月22日土曜日10:00~17:00

テーマ:Bench to Bell, and Beyond 

―創薬スタートアップの資金調達:起業から上場、そしてその先の成長戦略―

開催形式:現地/オンラインのハイブリット

開催場所:東京(日本橋ライフサイエンスハブ LSH-E会議室(A+B+C))

イベントURL:https://www.pbss.org/eventDetails/1066

発表者/パネラー:

・布施 紳一郎(TPG Life Sciences Innovations)

・秦 耕平(オンコリスバイオファーマ株式会社)

・森下 大輔(SODAI Therapeutics, Inc.)

・中原 拓(メタジェンセラピューティクス株式会社)

・三井 善夫(UntroD Capital Japan株式会社)

・今村 敏之(野村アセットマネジメント)

パネルディスカッションモデレーター:

・久保田 文(株式会社日経BP)

<次回ウェビナー概要>

開催日:2026年10月24日土曜日8:00~9:00

テーマ:Polyoxazolines for Delivery of Small Molecules and Nucleic Acids

発表者:Professor Alexander Kabanov 

(Mescal S. Ferguson Distinguished Professor, Director, Center for Nanotechnology in Drug Delivery, University of North Carolina, Chapel Hill.)

開催形式:オンライン

イベントURL:https://www.pbss.org/eventDetails/1099

 

 

Japan PBSS PR & Advocacy

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会社概要

URL
https://www.pbss.org/chapter/Japan?language=ja
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中央区銀座1丁⽬12番4号N&E BLD.6F
電話番号
-
代表者名
上村 成章
上場
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資本金
-
設立
2025年07月