大広、日本インフォメーション、RooMooNが成人年齢の引き下げに関する共同調査を実施。

~当事者である高校生たちは18才成人に戸惑いがある~

株式会社大広

株式会社大広(代表取締役社長:落合 寛司)(以下、大広)、日本インフォメーション株式会社(代表取締役社長:斎藤 啓太)(以下、日本インフォメーション)、RooMooN株式会社(代表取締役:浜内 久乃)(以下、RooMooN)の3社は、共同で「成人年齢の引き下げに関する調査」を実施しました。この調査は2020年12月22日に発表した「コロナ禍における成人式に関する共同調査」に続く第2弾です。
<各社の取り組みと概要>
大広は、2018年6月16日付けで 「次世代ロールモデル研究プロジェクト」を立ち上げ、18才前後の若者達に注目し、次世代を担う彼らがこれからの日本をどのように生きていけば良いかを考える情報発信サイト「18カラ~ノ、」を公開、運用してきました。2019年11月に日本インフォメーションと共同調査リリースを行い、2020年6月に日本インフォメーションとオンラインセミナーを共催、2020年12月22日にRooMooNを加えた3社で共同調査リリースを行いました。
※「18カラ~ノ、」:https://www.18kara-no.jp/

日本インフォメーションは、2020年12月1日に設立51周年を迎えた調査会社です。昭和・平成・令和と50年にわたって時代の変化を生活者の視点から見つめてきました。2020年6月に大広と共催したオンラインセミナー「次世代ロールモデル研究セミナー」では、18才以下の若者 (中高生)を対象としたクラスター分析手法「U-18クラスター」の運用についてプレゼンテーションを行い、若年層向けマーケティングを支援しています。
※コーポレートサイト:https://www.n-info.co.jp/

RooMooNは、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」の運営を中心に、企業へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に活動するPRエージェンシーです。現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生、約90名が「Trend Catch Project」に所属しており、今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせたリアルな意見を社会に向けて発信していきます。
※Trend Catch Projectの学生が運営するメディア
「Trend Mirror」Instagram:https://www.instagram.com/trendmirror_jp/

 この度、各社はお互いの若者を対象とした取り組みを発展させるために共同調査の第2弾を実施し、来年2022年4月に控えた成人年齢の引き下げについてレポートします。
※本レポートの著作権は、株式会社大広・日本インフォメーション株式会社・RooMooN株式会社が保有します。内容を転載 ・引用する場合には、「大広・日本インフォメーション・RooMooN調べ」と明記してご利用ください。

<概要>
今回は、RooMooNが運営する女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project 」による定量アンケート結果に加えて、日本インフォメーションが運営するリサーチモニターの18才から22才までの男性を対象とした定量アンケート結果も組み合わせてレポートいたします。さらに、「Trend Catch Project 」メンバーの女子高生へ実施したオンラインインタビューもあわせてレポートいたします。

■定量アンケート|①「Trend Catch Project」の女子大生・女子高生
・調査方法:インターネット調査
・エリア:全国
・調査対象:女子大生125名・女子高生32名
・回答件数:合計157名
・調査期間:2020年12月5日(土)~ 12月13日(日)

■定量アンケート|②「リサーチモニター」の18才から22才までの男性
・調査方法:インターネット調査
・エリア:全国
・調査対象:18才~22才の男性
・回答件数:合計645名
・調査期間:2020年12月14日(月)~ 12月15日(火)

■オンラインインタビュー|「Trend Catch Project」メンバーの女子高生
・調査方法:オンラインによる個別インタビュー調査
・エリア:首都圏
・調査対象:首都圏在住の高校2年女子1名・高校3年女子1名
・回答件数:合計2名・調査期間:2020年12月11日(金)


<結果のポイント|定量アンケート>
今回実施した2つの定量アンケートから得られた主なファインディングスは以下の通りです。

✔ 成人年齢の引き下げについては、当事者である女子高生で97%、18才男性で81%が認知。
✔ 賛否について、女子高生は否定的な人が多く47%、一方、18才男性は肯定的な人が多く46%。
✔ 自由意見では、当事者である女子高生からは、「高校生はまだ大人ではない」という声が多い。
✔ 女子高生は「大人になり切れていない」「責任を持つのが不安」など、デメリットを感じている。
✔ 18才男性では女子高生と大きく傾向が異なり、責任が増えることを前向きにとらえている。
✔ 3つの年齢が同時期に成人することには、多くの当事者が「複雑な心境」と感じている。
✔ 具体的には、成人式がどうなるか不安を感じている。また高校3年生は年下と同じ扱いに否定的。


<結果のポイント|オンラインインタビュー>
今回実施した女子高生オンラインインタビューから得られた主なファインディングスは以下の通りです。

✔ ①当事者の声|高校3年女子インタビュー|
・18才はまだ大人になり切れていない年齢。
・成人はそれぞれの道を過ごしてからたどり着く区切り。
✔ ②当事者の声|高校2年女子インタビュー|
・携帯電話の契約が自分で出来るのでプラス。
・18才では社会をまだよく知らないので、詐欺にあうなど騙される人が増えることが心配。


<主な調査結果|定量アンケート>

トピック①|成人年齢の引き下げに関する認知
当事者である高校生などで高い認知。女子高生で97%、18才男性で81%が認知。

■2022年4月から成人年齢が引き下げられ18才で成人になることを知っているのは、当事者のうち「Trend Catch Project」の女子高生では97%、18才男性では81%でした。直接該当しない女子大生や19才~22才の男性よりも当事者である高校生たちの方が高い結果でした。


トピック②|成人年齢の引き下げに対する評価
女子高生は否定的な人が多く47%、一方18才男性は肯定的な人が多く46%。

■従来よりも少し早く成人になることを肯定的にとらえている人は、「良い」「まあ良い」を合わせて、当事者のうち「Trend Catch Project」の女子高生では16%、18才男性では46%でした。年齢差以上に男女で評価の差が大きい傾向で、「Trend Catch Project」の女子高生では47%の人が否定的なのに対して、18才男性では21%でした。


トピック③|成人年齢の引き下げに対する自由意見
当事者である女子高生からは、「高校生はまだ大人ではない」という声が多い。

■成人年齢の引き下げに否定的な評価が多い女子高生・女子大生の自由意見を見ると、「高校を卒業したばかりでは違和感しかない」「気持ち的には20才で成人と思っている」「高校生は自分で出来ることが限られる」など、高校生は未発達な年齢でまだ大人とは言えないという声が多くあげられています。また、高校3年生では、2歳下の学年と一緒に成人することに対してやや否定的な声があります。さらに、「成人年齢をなぜ引き下げる必要があるのか意味が伝わっていない」というように当事者として意味を捉えられていないという声もありました。


トピック④|成人年齢の引き下げに対するメリット・デメリット
女子高生は「大人になり切れていない」「責任を持つのが不安」など、デメリットを感じている。

■成人年齢の引き下げに対するメリット・デメリットについて聞いたところ、否定的な評価が多かった女子高生は、「まだ大人になり切れていない」53%、「責任を持つのが不安」47%がTOP2で、デメリットを感じている人が多いようでした。一方、肯定的な評価が多かった18才男性では、「選挙権がある」41%がTOPで、次に「責任を持つのが不安」39%、「まだ大人になり切れていない」36%、「大人の自覚を持てる」29%と続き、女子高生とは大きく傾向が異なりました。デメリットばかりではなく、「選挙権」「大人の自覚」など、責任が増えることを前向きにとらえているようです。


トピック⑤|3つの年齢が同時期に成人することへの心境
3つの年齢が同時期に成人することには、多くの当事者が「複雑な心境」と感じている。

■2022年度に、現在の高校1年生から高校3年生までの人が同じ年に成人になることについて、当事者となる人で「複雑な心境」と感じている人が、女子高生で75%、18才男性では59%でした。


トピック⑥|3つの年齢が同時期に成人することへの感想
成人式がどうなるか、不安を感じている。また、高校3年生は年下と同じ扱いに否定的。

■3つの年齢が同時期に成人することに対して、当事者である女子高生は「成人式がどうなるのか?」「受験はどうなるのか?」「振袖や会場はどうなるのか?」など、成人式について不安が持たれています。また、高校3年生では成人として年下と同じ扱いをされることに否定的な声があげられています。



<主な調査結果|オンラインインタビュー>

①高校3年女子インタビュー|2022年4月に19才で成人(RNさん18才)
18才はまだ大人になり切れていない年齢。成人はそれぞれの道を過ごしてからたどり着く区切り。

■埼玉県の高校に通うRNさん18才。学校の授業で成人年齢の引き下げについてクラスメートと話し合った経験があり、その時は否定的な意見が多かったということでした。18才という年齢については「高校生であり、まだちょっと子供の部分があり、完成していない」という認識でした。成人とは、「高校を卒業して1~2年をそれぞれの道で過ごしてからたどり着く区切り」と感じているそうです。


②高校2年女子インタビュー|2022年4月に18才で成人(NSさん17才)
携帯電話の契約が自分自身で出来るのでプラス。一方、社会を知らず騙される人の心配も。

■千葉県の高校に通うNSさん17才。成人年齢の引き下げは、個人的には現在持っていない携帯電話の契約を自分自身で行えるようになるため、「明るい未来」と答えていました。一方で、同じ年代の人については、18才になっても社会をまだ知らないから、詐欺にあうなど騙されたりする人が増えるのではないかとコメントしていました。



<今後の取り組み>
引き続き、3社共同での調査リリースなどを発信していく予定です。
※2021年3月、4月にそれぞれリリースを発信の予定※それ以降も順次発信

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会社概要

株式会社大広

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URL
https://www.daiko.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝2丁目14-5
電話番号
03-4346-8111
代表者名
泉 恭雄
上場
東証1部
資本金
28億76万円
設立
1944年02月