Monozukuri Ventures、ヘッドギアを必要としない次世代の没入型ディスプレイを開発するBRELYONに出資
従来のPCモニターのように使える没入型ディスプレイを開発する企業に出資
BRELYONは、2019年に設立された、ヘッドセットを必要としない次世代の没入型ディスプレイを開発するスタートアップです。
ユーザーがコンピューターから視覚情報を受け取る主な方法は、PCモニターまたはVRヘッドセットを用いる方法です。しかし、PCモニターは映像が平面的で、十分な作業領域を確保しようとすると、複数枚のモニターと大きなスペースが必要となります。また、VRヘッドセットは、十分な作業領域と没入感を得られますが、ヘッドセットは重く、目に負担がかかり、ユーザーは周囲から完全に隔離されてしまいます。近年、メタバースが注目されていますが、ハードウェアが抱えるこれらの問題が、普及の障壁になっていることは明らかです。
BRELYONは独自のSLET技術(superconic light-field expansion technology)と深度変調技術により、奥行きのあるパノラマ映像を実現します。これにより、従来のモニターと同じ使用方法でVRヘッドセットを使用した時のような没入感を体験できます。この技術を用いたディスプレイは従来の2Dコンテンツに加え、バーチャルコンテンツも楽しむことができるため、メタバースとの親和性も非常に高いのが特徴です。
BRELYONが提供する最初のプロダクト「Ultra Reality display」
BRELYONの最初のプロダクトは、既存のマルチモニターやVRヘッドセットの代替となる世界初のヘッドギアを必要としない没入型ディスプレイです。1台のコンパクトなモニターで101度の広視野角、122インチの画面サイズを実現しています。このプロダクトは、eスポーツ競技者や金融トレーダー、クリエーターなど、複数のモニターや没入感を必要とするユーザーをターゲットとしています。
また、BRELYONのコア技術である深度変調技術は、航空、自動車、エンターテイメント、医療など、3Dや多焦点による可視化を必要とする産業へのライセンス供与が可能です。
Monozukuri Venturesはシード〜アーリーステージのハードウェア・スタートアップへの投資と、試作・量産コンサルティングを通じて、世界中の起業家が高品質の製品を、少量でも素早く生産・販売することができる世界の実現を目指しています。2021年2月には日米のハードウェア・スタートアップにフォーカスした「Monozukuri 2号ファンド」の一次募集完了を発表しました。今後も引き続き国内機関投資家や事業会社と共に、世界に進出するハードウェア・スタートアップを支援してまいります。
BRELYONについて
設立日:2019年
所在地:米国カリフォルニア州
CEO:Barmak Heshmat
事業内容:没入型ディスプレイの開発・販売
URL:https://brelyon.com/
Monozukuri Venturesについて
株式会社Monozukuri Venturesは、京都とニューヨークを拠点に、ハードウェア・スタートアップへのベンチャー投資ファンドの運営と、ハードウェアの試作・製造に関する技術コンサルティングを提供する企業です。
2020年1月に、Makers Boot Campを運営する株式会社Darma Tech Labs(京都市)と、FabFoundry, Inc.(ニューヨーク市)が、2社のハードウェア・スタートアップ支援の経営資源を結集して発足しました。MZVが運営するMBC試作ファンドは2017年夏に発足し、日米のハードウェア・スタートアップ47社(日本21社、米国25社、他1社)に投資しています。またスタートアップ企業を中心に、110以上の試作プロジェクトを支援しています。
(数値はいずれも2021年11月末時点)
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