妊娠期の居場所づくりシンポジウム すべての人々にとっての「妊娠」を考える 〜令和6年度から施行される改正児童福祉法(妊産婦等生活援助事業)に向けて〜
《シンポジウムの目的》
令和6年4月に施行される改正児童福祉法において「妊産婦等生活援助事業」が新たにスタートします。今回、同事業の開始を前に、妊産婦等の生活支援や居場所づくりのこれまでの取組やこれからの課題や展望について、セクターや団体・機関等の壁を越えて共に学び、考え、対話する機会を設けるため、本シンポジウムを開催することになりました。
このシンポジウムの運営に関わる団体の多くは、これまで妊娠葛藤相談窓口等を通じて、多くの妊産婦が妊娠以前から様々な困難を抱え、安心できる居場所をもたないまま妊娠期を過ごす現状を目の当たりにしてきました。そのような状況に対し、安心・安全を感じられる環境で妊娠期を過ごすことで、健康と権利を守りながら妊産婦の孤立を防ぐための居場所づくりに取り組んでいます。
同様の実践がここ数年で各地に生まれ始める中、当初は民間で自主財源で賄ってきたこの取組が公的に予算化され、ついに今回、法定事業として位置付けられることになりました。今後、各地域で同事業が効果的に活用されるためにも、この機会を通じてより多くの人たちと同事業への理解を深め、今後のより良いあり方を共に考える時間にできればと思っています。
実践者の立場の方々や自治体関係者の方々はもちろん、ご関心のある方はどなたでも歓迎ですので、是非お気軽にご参加ください。
《こんな方におすすめ》
・妊産婦の居場所づくりや生活支援の実践に携わる方(NPO、社会福祉法人、自治体など)
・妊産婦等生活援助事業を今後ご自身の地域で実施予定、あるいは実施していきたい意向をお持ちの方(民間、行政問わず)
・妊産婦の支援や環境づくりに取り組む団体を助成・支援する財団や企業の方
・困難を抱える妊産婦を取り巻く現状や、妊産婦支援の取り組みについて詳しく知りたい方
など、ご関心のある方はどなたでもご参加いただけます。
《※妊娠期の居場所づくりについて考える共同勉強会について》
特定妊婦・若年妊婦の支援活動に取り組む各地の団体が、組織や地域の枠を越えて共に学び合い、交流する場として2021年にスタート。ミクロのケースレベルから場の運営、地域との関わり方、資金調達・予算折衝に至るまで、何か課題に直面したときに助け合い、支え合えること。そして、制度の狭間に陥りがちな特定妊婦・若年妊婦を、現行の縦割り制度の弊害を取り除きながら社会として手厚く支えていくために共に声を挙げること。その2点を柱に定期的な集まりを重ねています。
<参加団体>(2024年1月時点)
・社会福祉法人 大念仏寺社会事業団 ボ・ドーム ダイヤモンドルーム
・沖縄の特定妊婦の出産を支える宿泊施設「おにわ」
・公益社団法人小さないのちのドア
・社会福祉法人慈愛会 女性自立支援施設 慈愛寮
・社会福祉法人豊生会 こどもと女性包括支援センターhalu
・認定NPO法人10代・20代の妊娠SOS新宿ーキッズ&ファミリー
・認定NPO法人ピッコラーレ ※事務局
・認定NPO法人PIECES
【シンポジウム概要】
タイトル:
妊娠期の居場所づくりシンポジウム
すべての人々にとっての「妊娠」を考える
〜令和6年度から施行される改正児童福祉法(妊産婦等生活援助事業)に向けて〜
日時:2024年2月24日(土)13:00~17:00(開場12:45〜)
会場:アステラス製薬株式会社 本社HALL 1
(住所:東京都中央区日本橋本町2-5-1, 最寄駅:東京メトロ銀座線「三越前駅」から徒歩5分)
内容:
I. オープニングセッション
13:10-13:25 基調講演
令和6年度から施行される改正児童福祉法(特に、妊産婦等生活援助事業)について
登壇者:こども家庭庁 支援局 家庭福祉課 課長補佐(兼 上席特別指導監査官)後藤 博規氏
II. 1st セッション
13:25-14:45 実践団体からの取組・成果報告
各地でのこれまでの取組・成果報告
発表団体(予定):公益社団法人小さないのちのドア(兵庫県)、こどもと女性包括支援センターhalu(福岡県)、認定NPO法人ピッコラーレ(東京都)
III. 2nd セッション
15:00-16:30 登壇者・発表者・参加者による対話
妊産婦等生活援助事業の事業化に込められた関係者の想い
制度の効果的な活用に向けた現状と課題
より良い社会の実現に向けた今後の期待や展望
登壇者:I. &II. 登壇者・こども家庭庁 支援局家庭福祉課 企画調整官 胡内敦司氏
16:30-17:00 参加者同士の交流
17:00 終了
参加費:
無料、寄付付きチケット
イベント詳細・参加お申し込みページ:
主催:
妊娠期の居場所づくりについて考える共同勉強会(運営事務局:認定NPO法人ピッコラーレ)
【メディアの方へお願い】
シンポジウム取材希望の方は、2/22(木)15時までに下記申込みフォームより参加登録をお願いします。
取材お申し込みフォーム:
https://forms.gle/9pkDPELjWUQWRWCs6
■ピッコラーレとは
認定NPO法人ピッコラーレは、「にんしん」をきっかけに、だれもが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指して、4つの事業に取り組んでいます。妊娠葛藤相談支援事業(にんしんSOS東京/にんしんSOS埼玉/にんしんSOSちば)では、妊娠にまつわる全ての「困った・どうしよう」に寄り添うことをミッションに365日メールと電話で相談を受け付けています。また、相談支援員の育成を目的とした研修の開催や、相談窓口から見える課題を社会に広く伝えるための啓発活動として「妊娠葛藤白書」(2021年4月)や「若年妊婦のための居場所ぴさら〜3年間のあゆみ」(2023年6月)の制作・発行しました。そして2020年度からは、居所のない妊婦のための居場所づくり「project HOME」のHOME第一号「ぴさら」(豊島区)を運営しています。
<団体概要>
名称:認定NPO法人ピッコラーレ(旧 一般社団法人にんしんSOS東京)
設立:2018年11月
代表理事:中島かおり
理事: 石川治江・宗祥子・土屋麻由美・松下清美・花屋雅貴
事業内容:妊娠葛藤相談、居場所づくり、研修・啓発、調査・政策提言
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