AI時代の新規事業構想に“お座敷文化”から学ぶスタイルを業界初導入。グローバル展開するデザインファームのKiQとNTTデータアイ、共創ワークショップを実施
江戸の伝統文化を“新規事業の構想”に転用する新たなアプローチを展開。浅草(都鳥)とNTTデータアイ飯田橋本社で開催し、満足度9割超。
株式会社KiQ(本社:東京都渋谷区/代表取締役 菊地あかね、以下 KiQ)は、株式会社NTTデータアイ(本社:東京都新宿区/代表取締役 臼井紳一、以下 NTTデータアイ)とともに、日本の伝統文化である料亭での身体知や所作を「関係性の設計技術」として再解釈し、AI時代の事業・サービス設計に応用する共創ワークショップを開催しました。本取り組みは、文化を“鑑賞対象”から“事業を生む設計資源”へと転換する試みです。AI・自動化が進む中で、人間にしか設計できない価値の再定義を目的としています。
第1回は2026年1月29日に浅草の「都鳥」で「お座敷文化ワークショップ」を、第2回は2月4日に飯田橋にて「AI時代の共感と調和の事業構想ワークショップ」を実施しました。

本取り組みは、伝統文化の「鑑賞」や一般的な研修を目的とするものではありません。
料亭という空間で働く人々が長年にわたり培ってきた「関係構築」「場づくり」「信頼の積み重ね」を、観察・体験・対話を通じて構造化し、AI時代における事業・サービス設計へ転用するための“思考と対話の場”として設計しました。
■ 何を行ったのか
デザイン経営思考の一環として、日本/欧米で活動するデザインファームであるKiQはNTTデータアイとともに、芸者や女将さんの所作や身体知を「文化として鑑賞する」だけで終わらせず、コミュニケーションや場の設計の知恵として読み解き、現代の仕事やサービスに活かす視点を参加者と共有する共創ワークショップを実施しました。また、きっかけとしてはKiQの代表の菊地がかつて花街修行を経験したことがあることから、花街で働く方々や料亭の皆さんがより輝き続けてほしいという願いも込めた機会を創出しています。
■ ねらい
本ワークショップは、いわゆる研修や文化体験を目的とした企画ではありません。芸者という職能が長年にわたり成立してきた背景には、相手との距離を整える、場の空気をつくる、信頼を積み重ねる、といった高度な「関係性の設計」があります。これらを一つずつ整理し、現代の社会課題や事業の文脈において、どのように転用できるかを考えることを目的としました。


■ 背景
AIや自動化の進展により、「機能」や「効率」だけでは差別化が難しくなる中、企業や公共サービスにおいては「体験の質」や「信頼関係」といった非言語的価値の重要性が高まっています。
一方で、新規事業開発の現場では、既存の制度やロジックに依存するあまり、新しい価値を生み出しにくいという課題も指摘されています。
本取り組みでは、料亭で働く方々が長年培ってきた
・関係構築
・場づくり
・信頼の積み重ね
・日本の美の体現
といった身体知に着目し、それらを構造化・言語化することで、現代の事業設計へ応用することを試みました。
■ 内容
第1回「お座敷文化ワークショップ」
日時:2026年1月29日(木)11:00〜15:00
会場:都鳥(東京都台東区浅草)
参加者:NTTデータアイ関係者、KiQメンバーほか
形式:クローズド(事前招待制)
内容:導入セッション、浅草芸者衆によるお座敷体験、質疑応答および対話、アイデア創出と共有
当日は導入セッションの後、浅草芸者衆によるお座敷体験を行い、質疑応答と対話、アイデア共有、振り返りを実施しました。料亭で働く方々や芸者を「伝統芸能者」としてだけでなく、高度な対人コミュニケーター、場の設計者として捉える視点から、お辞儀、間、型、調和といった非言語の所作的要素を体験と観察、内省を通じて理解することを重視しました。


第2回「AI時代の共感と調和の事業構想ワークショップ」
日時:2026年2月4日(水)12:00~13:00
会場:飯田橋ビル(東京都新宿区揚場町)
参加者:NTTデータアイ関係者、菊地あかねほか
形式:クローズド(事前招待制)
内容:個人ワーク、グループワーク、エレベーターピッチ
第1回の体験や記憶を接続しつつ、2月4日には、事業構想のための次なるワークショップを開催しました。個人起点で思考を立ち上げる座学形式です。AI・自動化が進む時代において「人が担う役割」の輪郭を言語化し、個人のアセットと掛け合わせた事業の種を構想するアウトプット重視のセッションを実施しました。


■ 実施結果
9割以上の参加者が満足と回答しました。本ワークショップで得られた視点や問いを整理し、次のアクションにつながる検討を進めていきます。次フェーズでは、KiQがファシリテーターとして事業仮説の具体化(提案化・検証設計)に共創し、必要に応じて実フィールドでのPoCに接続します。
また、同様の課題(公共サービスの住民体験、顧客接点改革、組織文化・提案力の強化、場や地域価値の再編集)を持つ企業・自治体との共創も広く検討していきます。
NTTデータアイ
NTTデータグループの一員として公共性や社会性の高い分野に関わってきた立場から、文化や場所が持つ価値をどのように新規事業創出に繋げられるか、関係者と共に考えるため参画。ワークショップ後の調査で、参加者全員が、新規事業が生まれにくいことについて「空気感・カルチャー」を最大の課題として指摘しました。今回は、特に関係性等の重要性を改めて認識し、KiQとの共創で外部視点を取り入れながら、課題の特定やコミュニケーション構造・価値構造を整理し、新規事業への展開アイデアの策定を図るきっかけとなりました。
KiQ代表取締役 菊地あかね コメント
私が修行していた頃と比べ、日本全国の料亭やお座敷の数は大きく減少しています。
こうした状況の中で、料亭やお座敷文化をより開かれた形で再編集し、新たな価値として社会に接続していくことは、日本のクリエイターにとって、そして我々KiQとして、重要な役割だと考えています。
KiQは、身体性や所作、エンパシーデザインの視点を通じて、人と人、人と社会の関係性を再構築し、文化や場の価値を現代に開くデザインファームです。今後は都市開発や文化継承などの領域とも連携しながら、持続可能な形での展開を模索していきます。

【NTTデータアイ】
社名: 株式会社NTTデータアイ
代表者:代表取締役社長 臼井 紳一
事業内容:官公庁・自治体・医療を中心とする「公共分野のICT」を強みとして、日常の豊かさを支えるシステムインテグレーション事業を展開
公式サイト:https://www.nttd-i.co.jp/
【KiQ】
2020年設立。Design for Humanityをミッションに、東京とロサンゼルスで活動するデザインファーム。人間の動きである所作の基礎研究を実施し、その研究で生まれたノウハウをクリエイティブに活かすことで唯一無二の価値を提供する。また、KiQの事業で所作という日本の美学の観点からR&Dを共に行う「Shosa Lab」を推進。
会社名:株式会社KiQ(キク)
代表者:代表取締役社長 菊地あかね
事業内容:コンサルティング業 / プロデュース業 / クリエイティブ・ブランディング業 / ディープテック・非言語や感情分析におけるR&D・共同研究業支援等
公式サイト:https://kiq.ne.jp/
共創パートナー募集
本プログラムは「文化体験」ではなく、身体知から“関係性の設計原則”を抽出し、事業・サービスへ転用する共創プログラムです。今後KiQとしては幅広くこのような文化知見を持った方々との共創を独自の手法で提供し考えることで、視点を変え、日本から世界に向けたものづくりの環境づくりや次なる事業変革に繋げやすい環境を提供します。あらゆる文化、サイエンス、テクノロジーを横断する共創という私たちならでのメソッドをぜひお試しください。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社KiQ
info@kiq.ne.jp
同様の取り組みにご関心をお持ちの企業様は、目的や課題に合わせた形でご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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