GridBeyondとABB、BESS-as-a-Service提供に向けた戦略的パートナーシップを強化
電力最適化や分散型エネルギーリソースの管理など、柔軟性のあるエネルギー資源・設備のマネジメントを手がけるGridBeyond(本社:アイルランド・ダブリン、CEO:マイケル・フェラン)と、電化およびオートメーション分野におけるテクノロジーリーダーであるABBは、ABBの新サービス「BESS-as-a-Service(バッテリーエネルギー貯蔵システム・アズ・ア・サービス)」の提供に向け、戦略的パートナーシップを強化したことを発表しました。

このパートナーシップは、2024年にABBがGridBeyondへ投資を行ったことに続くものであり、ABBの豊富な業界知見と、GridBeyondのAIを活用したエネルギーマネジメントソリューションを組み合わせることで、商業・産業向けに蓄電池の導入から運用までを一括支援するサービスを、グローバルに展開していきます。
GridBeyondのAIプラットフォームは、BESSの運用をリアルタイムで最適化し、デマンドレスポンスへの参入や電力市場での新たな収益機会の創出を支援します。これにより、企業は初期投資なしで、エネルギーコストの削減、脱炭素化、そして電力供給のレジリエンス強化を実現できます。さらに、GridBeyondの高度なマーケット予測機能により、蓄電池の充放電を効率的に行うことができ、バッテリーの寿命延長と収益性の最大化を図ることが可能になります。
ABB エレクトリフィケーションサービス部門 エネルギー&カーボンサービス責任者のリー・トッド氏は、次のように述べています。
「今回のパートナーシップは、再生可能エネルギーの統合を加速する先進技術の導入を象徴するものです。GridBeyondとともに、よりスマートで柔軟なエネルギーソリューションの普及を進めてまいります。」
この新サービスの提供にあたっては、GridBeyondとABBに加え、英国に拠点を置く気候テック系スタートアップ、Tallarna Ltdとも連携しています。Tallarnaは、AIを活用したデータ分析をもとに、大規模不動産ポートフォリオやエネルギーインフラの脱炭素化を支援する革新的なアプローチを構築しています。同社は、データ分析、保険、ファイナンスの各分野での専門性を活かし、BESSプロジェクトのリスク低減や、投資効果の可視化を通じた意思決定支援を提供しています。
GridBeyondのCEO、マイケル・フェラン氏は次のようにコメントしています。
「ABBは、私たちのビジョンである柔軟かつ持続可能なエネルギーシステムの実現において、非常に信頼できるパートナーです。蓄電池は、再生可能エネルギーの導入拡大、グリッドの安定化、そして商業・産業向けのコスト効率向上に大きく貢献します。本提携の強化は、専門性とテクノロジーを融合させ、より良い未来に向けた大きな一歩となるでしょう。」
TallarnaのCEOで共同創業者のティム・ミーノック氏は次のように述べています。
「GridBeyondおよびABBとの協業を通じて、企業が蓄電池を導入する際に直面する障壁を取り除いていきます。BESS-as-a-Serviceは、リスクを最小限に抑えながら、持続可能で収益性の高いエネルギー活用を実現するためのソリューションです。」
今後もGridBeyond、ABB、そしてTallarnaの三社は、それぞれの専門性と技術力を活用・融合させることで、蓄電池をはじめとするエネルギーソリューションの導入障壁を下げ、より多くの企業がエネルギーコストの削減や社会的価値の向上を実現できるよう支援を続けてまいります。
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