WAN: Art & Tech Creators Global Network 第三期採択クリエイターの決定

この度、国内の有望なメディアアートクリエイター(アーティスト、キュレーター等)の海外進出を支援する育成プログラム「WAN: Art & Tech Creators Global Network」では、第三期生として、審査を経て4名のクリエイターを採択いたしました。
令和8年度 第三期採択クリエイター(支援期間:2026年04月〜2027年01月)
第二期に引き続き、第三期でも4名のクリエイターを選出。海外展開を戦略的に育成・支援し、本分野の国際的なプレゼンス強化を目指します。採択クリエイターはそれぞれ、ニューヨークでの展示、発表、ネットワーキングなど多岐にわたるプログラムを通して、今後の海外展開に必要とされる知識やスキル、経験を習得します。
安西 剛 ANZAI Tsuyoshi | アーティスト

プラスチック製の日用品で構成された、機械が勝手に動き回る様子を作品と称しながら、プラスチックとヒトとの関係について気まぐれに思索する。近年ではマイクロプラスチックに焦点を当て、リサーチや立体作品を展開している。主な個展に、「アペルト12 安西剛『ポリ-』」(2020、金沢21世紀美術館/石川)、「Grounded」(2021、クンストラーハウス・ベタニエン/ドイツ)など。

小宮りさ麻吏奈 KOMIYA Lisa Marina | アーティスト、アーター、漫画家

クィア的視座から浮かび上がる新たな時間論への関心から「新しい生殖・繁殖の方法を模索する」ことをテーマに、バイオテクノロジー、パフォーマンス、映像、インスタレーションなどメディアにとらわれず活動している。共同プロジェクトに「繁殖する庭」、クィア・フェミニズムアートプラットフォーム「FAQ?」など。また、既刊に『線場のひと・上/下』(リイド社)。

NORI | コネクター、NEORT株式会社 取締役

コンピュータアートギャラリーNEORTにてマーケティング&PR戦略を統括(2024年参画)。企業・コレクター・アーティストを繋ぎ、「新しい認知の発掘」を追求するアーティストが活躍できる世界を支援。2021年にSBINFTのCMOとしてクリプト領域に参入し、多国籍企業でのマーケティング経験を活かしCrypto Art Week Asia(2021)・Crypto Art Fes(2023)を東京で開催。

藤倉 麻子 FUJIKURA Asako | アーティスト

都市や郊外のインフラストラクチャーの外縁に広がる風景の奥行きを注視し、制作活動を行う。3DCGによるシミュレーションを軸に、触覚的な質感と時間的変容を伴う「装置としての作品」を構築。実空間を含む、映像と物質が交差する場において、仮設的なオブジェクトの可能性を検証している。2025年にはヴェネチアビエンナーレ国際建築展日本館展示にプロジェクトメンバーとして参加。

※ 画像提供をご希望の場合は、クリエイター名を記載し、下記お問い合わせ先までご連絡ください
WAN: Art & Tech Creators Global Networkとは
国内の有望なメディアアートクリエイター(アーティスト、キュレーターなど)の海外展開を支援する育成プログラムです。海外のアートマーケットやアートフェスティバル、企業、研究機関などとのコラボレーションを通じて、海外での活動に挑戦するクリエイターをサポートします。
審査を経て採択されたクリエイターは、本プログラムの海外(ニューヨーク等)での滞在プログラム(展示等の発表、現地でのネットワーキングの機会等)に参加することで、今後の海外展開に必要とされる知識やスキル、経験を得ることができます。これらの取り組みにより、グローバルに活躍できるクリエイターを育成し、本分野の国際的プレゼンスを向上することを目指します。
主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、CG-ARTS

文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
本プロジェクトは「⽂化芸術活動基盤強化基⾦(Japan Creator Support Fund)(*1)」(通称:クリエイター支援基金)のプログラムの一環で実施しています。
アドバイザー
メディアアート分野で国際的に活躍するアーティスト、ディレクター、プロデューサーなど、多様な視点と専門性をもつアドバイザー陣が、採択クリエイターに並走。海外展開へのチャレンジをサポートします。
イェスル・ソン Yeseul SONG
アーティスト、ニューヨーク大学 ITP/IMA Assistant Arts Professor

韓国出身でニューヨークを拠点に活動するアーティスト。テクノロジーやインタラクション、参加型の表現を活用し、視覚以外の感覚を通じた創造的な可能性を探る作品を制作し、想像力豊かで包摂的な世界観を提案する。私たちの感じ方や思考、交流のあり方に問いを投げかけ、公共空間や非伝統的な展示場所を積極的に活用することで、芸術へのアクセスに新たな視点を与えている。代表作『インビジブル・スカルプチャー』(2018-2021)は、音や香り、熱、空気、思考といった非視覚的要素で構成された体験型彫刻シリーズで、国際的に展示され、著書「Invisible and Existent」として2021年に出版された。このシリーズの一部作品はミドルベリー大学美術館に収蔵されている。
エキソニモ exonemo アーティスト・デュオ

千房けん輔と赤岩やえによるニューヨークを拠点とするアーティスト・デュオ。1996年にインターネット上で活動開始。以降、ネットワーク時代の人間の身体性や感情を、デジタル/アナログメディアを掛け合わせ、批評的かつユーモラスな切り口で表現している。アルス・エレクトロニカでのゴールデン・ニカ(2006)、芸術選奨文部科学大臣新人賞(2021)等を受賞。メディアアート、コンテンポラリーアート双方からの評価を得ている。ホイットニー美術館でのオンライン展示(2019)、東京都写真美術館での個展 (2020) をはじめ、国際展にも数多く参加。また、2012年に立ち上げたイベント「インターネットヤミ市」は、世界30都市以上に広がり、The New York Times, The Guardian, Libération等の海外主要メディアでもとりあげられている。
サロメ・アセガ Salome ASEGA
NEW INC ディレクター / ストラテジー&イノベーション担当副ディレクター

参加型デザインと新興テクノロジーを横断するアーティスト/リサーチャー/教育者。NEW MUSEUMのカルチュラル・インキュベーター「NEW INC」においてストラテジー&イノベーション担当副ディレクターおよびディレクターを務める。2021年以前はフォード財団にて「クリエイティビティと表現の自由」分野のニュー・メディア・アート・リサーチ・フェローとして同領域の支援に従事。2015年以降はパーソンズ美術大学MFAデザイン&テクノロジープログラムでスタジオおよびデザイン方法論を教えている。
戸村 朝子 TOMURA Asako
ARTn CEO / プロデューサー、東京⼤学⼤学院情報学環 客員研究員、東京工科大学 客員教授

表面科学とメディアアートを学び、資生堂宣伝部を経て2001年よりソニー。ソニー・ピクチャーズやアニプレックスでネット黎明期に映画・アニメのデジタル事業を開拓し、2010年よりCSR部で国際機関やNGOと協働し社会課題解決に取り組む。2016年以降は研究開発部門でアーティストと協働する先端コンテンツのプロトタイプ開発やサステナビリティ技術を推進。アルスエレクトロニカ2021 Garden TOKYO企画ディレクター、欧州委員会S+T+ARTS Prize、SIGGRAPH Asia、ACC等の審査員も務める。2025年10月に独立し、芸術・科学技術・社会の交点での実践と次世代育成に注力している。
新たに2名のアドバイザーが決定!
WANでは新たに、ザッカリー・リーバーマン、塩野入弥生の2名がアドバイザーに加わりました。
総勢7名となり、より強固な体制となったアドバイザー陣と共に、クリエイターを支援します。
ザッカリー・リーバーマン Zachary LIEBERMAN
アーティスト、研究者、MITメディアラボ 教授

ザッカリー・リーバーマンはアーティスト、研究者、教育者であり、その目標はシンプルに「人々を驚かせること」。人間の身振りをインプットし、それを多様な形で拡張するパフォーマンスやインスタレーションを制作。ドローイングに命を吹き込む、声の視覚化を試みる、人々のシルエットを音楽に変換するなど、その表現は多岐にわたる。Fast Company誌「Most Creative People」への選出をはじめ、アルスエレクトロニカのゴールデン・ニカ、デザイン・ミュージアム・ロンドンのインタラクティブ・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞。タイム誌「Inventions of the Year」にも名を連ねている。ソフトウェアの記述を通じて作品を生み出し、クリエイティブ・コーディング用オープンソースC++ツールキット「openFrameworks」を共同開発。コードが持つ詩的な可能性を探求する「School for Poetic Computation」の共同設立にも携わる。現在はMITメディアラボ教授として「Future Sketches」グループを率いるほか、AGI(国際グラフィック連盟)メンバーも務める。
塩野入 弥生 SHIONOIRI Yayoi
Powerhouse Arts 対外関係担当副社長兼ゼネラル・カウンセル

20年以上にわたりアーティストを支援してきたアート・ロイヤーかつ美術史家。現在、ブルックリンにある非営利団体の制作工房とアート・スペースのパワーハウス・アーツにて、対外関係担当副社長兼ゼネラル・カウンセルを務めている。塩野入の関心は、法とアート・プラクティスの交差点、そしてアート・プラクティスを社会的実践や直接行動として捉えることにある。現代美術における法的課題、著作権、AIに関する問題について執筆多数。創造産業分野で活躍するクライアントを法律面で支援する東京のシティライツ法律事務所の米国アライアンスパートナー、そしてアート×テクノロジーのスタートバーン株式会社の社外取締役でもある。過去には、クリス・バーデンの遺作管理、Artsyのゼネラル・カウンセル、グッゲンハイム美術館の館内法務などを歴任。ハーバード大学、コーネル大学ロースクール、コロンビア大学で学位を取得。
クロノレキシコンに第二期採択クリエイターを追加しました!

クロノレキシコンは、WANに採択されたメディアアートクリエイターたちが、これまでの人生で何から影響を受けてきたかという個人史(年表:クロノロジー)と、それらの用語を解説した語彙集(レキシコン)からなる新しい形のデータベースです。
採択クリエイターの創作のバックグラウンドを、広く世界に紹介するとともに、複数のクリエイターが挙げたキーワードの関係性を示すことによって、日本のメディアカルチャーの土壌をこれまでにない形で浮かび上がらせようという目的で設計されました。
この度、新たに第二期採択クリエイターの内容を追加しました。より充実した「クロノレキシコン」をぜひご覧ください。
ウェブサイト・各種SNS
ウェブサイト:https://www.w-a-n-art.net
instagram:https://www.instagram.com/w_a_n_art
Facebook:https://www.facebook.com/w.a.n.art.tech
YouTube:https://www.youtube.com/@wan-project-jp
文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)とは

*1: 文化庁の補助金によって独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金(Japan Creator Support Fund)」(通称:クリエイター支援基金)では、日本の次代を担うクリエイター等の挑戦を支援することを目的としたクリエイター育成事業を2024年から展開しています。本基金では、メディア芸術と現代アートのほかにも、マンガ、アニメーション、ゲーム、映画、舞台芸術等の各分野において、クリエイターが国際的な視野をもち、さらなるキャリアのステップアップを支援するプログラムを実施しています。
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