【事後レポート】オンライン講座「LCスケール・LCSAの実施と指導・支援の実際」および「専門職向けLCスケール事例検討会」を開催
2024年7月28日、一般社団法人ことばサポートネットは「LCSAの実施と指導・支援の実際」「LCスケールの実施と指導・支援の実際」ならびに「専門職向けLCスケール事例検討会」を開催いたしました。
本講座では、東京学芸大学名誉教授の大伴潔先生を講師に、進行役として中川信子先生をお迎えし、子どもの言語コミュニケーション発達を基盤に作成された検査法であるLCスケールとLCSAについて学びました。事例検討会のモデル事例提供は、日本福祉大学教授の中嶋理香先生にご協力いただきました。
LCスケール ・LCSAどちらの検査も、言語聴覚士はもとより園や学校、発達支援の場にかかわる方々が、子どものことばやコミュニケーションの育ちの様子を発達の側面からとらえ、その先の支援につなげるためのアセスメントツールとして有効です。
LCスケール
0-6歳の乳幼児の言語コミュニケーション発達を基盤にして つくられた検査法で、語彙や文法、文のつながり、コミュニケーションなどの領域について、発達上の長所や課題を知り、支援プログラムの立案に 役立てることを目的として作成されました。
LC-Rはその改訂版です。
LCSA
LCスケールの学齢版で、語彙や文法、文のつながり、コミュニケーションなどの領域について、発達上の長所や課題を知り、支援プログラムの立案に役立てることを目的として作成されました。
小学校で学ぶ児童に求められる、文や文章の聞き取り、丁寧表現の使用、発想の柔軟性、読みなどについても評価します。
当日のスケジュール
7月28日(日)
■10:00〜12:00 LCSAの実施と指導・支援の実際
■13:00〜15:00 LCスケールの実施と指導・支援の実際
■15:30〜17:30 専門職向けLCスケ ール事例検討会
講座の概要
「LCSA・LCスケールの実施と指導・支援の実際」では、LCSAおよびLC-Rに関する詳細な解説が行われ、具体的な検査の構成や実施方法、支援への活用方法についての説明がありました。参加者からの質問には、大伴先生が直接回答し、参加者にとって非常に有意義な機会となりました。
事例検討会ではパネリストとして5名の方にご登壇いただき、各々が立てた目標や支援方法について意見交換を行いました。参加者からは「普段は職場のST同士でもこのような踏み込んだ事例検討をする機会がないため参考になった」などの声が寄せられました。また、研修終了後にはアンケートを実施し、参加者からは「明日からの臨床に生かしていきたい」といった好評をいただきました。
参加者の声
参加者からは、以下のようなコメントが寄せられました:
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「評価から指導まで具体的な内容で理解が深まりました」
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「検査内容だけでなく ことばを育むために大切なことを再認識できました」
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「LCスケール(LC -R)をよく活用するので、検査のポイントや解釈の方法など聞くことができ、とても学びの多い時間を過ごすことができました」
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「議論参加の方の意見をきいて、同感したり、気づきを得たり、ひとり職場ではなかなか得られないありがたい機会でした」
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「いろんな着眼点での意見を聞くことができて、面白かったです」
今後の予定
今回の講座や事例検討会は、多くの専門職の方に参加していただくことができました。今後も、必要としている皆様に向けて、さらに充実した学びの場を提供できるよう努めてまいります。
次回の講座開催については、当団体の公式ウェブサイト、Peatix、SNSを通じてお知らせいたしますので、ぜひご確認ください。
団体概要
ことばサポートネットは、ことばや発音に悩む方々に、言語聴覚士がいつでも寄り添える体制づくりを進めています。
ことばの悩みや困りごとに対する個別相談・発音練習、子育て関連施設、教育機関、医療機関等での言語聴覚士による支援の提供、保護者や専門職を対象とした相談会や講座の開催を、主にオンラインで行っています。
当法人の活動について、詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
一般社団法人ことばサポートネット
ウェブサイト ▶︎https://www.kotoba-support-net.org/
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