【出展レポート】岡本銘木店、大阪・関西万博２０２５出展18,000人来場・6日間の熱狂！『匠が演じる日本美の世界』が示した未来─進化の胎動

～来場者の感動と熱気に包まれた6日間、SNSでも注目された「匠の技」～

オカメイ

2025年6月12日 17時55分

　株式会社岡本銘木店（本社：大阪府吹田市　代表取締役：佐藤朋子）は、5月27日から6月1日に開催された大阪・関西万博関連展示会『饗宴！匠が演じる日本美の世界』に出展し、自社の欄間職人が手がけた木工作品を発表いたしました。来場者からは「カッコイイ」「ほしい！」などの声が多数寄せられ、今後の商品展開・発信の可能性を実感する機会となりました。本展示を通じ、伝統技術の魅力と現代的な感性の融合を次世代へ伝えていく取り組みをさらに加速させてまいります。

■展示会を終えて（欄間職人・野口志津香）

　今回は万博での展示という貴重な機会を頂き、本当にたくさんの方の力をお借りして無事に終えることができた出展だったので、とにかく感謝の気持ちです。来場者さんはもちろん、出展者さんや関係者の方とご縁を結べたこともありがたく、今後活動していく上で大変勉強になりましたし、大きな励みにもなりました。素晴らしい機会を頂いて本当に感謝です。

高岡漆器とのコラボ作品について　漆重箱（高岡漆器×大阪欄間彫刻）

★高岡漆器（株式会社柴田漆器店）との異分野共演

★欄間彫師による木彫デザインに、高岡の伝統漆技法を融合

★実用性と芸術性を兼ね備えた現代アート作品

■今後の展望

　今後特に推していきたい作品は、漆とコラボレーションした新作の重箱です。伝統的な重箱に幾何学模様を合わせることで、モダンな印象に仕上げました。おせちのような和食だけでなく、洋のお惣菜を盛りつけたり、小さい箱の方にはスイーツを詰めたりと、使う方の発想次第で様々なシーンに溶け込みます。

　今回の展示を通して、たくさんの方と関わらせて頂き、様々な反応を体感しました。この経験を通じて、「ただ良いものを作るだけではなく、どう届けて、誰に伝えるかが重要」と実感しましたので、今後は製品化や展示販売はもちろん、SNSやリアルイベントなども活用し、より多くの方に作品の新たな魅力を届けていきます。

　自分の未熟さも改めて痛感し、課題も多く見えましたので、まずはそのひとつひとつに取り組み、その先に「心から面白い」と思えるような、新しい表現や体験の創出を目指してまいります。

World Wood Dayより出展作品の取材

　世界的な木材文化の啓発活動を行う「World Wood Day」より、当社の出展作品についての取材を受けました。この取材は、アメリカ合衆国から来訪されたWorld Wood Day関係者によって行われ、岡本銘木店が披露する日本の木工匠の技術や素材へのこだわりに高い関心が寄せられました。

詳細は岡本銘木店HPのお知らせからご覧いただけます！

URLはこちらから：https://okamei.co.jp/2025/05/30/%e3%80%90%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%83%bb%e9%96%a2%e8%a5%bf%e4%b8%87%e5%8d%9a%e5%b1%95%e7%a4%ba%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a6%e5%8f%96%e6%9d%90%e3%80%91%e5%b2%a1%e6%9c%ac%e9%8a%98%e6%9c%a8%e5%ba%97%e3%80%81/

World Wood Dayの公式Instagramにて投稿【動画】していただきました。

『饗宴！匠が演じる日本美の世界』について

■イベント詳細

『饗宴！匠が演じる日本美の世界』

期間：2025年5月27日（火）～6月1日（日）10:00～19:00（※最終日は16:00まで）

会場：ギャラリーEAST／ポップアップステージ南（大阪・関西万博会場内）

主催：読売新聞社

協賛：三菱UFJフィナンシャル・グループ

公式サイト：https://www.yomiuri.co.jp/adv/idomu/event/takumi01/

『饗宴！匠が演じる日本美の世界』出展の背景

　本展示会は、日本全国の地域のものづくりや伝統文化を発信する目的で実施されたもので、弊社はその中で「欄間職人が手掛ける木工の新たな表現」に挑戦すべく出展いたしました。今回の展示は、弊社の欄間職人・野口志津香が中心となり、社内外の多くの協力のもとで制作・出展が実現しました。普段のプレカット加工や建築部材製造の枠を超え、「木の持つ魅力を暮らしの中にどう取り入れるか？」という問いに向き合った取り組みです。

■他の出展者からの刺激と見えた課題

展示会では、伝統工芸品を活かしたファッションショーやライブパフォーマンスなど、「見て楽しむ」「体験して知る」といったライブ要素を取り入れた発信が多く見られました。来場者との距離を縮め、記憶に残る展示として大いに参考になるものでした。今後、当社としても「伝え方」にさらなる工夫を重ねていく必要性を感じました。一方で、展示を通して見えた課題は「技術力の向上」が何よりのテーマであることです。自らのスキルや表現力をより高めていくことこそが、次の挑戦や作品の魅力向上に直結すると感じました。加えて、発信力やプレゼンテーションのあり方も含め、技術に付随する部分も今後重点的に強化していきたいと考えています。