【wevox】生産性を高める一手を学術的に証明(2)

~チームワークにおけるエンゲージメントの重要性が判明~

株式会社アトラエ

People Tech 事業を展開するアトラエは、トランスコスモス株式会社と「エンゲージメントと生産性の関係及び昇格基準改定のエンゲージメントへの影響度合いに関する共同研究」を行ったことをお知らせいたします。
共同研究の結果、エンゲージメントと生産性に因果関係を示唆する相関関係があること、及び昇格基準改定によるエンゲージメントの向上が確認できたことをお知らせいたします。


働き方改革にて「生産性向上」「離職率低下」など様々な指標が掲げられておりますが、いずれも改善方法や数値化が曖昧だったことが、これまでの企業経営における課題の一つでした。そこで、本共同研究では、エンゲージメントスコアを高めることで生産性の向上に繋がることを明らかにいたしました。今後、この結果が効果的な働き方革の一手につながることを期待しております。

《本共同研究の背景》
ヨーロッパ諸国などの西洋では、ワーク・エンゲイジメント(エンゲージメントの学術的表現)の生産性や健康増進への効果に関して十分な研究結果が得られています。しかし日本人に対する研究は、今はまだ相対的に少なくワーク・エンゲイジメントの生産性向上や健康増進への効能、またどのような状況でエンゲージメントが高まるのか等、産学連携による研究途中にあります。

そんな中、昨今の日本ではエンゲージメントという言葉が一種のマジックワードのように利用され、学術的に正確に定義されたワーク・エンゲイジメントとは大きく異なるものも散見され始めております。このままではエンゲージメントという指標そのものに対する信頼性が揺らぎかねないと危惧し、今回の共同研究に至りました。

本共同研究では、オランダのユトレヒト大学で提唱されたワーク・エンゲイジメント指標との基準関連妥当性が既に示されている「wevox(ウィボックス)(https://wevox.io/)」 のエンゲージメントスコアを利用し、西洋で行われている先行研究の追研究を日本人向けに行うこととしました。


【研究概要】
■対象
エンゲージメントと生産性の関係分析
昇格基準改定のエンゲージメントへの影響度分析

■期間
2019 年7 月29 日~2019 年8 月9 日

■方法
「wevox」を活用したエンゲージメントスコアと
トランスコスモス社の保有するデータ(※2)を用いて行なった共同研究。

■対象データ(※2)
人数:約1,900
部署数:約70
データ数:20 万件超の回答データ
分析した項目数:約50 項目

■結果
本共同研究の結果は、次の2 つ。
(1) エンゲージメントと生産性に因果関係を示唆する相関関係があること
(2) 昇格対象者のエンゲージメントスコアに有意な向上が見られたこと

 

 


 

(1) エンゲージメントと生産性の因果関係を示唆する相関関係
2019 年第1 四半期において、管理職の wevox のエンゲージメントスコアが10 ポイント高まるごとに、前年対比売上伸長率が12.5%程度高くなる(p=.0014<.01**) 相関関係が見られた。

本研究では、明確な因果関係は立証できなかったものの、2019 年第1 四半期より時間的に先行する時期のエンゲージメントスコアとの有意な相関関係 (p=.011<.05*)も確認された。
これは、エンゲージメント向上が生産性を高めることを示唆していると考えることができる。
また、今回の調査対象は、広告運用やシステム開発等、成果を生み出すために幅広い職種の人が協力する必要がある「チーム」であった。かねてから、チームワークが重要な知的労働においてこそ、ワーク・エンゲイジメントと生産性に関連があると言われていたが、本共同研究にてそれを確認することができた。
 

(2) 昇格対象者のエンゲージメントスコアの有意な向上
2019 年に実施された昇格対象者において、エンゲージメントを構成する5 要素のうち「待遇」、「組織への共感」が大きく向上した (p<.001***) 。さらに、他の3 要素である「仕事への熱中」「チームワーク」「健康的な職場」についても僅かな向上が確認された。
以上より、昇格には、エンゲージメントスコアの向上を通して離職防止に効果を持ち、また、生産性についてもわずかに向上させる効果が期待されることが確認された。


■wevox 学術顧問:慶應義塾大学 島津 明人教授より
エンゲイジメントと客観的に評価された生産性とがリンクされており、貴重なデータである。個人ベースのデータがリンクされているわけではないので、解釈には一定の注意が必要だが、今後の施策を考えるうえで参考になる重要な資料である。


●トランスコスモス株式会社について
トランスコスモスは1966 年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界30 カ国・167の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC 市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界48 カ国の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。

●慶應義塾大学 島津 明人教授について
所属:慶應義塾大学 総合政策学部 教授
専門学科:臨床心理学、精神保健
研究・活動内容:職場のメンタルヘルスの研究と実践、従業員と職場組織の活性化に関する研究と実践
主な著書:
ワーク・エンゲイジメント~ポジティブメンタルヘルスで活力ある毎日を~
ワーク・エンゲイジメント~基本理論と研究のためのハンドブック
職場のストレスマネジメント セルフケア教育の企画・実施マニュアル 他多数


〈会社概要〉
社 名 : 株式会社アトラエ(東証一部証券コード:6194)
所 在 地 : 東京都港区三田1-10-4 麻布十番日新ビル2F
代 表 者 : 代表取締役 新居 佳英
事業内容: People Tech 事業(Green・wevox・yenta)

〈本件に関するお問合せ〉
サービスに関して:wevox プロジェクト 中村(なかむら)
support@wevox.io TEL : 03-6435-3210 / FAX : 03-6435-3211

報道に関して:広報 南(みなみ)
pr@atrae.co.jp TEL : 03-6435-3210 / FAX : 03-6435-3211

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
電話番号
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代表者名
新居 佳英
上場
東証プライム
資本金
-
設立
2003年10月