ついに一兆円の市場規模目前！　2021年躍進したサブスクリプションビジネスとは？

〜サブスク×サブスク、駅前サブスクといった新形態〜

一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会（東京都渋谷区、代表理事：佐川隼人）は、2021年にプレスリリースを配信したサービスや商品を中心にサブスクリプションビジネスや潮流についてまとめました。

サブスクリプションビジネスの市場は今後も拡大

前年比13.8％増の9,965億円と言う市場売り上げが2021年度は予想され、2020年度は一兆円を超える市場と予測されています。

市場拡大につれ、サブスクリプションビジネスが世に出てきた当初多かった美容製品やサプリメントといったビジネスモデルだけではなく、多様性を伴ったサービスが2021年度リリースをしたもののなかで非常に目立ちました。

鉄道インフラサブスク、サブスク×サブスクといったビジネスモデルが台頭


鋳物×肉問屋で毎月29日（肉の日）に厳選されたお肉と鋳物のフライパンが届く。
一つの企業の商品が届くわけではなく、複数の企業が一つのパッケージにした商品が届く「サブスク×サブスク」と呼ばれるモデルが登場してきています。単体でのサービス展開よりより顧客ニーズを満たすために、顧客接点のある商品同士がコラボレーションを行う事で新たな価値を創造しています。
また、東急電鉄、小田急電鉄が利用者に向けたサブスクリプションモデルサービスを始めたりと「駅前サブスク」と呼んでいる鉄道インフラ企業のリリースも目立ちました。特に「しぶそば定期券」は駅前サブスクとしては、渋谷駅の再開発と併せて、非常に反響があり、各メディアが多数取り扱い話題にもなりました。

新たなライフスタイルが確立したため、ビジネス領域が広がった

新型コロナウイルスのまん延により、おこもりや地方でのリモートワーク、移住といった新たなライフスタイル、新たな常識がサブスクリプションビジネスにも大きなチャンスをもたらしました。

地方移住のハードルを下げた電脳Fit住宅や、自然が豊かな場所にセカンドハウスを持つSANU 2nd Homeなど、ライフスタイルが激変した今だからこそ台頭してきたビジネスといえます。

日本サブスクリプションビジネス大賞2021エントリー募集中

日本サブスクリプションビジネス振興会では、例年12月にその年、最も活躍したサブスクサービスを表彰しています。2021年で最も優れたサブスクサービスの表彰式は12月8日（水）にベルサール六本木にて開催します（メディア関係者のみ入場可能）。
サブスクサービスを運営する企業がエントリーし、本振興会および有識者の厳正な審査を経て、グランプリを決定、グランプリには賞金100万円を贈呈します。振興会では、この表彰を通し、サブスクリプションビジネスのさらなる振興を目指します。
2020年は、紙おむつ使い放題のサブスク「手ぶら登園」がグランプリを取りました。またダロワイヨのサブスク “My Maca（マイ マカ）”は店頭の景色を塗り替えた非常にユニークなサブスクです。
11月8日（月）まで応募受付中です。サブスク事業者のエントリーをお待ちしております。

エントリーサイト：https://subscription-japan.com/award/

■サブスクリプションビジネスとは

アメリカ・シリコンバレーを中心に世界中で定額制商品販売・サービス提供を行う『サブスクリプション』ビジネスモデルが浸透しています。国内の市場規模は、8759億円（2020年度）、9965億円（2021年度予測）、2022年度には1兆円になると予想されています（矢野経済研究所2021年4月13日発表）。モノ消費からコト消費へ、所有から利用へと、消費者意識が移行する中、衣食住関連のサブスクリプションやエンタメのサブスクリプションなど多岐にわたる業界でサブスクリプション・ビジネスモデルが採用され、収益の増加と安定化に寄与しています。

■日本サブスクリプションビジネス振興会とは

2019年1月23日に発足した日本サブスクリプションビジネス振興会は、2021年10月現在約100社の企業が趣旨に賛同、会員登録しています。登録会員社の企業規模は、大手から中小やスタートアップまで様々で、その業種も服飾や化粧品に食品をはじめとした小売業やサービス業にIT業など多岐に渡ります。

振興会では、毎月一度の月例会を開催し、会員社メンバー同志の交流と成長を支援しています。月例会では、理事会での決議事項の報告や新会員のご紹介など振興会の運営状況を会員社に報告する他、内外から講師を招き、サブスクリプションビジネスの成功者の講演を開催しています。また、会員社同士のワークショップなど、より実践に近いサブスクリプションビジネスのノウハウの提供もしています。このような月例会を通し、会員社同士の相互理解・成長・サブスク ビジネスへの参入を促進する場として、運営・活動を行なっています。