神戸ファッション美術館は、6月25日(土)から、特別展「生誕100年 山下清展ー百年目の大回想」を開催します。
「放浪の天才画家」と称された山下清の生誕100年を記念した展覧会。
「日本の原風景」と言われる代表的な貼絵を中心に、油彩、水彩画、ペン画、少年期の貴重な絵など、初公開作品も含めて約170点展示。
山下清は1922(大正11)年、東京・浅草に生まれ、18歳で放浪の旅を始め、
記憶に残った旅先での風景を緻密で色鮮やかな貼絵に描き、「放浪の天才画家」と称されました。
本展覧会では、「日本の原風景」と称される代表的な貼絵を中心に、独特な手法で描かれた油彩、水彩画、ペン画、少年期の貴重な絵など、初公開作品も含めて約170点展示。
サブタイトル「百年目の大回想」とあるように、今までドラマ等の中で語られていた山下清像を再検証し、フィクションではない芸術家としての山下清の真の姿を追求します。
激動の昭和を自然体で生き抜いた山下清。
「今年の花火見物はどこに行こうかな」の言葉を最後に49歳で亡くなった天才画家の生涯をたどります。
【山下清プロフィール】
1922年生まれ。
東京出身。「放浪の画家」で知られている。
幼少期に患った重い消化不良により、完治後、軽い知的障害となる。
10歳頃から知的障害も顕著になり、周囲からのイジメに合う。
12歳で八幡学園に入園。
学園教育の一環として「ちぎり絵」に出合い、画才を開花させ「貼絵」へと発展させていく。
少年期に創作した初期の傑作が生まれたのもこの頃である。
1940年、18歳の時に八幡学園から突然姿を消し、日本中を放浪し始める。
学園での生活から自由になりたかったことが契機となり、兵役検査から逃れるために放浪に出たのである。
気ままな放浪を続けていた1953年、31歳の時に、アメリカのグラフ誌『ライフ』の記者が、彼の少年時代の「貼絵」を見かけたところ、その天才ぶりに驚き、放浪中の清を捜し始め、新聞の捜索記事によって翌年に鹿児島で発見される。
清は、放浪中には絵を描いていなかった。
彼は驚異的な記憶力の持ち主で、数ヶ月から数年に渡る放浪生活中に見た景色などは克明に記憶しており、放浪から戻ってくる度にそれらを思い出して作品を制作した。
作品は貼絵の他に、油彩や水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど、様々な手法による作品を残した。
1956年、34歳の頃に開催された東京の大丸での個展では80万人を動員した。
その後、全国でも個展が開かれ絶賛される。
作品はもちろん、彼の話す言葉や人柄は多くの人を惹きつけた。
1971年、49歳永眠。
花火のような一瞬の輝きで昭和という激動の時代を駆け抜けた人生だった。
■開催概要
1)タイトル/ 生誕100年 山下清展ー百年目の大回想
2)会 場/神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2の9の1)
電話078・858・0050 ファックス078・858・0058
3)開催期間/2022年6月25日(土)~8月28日(日)
※新型コロナウイルスの影響で変更の場合があります。
4)休館日/月曜日、7月19日(火)(ただし、7月18日(祝・月)は開館)
5)開館時間/10時~18時(入館は17時30分まで)
6)観覧料/ 一般1000(800)円、大学生・65歳以上500(400)円、高校生以下無料
※神戸市内在住の65歳以上の方は無料。
※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金。
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引。
7)主 催/ 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社
8)後 援/サンテレビジョン、ラジオ関西
9)協 力/山下清作品管理事務所
10)企画協力/ステップ・イースト
11)展示協力/大阪樟蔭女子大学
■展示構成
第1章
山下清の誕生―昆虫そして絵との出合い
第2章
学園生活と放浪への旅立ち
第3章
画家・山下清のはじまり―多彩な芸術への試み
第4章
ヨーロッパにて―清がみた風景
第5章
円熟期の創作活動
■主な展示作品
貼絵、油彩、水彩、ペン画、陶磁器の絵付け作品など約170点
◎お問い合わせ
神戸ファッション美術館
(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)
担当:西山
TEL:078-858-0050
URL:https://www.fashionmuseum.jp
E-mail:press@fashionmuseum.jp
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・近くの方とできるだけ間隔をおいて、ご鑑賞ください。
このほか状況により、入館制限・禁止をお願いする場合があります。
・感染予防や拡散防止のため、美術館スタッフはマスクを着用しています。
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