セルファイバ、 iPS細胞由来の再生医療等製品の開発およびiPS細胞技術の利活用を目指すオリヅルセラピューティクス株式会社と試験委託契約を締結

細胞量産技術開発スタートアップの株式会社セルファイバがオリヅルセラピューティクス株式会社と試験委託契約を締結　〜セルファイバ技術をiPS細胞を用いた治療薬の開発へ活用〜

細胞量産技術を開発するスタートアップ、株式会社セルファイバは、細胞治療製品および革新的なiPS細胞関連技術の社会実装を目指すオリヅルセラピューティクス株式会社と、細胞製造技術を用いたヒトiPS細胞の調製に関する試験委託契約を締結いたしました。本契約は、昨年度に行った小スケール試験結果を踏まえ、小スケール培養にて更なる拡大培養効率の上昇を目指すことに加え、実製造相当までスケールアップした実験を行い、細胞ファイバ技術を用いた細胞製造の実現を目指します。

報道関係各位
《2023年03月03日》
株式会社セルファイバ

セルファイバ、 iPS細胞由来の再生医療等製品の開発およびiPS細胞技術の利活用を目指すオリヅルセラピューティクス株式会社と試験委託契約を締結

細胞量産技術を開発するスタートアップ、株式会社セルファイバ（本社：東京都江東区、代表取締役：柳沢佑、安達亜希、以下「セルファイバ」）は、細胞治療製品および革新的なiPS細胞関連技術の社会実装を目指すオリヅルセラピューティクス株式会社（本店：京都府京都市、事業所：神奈川県藤沢市、代表取締役：野中健史、以下「オリヅル」）と、細胞製造技術を用いたヒトiPS細胞の調製に関する試験委託契約を締結いたしました。本提携により、オリヅルが取り組むiPS細胞を用いた治療薬への活用、開発の加速が期待されます。
 

 

 

・背景
再生医療は、世界中の難治性疾患の罹患者に対する新たな治療法として期待されている分野であり、製品開発・実用化へ向けた取り組みが行われておりますが、これらの治療に用いられる細胞は依然として手作業に依存した製造工程が主流であり、製造の合理化は喫緊の課題となっています。
セルファイバは、ひも状の細胞塊を形成する世界初の技術「細胞ファイバ」をコア技術として2015年4月に設立された東京大学発スタートアップです。現在は主に医療用途の細胞量産技術開発に取り組んでおり、特殊な細胞カプセル化技術を用いて、高品質な細胞を高密度で培養する「高生産培養」を実現しました。
オリヅルは、iPS細胞由来の再生医療等製品の開発事業とiPS細胞技術の利活用事業に特化した研究開発型企業として2021年4月に設立されました。重度の慢性心不全や不安定型の1型糖尿病の根本治療を目指す一方、新たな創薬アプローチによる画期的医薬品創出の支援、iPS細胞製品をより安価に、安定的に提供するための再生医療研究基盤の整備にも着手しています。

・「細胞ファイバ」技術について
　細胞ファイバ技術は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲルチューブ内に細胞を封入し、培養する技術です。周囲のゲルが内部の細胞を保護しつつ過剰な凝集を防ぐため、従来培養法に比べて細胞を良好な状態で長期間維持することができます。
　同技術は汎用性も高く、様々な細胞種（浮遊・接着）の培養が可能です。現在は研究用装置の貸与による同技術の評価を国内外の企業にて行っており、GMP準拠製造装置の開発に着手、2024年度の上市を目指しています。同装置を製造ラインに導入することにより、既存の細胞製造方法と比べ、製造工程の大幅な簡略化、労働力の削減、大幅な省スペース化が実現します。

・試験委託契約について
昨年度に小スケールにて細胞ファイバ技術を用いてオリヅルのiPS細胞の培養を行った結果、増殖・分化誘導ともに問題がないことが確認されました。今回の試験委託契約では、小スケール培養にて更なる拡大培養効率の上昇を目指すことに加え、実製造相当までスケールアップした実験を行い、細胞ファイバ技術を用いた細胞製造の実現を目指します。

・株式会社セルファイバについて
・設立年月：2015年4月1日
・所在地：〒135-0031　東京都江東区佐賀2-9-8 MSC深川ビル2号館107
・代表者：柳沢 佑、安達 亜希
・事業内容：細胞ファイバ技術を用いた、細胞大量培養ソリューションの開発
・公式サイト：https://cellfiber.jp/　

・オリヅルセラピューティクス株式会社について
・設立年月：2021年４月9日
・所在地：〒251-8555 神奈川県藤沢市村岡東2-26-1 湘南ヘルスイノベーションパーク内
・代表者：代表取締役：野中健史
・事業内容：細胞移植による再生医療等製品の開発、iPS細胞関連技術を利活用した創薬研究支援および再生医療研究基盤整備
・公式サイト：https://orizuru-therapeutics.com/