文京区立森鴎外記念館 コレクション展「生誕120年 森茉莉」
幸福な日々、書くという幸福
夏のコレクション展では、生誕120年を迎えた、森茉莉の作家活動をご紹介いたします。茉莉の原稿や著書、父・鷗外の館蔵資料をとおして、文学者としての茉莉を展覧します。
森茉莉(1903-1987)は、文京区千駄木で、鷗外の長女として生まれました。父からは格別に愛され、「お茉莉は上等」と褒められ、幸福な少女時代を送ります。1922(大正11)年19歳の時に、当時の夫であった山田珠樹の留学するフランスに渡り、渡欧中に鷗外の死を知りました。
その後、夫との離婚などを経て、翻訳、劇評、小説、エッセイなどを書き、鷗外との思い出をまとめた
『父の帽子』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。以後、『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花文学賞)などを執筆。鷗外から受けた愛情を生涯大切にしました。豊かで独特な表現の作品は、今も多くのファンを魅了しています。
多くのみなさまへのご周知、ご観覧をよろしくお願い申し上げます。
【参考画像】
上/茉莉 1915(大正4)年頃 12歳頃
下/茉莉 1957(昭和32)年頃 54歳頃
□展覧会名 コレクション展「生誕120年 森茉莉-幸福な日々、書くことの幸福
□会期 2023年7月14日(金)~ 10月1日(日)
□主催 文京区立森鴎外記念館
□会場 文京区立森鴎外記念館 展示室
□休館日 7/24(月)7/25(火)8/21(月)8/22(火)9/25(月)9/26(火)
□開館時間 10時~18時(最終入館17時30分)
□観覧料 300円(20名以上の団体240円)
□展示関連講演会 ー千年に一度の人、森茉莉の世界 島内裕子(放送大学教養学部教授)
8月26日(土)14:00~15:30
□朗読「生誕120年・森茉莉の世界」渡邊あゆみ(NHKエグゼクティブ・アナウンサー):
9月2日(土)18:30~19:45 ※その他、ギャラリートークなどを予定しています。詳しくは当記念館HPにて。
7月9日(金)は鴎外忌
7月1日(木)~7月30日(金)の期間、鴎外遺言書を展示しています。
「余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス~」と記した、森鴎外の遺言書に今年もご注目ください。
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