就労継続支援B型事業所「リハスワーク名古屋北」を開設。住友林業が用地選定から関わり協業

株式会社リハス

2024年4月22日 10時38分

「福祉が地域を支える社会の実現」というビジョンを掲げる、株式会社リハス（本社：石川県金沢市、代表取締役：岩下琢也　以下、当社）は、2024年4月1日にに就労継続支援Ｂ型事業所「リハスワーク名古屋北」を開所することとなりました。本施設は用地の選定から建物の設計施工まで住友林業株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：光吉敏郎）がワンストップで担当。本件を今後の施設展開のモデルケースと捉え、住友林業との協業を進めます。

株式会社リハスについて

当社は、代表岩下が作業療法士として病院の勤務経験を通して感じた「障がいのあるなし関わらず、すべての人が活躍できる“障がいのない社会”」を実現するため、2012年に創業しました。

現在、就労支援事業所（直営/SFC:ソーシャルフランチャイズ含む）、在宅医療事業所併せて43拠点を展開（3月末時点）、その他、企業と福祉事業所・障がい者を結ぶマッチング事業「ハタフク」、そして企業が抱える“人材不足”や“障害者雇用の法定雇用率達成”、“SDGsへの取り組み”に関する課題を解決するSX支援事業（SX:サスティナビリティトランスフォーメーション）を展開しております。

また、昨今超少子高齢化社会による人手不足が深刻な問題になりつつある日本において、「福祉が地域を支える社会の実現（障がいのある方でも当たり前のように地域を支える存在になっている社会の実現）」というビジョンを掲げ、日本の社会課題解決を目指しております。

運営する就労継続支援B型事業「リハスワーク」では「医療・介護が必要な人でも稼ぐ・はたらくことができる事業所」として、障がい者に就労支援サービスを提供しています。医療・福祉専門職を中心とした支援を通して、ご利用者様に平均工賃5万円を支給することを目標に、ご利用者様1人ひとりの得意や強みを活かした仕事を提供しております。

住友林業との協業が実現した背景

当社は「ご利用者さまの真のQOL（Quality Of Life）向上にむけての支援を行う」というミッションのもと障がい者の就労支援事業の一環として、本社のある石川県の県木「能登ヒバ」を活かしたものづくり（自社の木のオリジナル商品）行うことで、障がい者の活躍の機会の創出と社会への価値提供を行っています。また、ご利用者さまが安心して落ち着いて働ける環境として、木をイメージした温もりのあるカフェのような事業所の内装空間をリハスモデルとしております。

住友林業は「木と生きる幸福。」をコーポレートメッセージに掲げ、人と地球環境にやさしい「木」を活かし、人々の生活に関するあらゆるサービスを提供。持続可能で豊かな社会の実現を目指しています。近年では注文住宅で培ったノウハウを活かし、介護・福祉施設の建設や運営にも積極的に取り組まれています。

今回、同じ“木”という共通のキーワードをきっかけに、住友林業より新築木造福祉事業所のご提案をいただいたことで、従来の既存建物の改修ではなく、リハスワークとしては初となる新築建物での事業所開設を実現することとなりました。

現在の社会課題と今後の展望

昨今、障がい者の就労支援の需要は高まっている一方で、既存の物件を使用した事業所ではバリアフリー環境に限界があります。ニーズが高い地域で新規事業所の開設を試みるも、“はたらきやすい良質な仕事環境”、“身体障がい者に配慮されたバリアフリー環境”として障がい者に適した環境や、行政が定める施設基準を満たす物件が見つからないケースもあります。地域に就労支援のニーズが大きくあったとしても、その地域で施設が開設できないことが問題となっていました。

今回、住友林業がもつ木造建築の技術・ノウハウや独自の不動産ネットワークを活かして福祉ニーズの高いエリアに木質感のある落ち着いた環境の事業所を開設することができました。これによりニーズがあるにも関わらず、物件の問題で開設が難しいとされていた地域で行政基準を満たした施設の展開が可能となります。今後ニーズのある地域で就労機会の創出と障がい者の活躍が促進されるきっかけになると考えております。

今回のように、大手企業様や地域の地主様と繋がり、障がい者の地域活躍に協力・参画いただいたことで、今後、新たな層の障害福祉への関心の広がりが期待されています。

引き続き当社では、ビジョンである「福祉が地域を支える社会の実現」に向け、全国で事業所を展開しサービスを提供するとともに、より多くの人が社会貢献・地域貢献というキーワードで、ソーシャルビジネスとして新たに参画できる可能性を切り開けるよう、事業運営に励んでまいります。