ヴェネト州の見どころ:9つの世界遺産と2024年イベント情報
https://bit.ly/italia-it-en-veneto
ヴェネツィアを擁するヴェネト州は、イタリアで最も多くの観光客が訪れる地域の一つです。
州内の9カ所がユネスコ世界遺産に登録されていることも、その豊かな歴史と美しい景観の証と言えるでしょう。
【ヴェネト州 ヴェネツィアを擁するイタリアの楽園】
「ヴェネツィアとその潟(かた)」としてユネスコ世界遺産に指定されているヴェネツィア(Venezia)は、「通り(calli))と「広場(campi)」に囲まれた町並みが幻想的な雰囲気を醸し出す、世界的な芸術の都の一つです。ヴェネツィアへのアクセスや観光には、水路を利用することをお勧めします。ヴェネツィアの公式シティパス「Venezia Unica」を入手すれば、公共交通機関が乗り放題となるほか、ドゥカーレ宮殿など多くの観光スポットや、市内の主要博物館の展示(一部)の入場料が無料や割引になります。ヴェネツィアでは年間を通して多くの見逃せない行事が開催されます。その一つが毎年恒例のヴェネツィア・カーニバルで、2024年は2月7日から13日に開催されます。さらに、ヴェネツィア・ビエンナーレは2024年4月20日から11月24日に開催され、その一環としてヴェネツィア国際映画祭(8月28日~9月7日)や、現代音楽、現代演劇、現代舞踊の祭典が開催されます。また、2023年12月から翌年1月にかけては、クリスマスやニューイヤーズ・イブに関連する伝統行事をお楽しみいただけます。
ユネスコ世界遺産のヴェローナ(Verona)は、「ロミオとジュリエット」ゆかりの地として知られるほか、イタリアで第2の規模を誇るローマ時代の円形闘技場「アレーナ・ディ・ヴェローナ」でも有名です。このアレーナは毎年夏3か月にわたり開催されるオペラ音楽祭の会場になっており、2024年は世界に名を馳せる作曲家プッチーニの没後100周年を記念した演目(トゥーランドット、ラ・ボエーム、トスカ)を含むプログラムで、6月から9月にかけて開催されます。ジャコモ・プッチーニは世界で最も多く上演されているオペラ作曲家の一人です。
ヴェローナと周辺地域では、素晴らしい伝統、優れた料理とワインが皆様をお待ちしています。2024年4月14日から17日に開催の国際ワイン展示会「ヴィニタリー(Vinitaly)」で、卓越したヴェネツィアワインやイタリアワインを是非ご堪能ください。
ヴェローナから数キロに位置するガルダ湖(Lake Garda)は温暖な気候に恵まれ、ゆったりと過ごす休暇に絶好のエリアとして、年間を通して観光客を魅了しています。ユネスコ世界遺産の「16-17世紀ヴェネツィア共和国建造の軍事防衛施設」の一つ、ガルダ湖畔の町ペスキエーラ・デル・ガルダ(Peschiera del Garda)や、「先史時代の杭上家屋群」を訪れてみてはいかがでしょう。
ヴィチェンツァ(Vicenza)は、偉大な建築家アンドレア・パッラーディオ(Andrea Palladio)の故郷であり、彼のルネッサンス期の作品や建築家パッラーディオによる邸宅や建物が数多く残されています。「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群」は1994年にユネスコ世界遺産に登録されました。「ヴェネト州の心臓」と言われるヴィチェンツァは、その例えのとおり州の中心に位置し、ヴェネツィアやヴェローナの空港からアクセスしやすい場所にあります。世界最古の室内劇場であるパッラーディオによるオリンピコ劇場の幻想的なムードに身を浸し、ジュエリー博物館のエレガントな展示室で古代の金細工職人の伝統の技に見入るのもよいでしょう。地元のワインやグラッパ(生産はバッサーノ・デル・グラッパの街が有名)をお供に、バカラ・アッラ・ヴィチェンティーナ(タラのヴィチェンツァ風)などのヴィチェンツァの美食に舌鼓を打つ機会もお忘れなく。
パドヴァ(Padua、Padova)は「ジオットのスクロヴェーニ礼拝堂と14世紀パドヴァのフレスコ画」と「パドヴァの植物園」の2カ所のユネスコ世界遺産を擁するヴェネト州で唯一の自治体です。3,500種を超える植物が咲き誇る世界最古の植物園を訪れ、深呼吸をしてスクロヴェーニ礼拝堂に足を踏み入れましょう。伝統のフレスコ画の古い起源を持つこの地で、突出した普遍的価値が体系的に表現されたユニークな例を目の当たりにしてください。ジオット、ガリレオ、ペトラルカゆかりの地であるパドヴァには、世界で最も古い大学の一つがあり、毎年6万人を超える学生が学んでいます。パドヴァの若々しさと活気の源はここにあります。サイクリング・ロードを自転車で走ったり、家族と一緒に通りを散策したり、「人とは違った」目的地を存分にお楽しみください。
トレヴィーゾ(Treviso)は、有名なデザート「ティラミス」とスパークリングワイン「プロセッコ」で名を馳せる味覚の町です。ユネスコ世界遺産「コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコの丘陵地」はトレヴィーゾ北部の小さな丘陵地帯にあり、自転車やハイキング、ウォーキングで自然を満喫したい方にとって最適のスポットです。さらに、この地域には数百年の歴史を通して生まれた多くの集落、城、修道院、教会があり、人々の間には今も伝統が根付いています。
【アクティビティ】
ユネスコ世界遺産のひとつ「ドロミーティ・ベッルネージ」は、ヴェネツィア国際空港から車または送迎サービスで1時間ほどの、澄み切った空気が清々しい自然に囲まれた地域です。
冬には全長400Kmを超えるスキーコースのほか、スノーシュー、クロスカントリースキー、スキー登山といった多彩なウィンターアクティビティが可能で、雪の中で休暇を過ごす人々が求めるもの全てが揃ったスキーリゾートとなります。
一方夏にはアウトドア天国に姿を変え、サイクリング、eバイク、トレッキング、登山、ラフティング、キャニオニング、パラグライダーなど、多くのアクティビティが楽しめます。バックパックを担ぎ、ウォーキングブーツを履いて、岩また岩、どこまでも続く道、限りなく広い草原に囲まれたこの素晴らしいエリアを冒険してください。
ドロミーティ地域に限らずアルプス山脈全体で最も人気の高い観光地の一つが、「ドロミーティの女王」とも呼ばれるコルティナ・ダンペッツォ(Cortina d’Ampezzo)です。ウィンタースポーツの世界的な拠点の一つであるコルティナでは、2026年にミラノ・コルティナ冬季五輪のレースが複数開催される予定です。コルティナでの休暇の醍醐味はスポーツだけではありません。力強く受け継がれてきたスポーツの伝統と心落ち着く素晴らしい山岳地帯の雰囲気が融合し、このエリアを唯一無二の特別な場所にしています。
コルティナからほんの数時間の地域では、さらに多くのヴェネト州ならではの楽しみが味わえます。アドリア海の北岸に沿って広がるヴェネツィアのビーチ、手つかずの自然に身を浸すことができるポー川、デルタ地帯などのユニークな公園や自然地域、また、アーバノ・モンテグロットのスパ(温泉)はヨーロッパ最大かつ最高の設備を誇り、泥トリートメント専用施設やウェルネスセンターをはじめ、あらゆるタイプのスパが軒を連ねます。この地域には約4,000軒のヴェネツィアン・ヴィラが散在し、そのうち200軒以上が魅力的なホテル、宿、B&Bとして営業しており、最高レベルの宿泊サービスと、結婚式やイベントのための特別なシナリオが準備されています。
ヴェネト州とその数々の美しい観光名所は、ヴェネツィアの海外からの玄関口であり、多数の国際路線が発着するマルコ・ポーロ空港から簡単にアクセスできます。
ヴェネト州紹介サイト (イタリア公式観光サイト内)
https://bit.ly/italia-it-en-veneto
ヴェネト州観光局サイト
すべての画像