学生が本気で商売を学び実践する、地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」第2期生店舗8月9日開業
新たにデザイナー枠3名を含めた21人の学生が挑む、店舗経営と地方創生
2022年8月に1期生の店舗が開業したアナザー・ジャパン。初年度では【地方企業への就職】や【大学の単位認定】、【地域事業者との商品開発】、【書籍出版】など様々な成果が生まれはじめています。プロジェクト2年目としてスタートする2期生は、経営者枠の学生18名に加え、新たにデザイナー枠の学生を3名採用。各エリアの学生に伴走してコンセプトや世界観を表現し、アナザー・ジャパンの魅力を拡げていきます。また2期生の新たな取り組みとして、特別企画「郷土愛×偏愛」にフォーカスする6週間を各企画展ごとに開催します。全21名の2期生で挑む新たなアナザー・ジャパンに、ご期待ください。
2期生の新たな挑戦「郷土愛×偏愛」
アナザー・ジャパンは、2ヶ月ごとに特集地域が入れ替わる地域産品セレクトショップです。第2期生は九州からスタートし、北海道東北、関東、近畿、中国四国、中部エリアへと続きます。
トップバッターを飾るアナザー・キュウシュウのコンセプトは「キュウシュウ八県、沸かせよう!」。九州を象徴する火山や温泉、熱い人間性から、九州を“沸く“という言葉で表現。九州エリア出身の学生3名が現地で仕入れた地域産品が、約350点勢ぞろいします。また2期生の新たな取り組みとして、特別企画「郷土愛×偏愛」にフォーカスする6週間を開催。特集エリアを街単位に狭め、学生個人の偏愛(例えば「宮﨑で育成されるスギ“飫肥杉”に惚れ込みもっと有名にしたい!」などの個人の趣味嗜好)のもとセレクトした商品をラインアップします。
▶アナザー・キュウシュウ 企画展スケジュール
8月9日~8月16日 アナザー・キュウシュウ開業週
8月17日~8月31日 郷土愛×偏愛「福岡県・筑後の糸で沸かせよう」
9月1日~9月15日 郷土愛×偏愛「長崎県・小浜の藍で沸かせよう」(右写真)
9月16日~9月30日 郷土愛×偏愛「宮﨑県・飫肥の杉で沸かせよう」
10月1日 アナザー・キュウシュウ最終日
▶アナザー・ジャパン 年間スケジュール
2023年8月9日(水)〜2023年10月1日(日) キュウシュウ
2023年10月4日(水)〜2023年12月3日(日) ホッカイドウトウホク
2023年12月6日(水)〜2024年2月4日(日) カントウ
2024年2月7日(水)〜2024年3月31日(日) キンキ
2024年4月3日(水)〜2024年6月2日(日) チュウゴクシコク
2024年6月5日(水)~2024年8月4日(日) チュウブ
▶アナザー・ジャパン店舗情報(第2期生)
期間:2023年8月9日(水)~2024年8月4日(日)
場所:東京都千代田区大手町2-6-3 TOKYO TORCH 銭瓶町ビルディング1階ぜにがめプレイス
営業時間:10:00~19:00
休業日:隔月2日間(企画展入れ替えのため)
電話番号:ショップ 03-6262-1375/カフェ 03-6262-1384
事業者:三菱地所株式会社、株式会社中川政七商店/カフェ運営:株式会社biplane
商品セレクトも、店舗づくりも、すべてを全国出身21名の学生が手掛ける
アナザー・ジャパン最大の特徴は、店舗で接客する21名の学生が、本気で商売を実践していること。学生をセトラー(開拓者)と名づけ、収支管理・商品セレクト・デザイン・現場オペレーションなど、ショップ経営の全てを担います。
▶学生(セトラー)の主な業務範囲
経営…経営計画策定、商品政策指針策定など
企画展運営…コンセプト策定、商品セレクト、仕入れ交渉など
店舗運営…売上管理、レジシステム構築、在庫・シフト管理、EC運営など
プロモーション/デザイン…SNS運営、店頭演出など
接客販売…接客マニュアル策定、店頭での接客など
学生の学びと実践を支える企業サポーターに47社が決定
学生21人が全国へ2ヶ月弱仕入れ出張し、地域との関わりを深めることが特徴の一つであるアナザー・ジャパン。この新しい教育には、学生の開拓者精神および郷土愛を応援し、支えとなる人々の存在が欠かせません。本プロジェクトに賛同し、学生の学びと実践を資金面で支える「企業サポーター」に、今年度47社が決定。今後も更なる企業が加わる予定です。
▶第二期生 サポーター企業 ※2023年7月末時点、サポートプランごとの五十音順、敬称略
株式会社商工組合中央金庫/株式会社イースト/株式会社ケンエレファント/郡山市/小山株式会社/株式会社ジェイ・エス・ビー/株式会社JTB/シナジーマーケティング株式会社/地主株式会社/大同生命株式会社/株式会社丹青社/株式会社HUIS/株式会社八十二銀行/株式会社パラドックス/株式会社ベネフィットライン/株式会社わざわざ/株式会社アグリイノベーションデザイン/株式会社アスティ/株式会社伊藤園/株式会社オリバー/コクヨ株式会社/寺田倉庫株式会社/デロイトデジタル/株式会社ニッポン放送/株式会社ファミリア/堀田カーペット株式会社/株式会社マネーフォワード/有限会社神村酒造/和布刈神社/環境大善株式会社/宇和海真珠株式会社/株式会社広島マツダ/株式会社山のくじら舎/株式会社シュゼット・ホールディングス/ちきり清水商店株式会社/株式会社サイボク/株式会社足利銀行/株式会社常陽銀行/株式会社Timers/TOTO株式会社/合同会社フードマーク/木村石鹼工業株式会社/大化産業株式会社/株式会社南都銀行/フジエダ珈琲株式会社/株式会社MILLE/有限会社ナカモリ |
若い世代と地域を結ぶ「アナザー・ジャパン プロジェクト」
日本では大学生の約40%は首都圏通学を占め、更に総人口の1/4 は東京圏に在住するほど、東京一極集中が進んでいます。多くの若年層はそのまま首都圏の企業に就職し、地元と接点をもてずに働き続けています。また郷土愛はあっても経営知識や経験もない学生が、いきなり地元企業で活躍することも難しく「将来地元に関わりたいけれど、何ができるか分からない」「そもそも地元の企業を知らない」など、若い世代の多くは地元と関わる術や接点がないのが現状です。一方、日本各地に残る伝統工芸の出荷額は、最盛期の1/6 にまで減少し、多くの工芸メーカーや地域産品事業者は、人材不足に悩む状態です。
アナザー・ジャパンは、開拓者精神と郷土愛を持つ学生と、地域企業を繋ぐための中長期活動として生まれました。三菱地所による世界に誇る日本の新たなシンボル「TOKYO TORCH」を舞台に、中川政七商店の製造小売事業および地域活性事業で培ったノウハウを活かし取り組むプロジェクトです。全国出身の学生が東京駅前の店舗を舞台に、地域産品の仕入れ・収支管理・プロモーション・接客販売というショップ経営の一連を担います。200人を超える応募から選ばれた1期生の学生18 人は、中川政七商店による教育研修(経営・小売・仕入交渉・プロモーション・接客販売などの研修)を経て、経営者として本気で商売を実践。「プロジェクト・ベースド・ラーニング」型の教育プログラムを通し、学びと成長を深めていきました。
そしてアナザー・ジャパンは、約5年の歳月をかけ育てていく中長期型プロジェクトです。2022年8月に約40坪の第1期店舗を開業し、2027年度には約400坪の第2期店舗をTorch Towerに開業予定です。第2期には全国出身の学生が勢ぞろいし、47都道府県の常設ブースを構えます。アナザー・ジャパンOBおよびOGたちが100人を超えるため、縦のつながりを活かした発展的な取り組みも検討していきます。
日本の未来を担う若い世代が経営力を身につけ、地元理解や郷土愛を深めることで、地方での就職・起業など将来への関係人口を増やすことが、アナザー・ジャパン プロジェクトの目指す未来です。
アナザー・ジャパン1期生によって生まれた物語
1.教育的価値
活動を通じて「将来は経営者を目指したい」「地元企業への就職意欲が高まった」という学生の他、実際に地方企業への就職が内定した学生も輩出。さらに一部大学がアナザー・ジャパンへの参加を単位認定する実績も生まれています。
2.地域貢献価値
全国の地域事業者と協業し、イベント登壇・コラボ商品開発・テストマーケティング・SNSでの情報発信など、地域の魅力を発信する活動を数多く実施。長野県の企業と開発した「いってらっしゃいの靴下」は、約500足が完売するほど人気を集めました。また仕入れを通して関わった地域事業者からは「同郷学生のためなら特別に卸したい」「熱量ある接客で爆発的に売れたことで自信を得た」と応援の声が多く寄せられています。
3.社会的価値
1期生11カ月間の累計売上は3680万円・リピーター売上は16%を達成し、プロジェクトへ共感するファンが続々生まれています。また2023年3月にはプロジェクトの軌跡をまとめた書籍を日経BP社より出版。若い世代と地域を結ぶ取り組みに対し、社会的な評価を得はじめています。
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