撮影現場にヘアメイクのプロを供給◎フィルムコミッション×ヘアメイク師（※）のコラボを全国４７都道府県の展開へ

株式会社プアラ

2023年10月19日 10時00分

ヘアメイク師（※）の育成・輩出に取り組む株式会社プアラ(代表取締役ヘアメイク師：坂本りんな　所在：東京都港区)は、現在、ロケ誘致や地方撮影をしている自治体や映像制作者の声を聞きながら、フィルムコミッションの取り組みと美容業界のインフラを整備すべく、全国12社125店舗の美容サロンと提携し、ヘアメイク師の育成・輩出に取り組んでいます。今後、全国47都道府県にパートナーサロンを最低1社作っていくことを中期目標とし、各地のフィルムコミッションと提携して美容人材が活躍できる環境作りに挑戦中です。
※ヘアメイク師とは…美容師とヘアメイクアーティスト両方の職能を兼ね備えた人材

フィルムコミッションの取り組みと美容業界のインフラの未整備により、従来、地方ロケに必要な美容人材は、繋がりのあるフリーランスヘアメイクに仕事依頼をするのが主流とされていました。この仕組みにより、業界ではさまざまな課題が浮き彫りとなっています。

より多くの美容人材が安定的に活躍できる仕組みづくり

従来の地方ロケに伴う美容人材起用の仕組みは、繋がりのあるフリーランスヘアメイクとの個人間のやりとりによって成立していました。この仕組みは、フィルムコミッションとの繋がりがある著名なフリーランスばかりに仕事が集中してしまい、その他の美容人材には仕事依頼が入らないという課題があります。多くの美容人材が安定的に活躍できるようになるためには、フィルムコミッションと美容業界のインフラが整備され、地方ロケに伴うヘアメイク依頼が多くの人材に分散される必要があります。

そこで、株式会社プアラに所属するヘアメイク師3名は、フィルムコミッションとヘアメイク師のパイプライン構築のため、令和5年8月3日(木)に開催された「JFC 全国ロケ地フェア 2023 夏」に参加しました。JFC51団体と映像制作者が集まった当イベントにて、株式会社プアラの取り組みや提携しているパートナーサロンを紹介。

今まで著名なフリーランスヘアメイクに集中していた仕事依頼が、より多くの美容人材に分散されるよう、全国のヘアメイク師所属サロンと各地のフィルムコミッションのパイプラインを構築中です。

美容人材を現地採用することによりコスト削減を可能に

主に都内を拠点として活動するフリーランスヘアメイクは、地方ロケ現場までの交通費や、宿泊費が高くなります。コロナ禍が明け物価も上昇している近年では、映像を制作する予算も縮小傾向にあるため、美容人材にかける人件費は削減したいのが業界や自治体の本音です。しかし、従来の地方ロケに伴う美容人材起用の仕組みでは、繋がりのあるフリーランスヘアメイクが頼りだったため、出張費を負担せざるを得ない状況でした。

これからは、各地のフィルムコミッションとヘアメイク師所属サロンの導線を繋ぐことにより、地方ロケに必要な美容人材を現地採用できるようになります。交通費や宿泊費を大幅にコストカットできることはもちろん、地元で行われる映像制作に地元の人材が起用され活躍することで、フィルムコミッションの目的である地域活性にも寄与します。

組織的な対応により様々なトラブルを回避

フリーランスという活動形態の特性上、病欠した場合や予期せぬトラブルが起きた際、組織的対応ができません。従来の地方ロケに伴う美容人材起用の仕組みのままでは、他の美容人材を探す場合、個人的なネットワークに頼るほか手段がなくなります。株式会社プアラは、美容人材を起用するフィルムコミッションにとっても、美容人材を供給する美容業界にとっても、組織としての繋がりが不可欠であると考えています。

そこで、株式会社プアラは、フィルムコミッションの取り組みが活性化しているエリアを中心に、ヘアメイク師所属サロンの提携を広げていくことで、全国で起こる地方ロケに対応できる組織力の強化に取り組んでいます。

また、各地のフィルムコミッションと近隣ヘアメイク師所属サロンの二者間だけでやり取りするのではなく、プアラが仲介役として依頼を受け美容人材を供給する仕組みを作ることで、急なスケジュールの場合や予期せぬ欠員が発生した際も、別の近隣ヘアメイク師所属サロンから人材を供給できる、より円滑で柔軟な組織的対応を可能にします。