大学が企業に「学業も見てほしい」、キャリアセンターが動き出す

ー約200の大学・300名規模のシンポジウムで提言に全登壇者が賛同

株式会社履修データセンター

大学の学びと採用をつなぐ研究会(代表:曽和利光)は、2026年7月13日、オンラインシンポジウム「大学の学びと就職活動の新しい結びつきを考える― 就活に対する政府要請の変化を受けて ―」を開催しました。

文部科学省の政策担当者や有識者、企業・大学の代表者が登壇し、約200大学・300名規模に迫る271名のキャリアセンター関係者が参加。アンケート回答者の89.4%が「満足」「非常に満足」と回答しました。

■ シンポジウム概要

・政策説明:春山浩康氏(文部科学省高等教育局学生支援課長)

・問題提起:今野浩一郎氏(厚生労働省「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」座長/学習院大学名誉教授)

 就職問題の本質は、学業時間の阻害以上に企業の評価方法による学生の質の変化ではないかという問題提起

・企業視点:曽和利光氏(株式会社人材研究所代表)

課外活動と学業の両面を見るのは極めて簡単であり、企業にとってもメリットが大きいことを解説

・大学現場視点:淡野健氏(学習院大学キャリアセンター)

実践している企業への働きかけ方と、そこで得られた好意的な反応を紹介し、共に取り組んで行くことを提案

・上記登壇者全員によるパネルディスカッションを実施

評価のあり方が学生の行動や学びの質に与える影響、企業にとって学業評価が合理的である理由、大学現場での実践例など、政策・有識者・企業・大学それぞれの視点から議論が交わされました。

■ 開催の背景

2026年3月、政府は企業に対し、大学の成績証明書等を採用選考の基礎資料として活用し、学業成果や汎用的能力を適切に評価するよう要請しました。就職・採用活動の早期化是正など「時間」が中心だったこれまでの要請から、今回は「評価のあり方」に踏み込んだ点が特徴です。生成AIの普及により、学生が「経験そのもの」以上に「経験の見せ方」に注力する傾向が強まるなか、AIでは作り込めない学業を通じた事実に基づいて汎用的な力を評価することの重要性が指摘されています。

■ 参加者アンケート:満足度89.4%、回答者のおよそ9割が「今後の対応」を具体的に検討

調査概要:大学の学びと採用をつなぐ研究会が、シンポジウム参加者(大学キャリアセンター関係者)を対象にWEB回答フォームにて実施。

有効回答161件のうち、「満足」「非常に満足」の合計は89.4%(うち「非常に満足」31.7%)。自由記述では回答者の87.5%が今後の具体的な取組みを記述し、うち24.4%が「企業との対話・学業評価の要請」に言及しました。

実際にいただいた声では、以下のように「次につなげる動き」についてのものを多くいただきました。

「来校される企業様との情報交換の際に、今回のお話のような取組みを持ちかけていきたい。ぜひ、企業に向けての提案書のひな形をいただければと思います」(参加大学キャリアセンター職員)

「学生の意識が低学年から『就職活動>学業』になっていることが大きな課題でした。学業で身につく汎用的能力というキーワードを学生だけでなく教員にもしっかりと伝え、授業の改善、最終的には学修成果の可視化になる教学マネジメントへ繋がる一歩をキャリアセンターから発信できればと考えます」(参加大学キャリアセンター職員)

■ 今後の展開:提言への賛同と、大学現場に広がる検討の動き

シンポジウムでは、各大学キャリアセンターが企業に対し、成績証明書・履修履歴の活用を求める依頼文書を個別に送付していく取組みが提言され、登壇者全員が同意。視聴した大学キャリアセンターに実施が呼びかけられました。アンケートでは、回答者の多くが今後の具体的な取組みについて言及しており、企業への働きかけを検討する声も多く見られました。

今回の結果を受け、次回は採用活動を行っている「企業」を対象としてシンポジウムを開催する方向で調整を行っています。

また今回のシンポジウムで当研究会に賛同いただけたキャリアセンター関係者とワーキンググループを開催し、情報共有等を継続して行う予定です。

■ 開催概要

イベント名

大学の学びと就職活動の新しい結びつきを考える― 就活に対する政府要請の変化を受けて ―

日 時

2026年7月13日(月)16:00〜17:30

形 式

オンライン開催(参加費無料)

参加実績

173の大学、271名のキャリアセンター関係者が参加

主 催

大学の学びと採用をつなぐ研究会

協 力

学習院大学キャリアセンター、株式会社マイナビ

登壇者

曽和利光(大学の学びと採用をつなぐ研究会代表/株式会社人材研究所代表)

春山浩康(文部科学省高等教育局学生支援課長)

今野浩一郎(厚生労働省「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会」座長/学習院大学名誉教授)

淡野健(学習院大学キャリアセンター)

辻太一朗(NPO法人DSS代表)

■ 参考資料(取材にあたって)

・録画アーカイブ

・シンポジウム当日の登壇資料一式(政策説明・問題提起・企業視点・大学現場視点)

・アンケート結果の詳細データ(設問別集計、自由記述全文)

・登壇者プロフィール

・登壇者への取材・コメント依頼のお取次ぎ

いずれも下記のお問い合わせ先までご連絡いただければ、随時ご提供いたします。

■ 本リリースに関するお問い合わせ先

「大学の学びと採用をつなぐ研究会」事務局

メールアドレス:info@npo-dss.com

電話番号:03-6272-6095

【会社概要】

社名: 株式会社履修データセンター

所在地: 東京都港区白金台2-10-2 白金台ビル4F

代表者: 代表取締役 辻 太一朗

設立: 2013年

事業内容: 履修DB-αの開発・提供、マスデータ提供・研究支援

URL: https://dscenter.co.jp/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区白金台2丁目10-2 白金台ビル4F
電話番号
03-6272-3101
代表者名
辻 太一朗
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年03月