ロードサイド店舗に“無柱”の木造空間が誕生！広島日産自動車井口店リニューアル／木構造を提案・施工支援した岡本銘木店

店舗棟を木造で、整備工場棟を鉄骨造で建て替え

オカメイ

2025年6月12日 16時25分

株式会社岡本銘木店（本社：大阪府吹田市、代表：佐藤朋子）は株式会社友菱様が設計施工をされる広島日産自動車井口店店舗棟の木造建替工事に参画させていただきました。友菱様が設計された意匠図面をもとに岡本銘木店で構造検討とプレカット加工、建て方工事までご協力させていただきました。

今回の建替え工事では店舗棟の他にも自動車整備工場があります。当初は自動車整備工場についても木造で提案させていただきましたが、友菱様で検討されました結果、使用用途の特性上、鉄骨造が採用されました。

　店舗棟は間口4.2m、奥行き6.9ｍの事務スペースと間口5.6m、奥行き9.2ｍの商談エリアがあります。備品レイアウトや動線を考慮する上で自由度がもてるように無柱空間での構造検討を行いました。一般的な木構造では6m以上の無柱空間を確保するのは困難ですが、今回はＴＪＩジョイスト(以下、ＴＪＩ)という木製Ｉ型ビームを採用しました。ＴＪＩは鉄骨のＩ型鋼と同じようにＩ型の断面形状となっていて、フランジ部分はＬＶＬ、ウェブ部分はＯＳＢで構成されています。軽量で作業性が良く、また高い強度があるので、大空間の屋根材に適しています。このＴＪＩを6.9m部分では910㎜ピッチ、9.2m部分では303㎜ピッチで配置することで無柱空間を実現しました。

　株式会社友菱様からは『建物規模として木造がちょうど良かった。基礎工事については鉄骨にすると大掛かりになってコストアップになるが木造の布基礎で工期的にもコスト的にもメリットがあった』ということと、『施主が最も満足したのは開放的な無柱空間。ディスプレイの自由度が上がり、お客様にも好評を得ている』というお話を聞くことができました。

　ロードサイド店舗を木造化することで木材の炭素貯蔵効果や建築段階での二酸化炭素排出量を大幅に削減できること、さらに木造建築にすることで建物の冷暖房負荷を低減し、運用段階でのエネルギー消費量とCO2排出量を削減する効果も期待できます。建築物の木造化は、地球温暖化対策に貢献し、持続可能な社会の実現に向けた重要な取り組みなので、これからも岡本銘木店は「その構造、木造にしませんか」と提案活動を続けてまいります。

株式会社友菱様について

㈱友菱様では土地物件の斡旋から、建物設計・施工、サイン製作・施工、アフターサービスまで煩雑で面倒なお客様の業務負担などをワンストップでご提案されております。

この「ワンストップ・ソリューションサービス」の導入で、プロジェクトコストを削減し、お客様の業務負担を軽減します。