Konoe Intelligence、Nyx Foundationと業務提携し「Mythos対策」ソリューションの提供を開始

AIが量産する脆弱性レポートを、形式検証×AIレッドチーミングで自動検証。金融基幹システムから展開

Konoe Intelligence株式会社

AIセーフティ、セキュリティスタートアップのKonoe Intelligence株式会社(本社:京都府京都市上京区甲斐守町97 西陣産業創造會館、代表取締役:勘佐圭吾)は、一般社団法人Nyx Foundation(所在地:東京都文京区、以下「Nyx Foundation」)と業務提携契約を締結し、AI時代の新たなセキュリティ課題である「Mythos問題」に対応するソリューションの提供を開始したことをお知らせいたします。第一弾として、ソースコードを対象とした脆弱性レポートの自動検証サービスを、金融をはじめとする基幹システムを保有する企業へ提供してまいります。

背景情報:Mythos問題

AIがシステムの弱点を探す時代

AIが脆弱性を見つける能力は、すでに人間を追い越し始めています。2025年には完全自律型のAIペネトレーションテスター「XBOW」が、バグ報奨金プラットフォームHackerOneの米国ランキングでAIとして初めて首位に立ちました。さらに2026年4月に米国Anthropic社が公表した「Claude Mythos Preview」をはじめとするフロンティアAIモデルは、脆弱性の発見・修正性能の急速な向上を示し、英国AISI(AIセキュリティ研究所)の評価においてもサイバー能力の進展が一定の閾値に達したと位置付けられました。

日本政府の動き

この変化に対し、日本政府も動いています。2026年5月18日、内閣官房国家サイバー統括室は、金融庁・警察庁・総務省・経済産業省・防衛省など計9機関の連名で、重要インフラ事業者等に対する注意喚起「AI性能の高度化を踏まえたサイバーセキュリティ対策の強化について」を発出しました。同文書はClaude Mythos Previewを名指ししたうえで、「より高速かつ大量に脆弱性が発見・修正されることを前提とした対策強化」を要請し、既知の未処理脆弱性の再検証、発見された脆弱性の速やかなリスク評価と修正、そして「多数の脆弱性への対応を同時並行で求められる可能性」を見据えた優先順位付けの体制構築を求めています。重要インフラのサイバー対策強化は首相からも指示されたと報じられており、2025年5月に成立した能動的サイバー防御関連法(サイバー対処能力強化法)の2026年施行とあわせ、基幹インフラ事業者への要求水準は法制度の面でも急速に引き上げられています。

とりわけ金融分野では、金融庁が2024年10月に「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」を策定し、脆弱性診断・ペネトレーションテストの定期的な実施や脆弱性管理体制の整備を金融機関に求めてきました。今回の注意喚起に金融庁が連名で加わったことは、AIによる脆弱性発見の高速化・大量化が、金融機関の脆弱性管理そのものの前提を変える課題であることを示しています。

脆弱性対応を人手でこなすことの壁

ここに構造的な壁があります。バグバウンティや自動監査ツールを通じて、AIが生成した脆弱性レポートはすでに毎月大量に届き始めています。そのどれが本物で、どれが誤検知で、どれから直すべきなのか、政府が求める「速やかなリスク評価と優先順位付け」を、人手だけで実行しきることはもはや不可能です。発見が自動化された結果、検証だけが人間の手に残り、もっともらしいだけの報告の山に本物のリスクが埋もれていく。両社はこの構造を「Mythos問題」と呼んでいます。止められない、間違えられない、規制も厳しい金融基幹システムこそ、検証と修正を機械のスピードで回す「Mythos対策」を最も必要としています。

提供するソリューション

本提携により当社は、Nyx Foundationが独自開発した形式仕様抽出・検証エンジン「SPECA」と、当社のAIレッドチーミングの実践知を組み合わせた「Mythos対策」ソリューションを提供します。

  1. 脆弱性レポートの自動検証 — 届いたAI生成レポートが本物か誤検知かを、形式検証によって機械的に判定します。

  2. 攻撃者視点での優先度付け — 「攻撃者は実際にどこを突くか」という観点から、修正すべき脆弱性の優先順位を評価します。

  3. 修正までの自動化 — 検証済みの脆弱性に対する修正パッチの生成・検証までを一気通貫で支援します。

いずれも、既存のセキュリティ体制(SOC運用・バグバウンティ運用など)へ統合できる形での提供を前提としています。

両社の強みと実績

Nyx Foundation

  • Sherlock Ethereum Fusaka監査コンテストにおいて、SPECAがスコープ内の脆弱性15件をすべて再現し、さらに開発者の修正コミットで確認された新規バグを4件発見。

  • ブロックチェーン外のC/C++ OSSを対象としたRepoAuditベンチマークでも既知バグ35件をすべて検出し、公開されている最高水準の精度(88.9%)を記録。

  • 監査知見約4,500件およびEthereumクライアントの脆弱性・修正履歴2,000件以上のデータベースを構築・公開。

  • イーサリアム財団の研究グラントを受領し、AI生成レポートの自動検証・自動パッチの仕組みづくりを推進。

Konoe Intelligence

  • 京都大学・東京大学の共同創業者によるAIセキュリティスタートアップとして、生成AIへの疑似攻撃で脆弱性を検出する「AIレッドチーム」サービスを提供。

  • OpenAI主催「Red-Teaming Challenge - OpenAI gpt-oss-20b」において、大規模言語モデル(LLM)へのプロンプトインジェクションの成功を実証し入賞。AI Safetyの実践的知見を蓄積しています

  • AIの安全性研究の取り組みとして、解釈可能性研究を実施、解釈可能性手法を統合した安全性評価ツールの開発

今後の展開

まずは守るべきルールを洗い出し、ソースコードの脆弱性検出・検証から着手します。

想定する主な提供先は金融を中心とした重要インフラ業界など基幹システムを持つ企業で、脆弱性レポートの検証から修正までの自動化を、既存のセキュリティ体制へ統合できる形で提供することを目指します。

日本のセキュリティ水準の底上げに貢献してまいります。

一般社団法人Nyx Foundationについて

一般社団法人Nyx Foundation(所在地:東京都文京区)は、Ethereum・ブロックチェーンに特化した私設の研究機関です。形式検証とセキュリティを専門領域とし、次世代プロトコルの安全性向上に取り組んでおります。

すべての活動資金は寄付・研究助成金・スポンサーシップによって支えられております。Ethereum Foundationやブロックチェーン企業・大学との連携を進め、Financial Cryptography 2026 DeFi Workshopでの論文採択、ICLR 2026 Agents in the Wild Workshop採択、Ethereum次期アップグレード「Fusaka」監査コンテストでの脆弱性発見数世界第1位、イーサリアム財団研究助成金採択など、国際的な学術成果と実績を上げております。

Konoe Intelligence株式会社について

Konoe Intelligence は「安全な超知能に最速で到達する」をミッションに掲げるAI セキュリティカンパニーです。

AIリスクの評価技術の研究開発を中核とし、政府機関・企業との連携を通じて、日本のAI主権の確立に貢献することを目指しています。

会社名:Konoe Intelligence株式会社

所在地:京都府京都市上京区甲斐守町97 西陣産業創造會館

代表者:代表取締役 勘佐 圭吾

設立:2025年2月

事業内容:AIセキュリティ事業、サイバーセキュリティサービス

Webサイト:https://www.konoe-intelligence.net/

■ 本件に関するお問い合わせ

Konoe Intelligence株式会社

メール:info@konoe-intelligence.net

Web サイト:https://www.konoe-intelligence.net/contact

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会社概要

Aladdin Security株式会社

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URL
https://www.aladdin-security.net/
業種
情報通信
本社所在地
京都府京都市上京区甲斐守町97 西陣産業創造會館
電話番号
080-2532-6544
代表者名
勘佐圭吾
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2025年02月