マカイラがEU拠点のNGO、The Good Lobbyと業務連携。企業のロビー活動における透明性とガバナンスの向上を目指す
■連携の概要
マカイラは、2014年の設立以来、ホリスティックにアップデートし続ける社会の実現(※2)を目指して、社会変革に必要なイノベーションの実装を後押しするロビイング活動や広報活動等を行ってきました。この度、The Good Lobbyとの業務連携を通じて、日本企業に対して、適切なロビイング活動の啓蒙と、ロビー活動を行う上でのガバナンス向上を働きかけます。
具体的には、「The Good Lobby Tracker」を含めたThe Good Lobbyが提供する、最適な企業の政治的責任に関する取り組みの可視化と評価に関する情報提供と、企業に対して自社の政治活動とガバナンスを自己評価し、最適な政治活動のあり方を分析・提案する「The Good Lobby Diagnostic」の日本における啓蒙と普及支援をマカイラが行います。
・「The Good Lobby Tracker」について
https://www.thegoodlobby.eu/initiatives/tracker/
「The Good Lobby Tracker」は、企業の政治的責任と持続可能性の確保を目指し、あらゆるステークホルダーに適切な情報を提供するイニシアティブです。投資家、認証基準設定機関、企業、業界団体、市民団体などに対し、企業の持続可能性の枠組みからESG格付けに至るまで、企業の政治的責任に関する主要な取り組みを包括的に評価し、企業の透明性、説明責任の向上への働きかけを目指します。
・「The Good Lobby Diagnostic」について
https://www.thegoodlobby.eu/the-good-lobby-diagnostic/
「The Good Lobby Diagnostic」は、公的機関などに対するロビー活動を行う企業を対象に、企業の政治活動と自社のガバナンスを自己評価するツールです。The Good Lobbyが体系的に収集したESGやサスティナビリティに関するデータを元に、最良のロビー活動を定義し、組織の政治的活動をアセスメントします。
■代表コメント
マカイラ 代表取締役CEO 藤井宏一郎
旧来型の個別の関係ベースでの陳情活動を「ロビイング1.0」、弊社が取り組んできた公平性・透明性・公益性を重視したパブリックアフェアーズを「ロビイング2.0」と呼ぶなら、資本市場・投資家からの監視・評価をドライバーに、企業に適切な公的セクターとのコミュニケーションを促すGood Lobbyの考え方は、次世代の「ロビイング3.0」になるかもしれません。
公的セクターと民間セクター間のあるべきコミュニケーションの姿を、The Good Lobbyとともに模索し続けていきたいと考えています。
Traditional lobbying that leverages closed personal networks may be labeled "Lobbying 1.0". Over the years, we have worked to encourage companies to adopt a more open style of public affairs work that emphasizes fairness, transparency, and public interest. This has been called "Lobbying 2.0". Good Lobby's concept of incentivizing companies to adopt good lobbying practices through monitoring and evaluation by the capital market and investors may become the next generation of "Lobbying 3.0."
Together with The Good Lobby, we would like to continue exploring the ideal form of engagement between the private and public sectors.
The Good Lobby 代表 Alberto Alemanno
長年にわたる非公式な交流とお互いからの学びを経て、ザ・グッド・ロビーとマカイラは、民主主義に適した参加形態としてのロビー活動とは何かを明らかにし、ロビー活動を民主化するために力を合わせます。日本はロビー活動規制の枠組みがない状態ですが、マカイラとの連携を通じて、企業の政治的関与をより透明化し、説明責任を果たそうとする日本企業に、建設的な道筋を提供していきます。
After years of informal exchanges and mutual learning, The Good Lobby and Makaira join forces to demystify and democratize lobbying as a legitimate form of participation in our democracies. They will be offering constructive pathways to Japanese companies willing to render their corporate political engagement more transparent and accountable in the absence of a dedicated Japanese lobbying regulatory framework.
■The Good Lobbyについて
The Good Lobbyは、すべての人が権力を利用でき、透明性と公益によってアドボカシーが推進される社会を構想して設立されたNPOです。この構想を実現するため、市民社会組織のアドボカシー能力を高めると同時に、企業のロビー活動をより透明で倫理的かつ持続可能なものにするための活動をEUを中心に世界各地で行っています。開かれた、透明性の高い、説明責任が適切に果たされたロビイング環境の実現を目指し、コンサルティング、リサーチ、アドボカシー・トレーニングの3つの分野を主軸に、さまざまなイニシアティブに取り組んでいます。
■マカイラについて
マカイラは、世の中を変革する技術やサービスのための「公共戦略コミュニケーション」を強みとする、コンサルティングファームです。「ADVOCACY for CHANGEMAKERS」をミッションに、コミュニケーション領域全般の戦略立案・実行を強みに、テクノロジー、カルチャー、ソーシャルの3領域のイノベーションの社会実装を目指す変革者たちの支援を通して、社会変革を推進します。非市場戦略のコンサルティングから、政策リサーチ・政策提言、ロビイング、セクター間連携のコーディネーション、シンポジウム・イベント企画、メディア・リレーション、ブランディング開発やキャンペーン企画、各種のクリエイティブ制作など、広範なパブリックアフェアーズ活動を、多彩なプロフェッショナルが支援します。
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