エミレーツグループ、2019-2020通期業績を発表

 

  • グループ:32年連続で増益、17億ディルハム(4億5,600万米ドル)
  • グループ収益は1,040億ディルハム(283億米ドル)。ドバイ国際空港の滑走路計画閉鎖(第1四半期)とCOVID-19によるパンデミック(第4四半期)が影響
  • 現金残高は256億ディルハム(70億米ドル)
  • エミレーツ:11億ディルハム(2億8,800万米ドル)の増益、前年比21%増
  • 売上高は6%減の920億ディルハム(251億米ドル)。ドバイ国際空港の滑走路改修工事による45日間の滑走路閉鎖および3月の旅客便の一時停止が影響。
  • いずれの機体において590億ATKM減少
  • dnataは、6億1800万ディルハム(1億6800万米ドル)の増益
  • IT企業Accelyaの株式売却による 2億1600万ディルハム(5900万米ドル)が貢献
  • 売上高2%増の148億ディルハム(40億米ドル)。全体の72%が国際的なビジネスに起因
  • 旅行業における1億6,400万ディルハム(1億4,500万米ドル)ののれん減損、旅行&ケータリングを手掛けるトーマス・クックの償却額9,600万ディルハム(2,600万米ドル)、および全部門におけるCOVID-19の影響2億7,400万ディルハム(7,500万米ドル)を含む
  • 空港運営およびケータリング部門全体に新しい施設とサービス機能を追加し、グローバルフットプリントを拡大
 











エミレーツ航空は、第1四半期のドバイ国際空港の滑走路計画閉鎖による運航減少ならびに第4四半期のCOVID-19によるフライト制限の影響に対して、32年連続の増益を発表しました。

2019年4月1日から2020年3月31日の業績は昨年比28%減の17億ディルハム(4億6,500万米ドル)の売上高となりました。グループ収益は前年比5%減の1,040億ディルハム(283億米ドル)となり、現金残高は、主に2020年2月までの堅調な事業実績と燃料費の低下により、前年比15%増の256億ディルハム(70億米ドル)でした。

COVID-19によるパンデミックの影響を受け、エミレーツグループはドバイ投資法人に5億ディルハム(1億3,600万米ドル)の配当後、今年度の配当については明言していません。

エミレーツ航空・グループ会長兼最高責任者であるシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥームは次のように述べています。
「2019年度の11か月間、エミレーツ航空とグループ会社dnataは順調にビジネスを展開していました。しかしながら、2月中旬よりCOVID-19が世界を席巻し、各国による厳しい入国制限によって、国際航空旅行の需要が急激かつ大幅に減少したため、私たちのビジネスもまた変化しました。
今回のCOVID-19のみならず、私たちの業界は常に外的要因の影響を受ける立場です。2019年度は、米ドル高の影響を受け、10億ディルハムの減益となりました。世界の航空貨物需要は引き続き順調である一方、主要市場での競争が激化しています。

このような状況であるにも関わらず、エミレーツ航空とdnataは、特に第2四半期と第3四半期において受賞歴のある製品とサービスへの需要が好調で、年間の平均燃料価格が低下したことにより、32年連続で増益に終わりました。
機能性やサービスは毎年改善しており、当面はいまある課題に取り組みながら、ドバイを拠点に収益性の高く、持続可能な責任あるビジネスを構築するという長期的な目標に基づき、方針を決定をしています。」

グループは、航空機ならびに関連機器の新調、企業買収、最新設備やテクノロジー、および従業員育成のために117億ディルハム(32億米ドル)の集中投資をしましたが、昨年比146億ディルハム(39億米ドル)の減少となりました。また、コミュニティのサポート、環境イニシアチブ、将来的に業界の成長をサポートする才能とイノベーションを育むインキュベータープログラムに対し、投資を続けています。
2019年11年に開催されたドバイ・エアショー2019において、エミレーツ航空は160億ドルでA350 XWBを50機、88億ドルでボーイング787を30機発注しました。2023年に納機が予定されているこれらの新型機は、エミレーツの艦隊機構成に追加され、長距離ハブモデル内に配備される予定です。エミレーツは効率的な運用を戦略的に行っており、新型機も業界平均よりもはるかに長期間飛行することが想定されています。

今年度、dnataの主要投資には、バンクーバー、ヒューストン、ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコへ新しく就航したことに加え、北米でのケータリング機能の大幅な拡大が含まれます。また、Alpha LSGの全株式の購入を完了し、英国最大の機内ケータリング、船内小売、および物流会社の唯一の株主となりました。

120以上の子会社を合わせると、グループ全体の従業員は国籍160カ国105,730人となっています。

シェイク・アハメッドは、次のように述べています。
「2019年から2020年にかけて、ビジネスと収益を拡大するために投資をしながら、コスト管理をしっかりと行ってきました。ビジネス構造の継続的な改善と新しいテクノロジーシステムの実装により、生産性を向上させ、人員の削減に成功しました。COVID-19発生後は、長年の功績と、従業員ならびにお客様の健康と安全を確保するべくあらゆる手段を講じてきました。また、数か月以内に段階的に運航を再開するため、今後も最優先事項として認識しています。

COVID-19は、2020年度の業績に大きな影響を与えるでしょう。エミレーツの旅客運航は3月25日より一時的に運休しており、dnataも同様に、世界中のフライトと旅行需要が減少している影響を受けました。そのため、事業再開を計画しながら、積極的なコスト削減やその他に必要となる対応を講じています。また、旅行需要が通常の状態に戻るまでには、少なくとも18か月はかかると予想しています。
当面は、COVID-19収束後の世界で旅行者や従業員の健康と安全を確保できるよう活動している規制当局やその関係者の活動を積極的に支援します。エミレーツ航空とdnataは、状況が許す限り早く、お客さまにサービス提供を再開できるよう努めてまいります。」

エミレーツ航空について
総旅客および貨物容量は、年度末に8%減少し、586億ATKMとなりました。2020年3月にドバイ国際空港の計画的閉鎖やCOVID-19の影響により旅客機の運航を一時的に停止したことが要因です。

今年度A380を新しく6機受納し、ボーイング777-300ERを4機、777-300を1機、およびボーイング777貨物機を1機、合計6機を退役させたため、3月末の総艦隊数は270機となっています。また、平均運航可能年数は6~8年になっています。

エミレーツは、環境にも優しく、燃費もよく、お客さまにも心地よい空の旅をお楽しみいただける近代的で新しい機型を運航する戦略を強化しており、ブランドのスローガンでもある「Fly Better」を実現しています。

今年度は、新しくポルト(ポルトガル)、メキシコシティ(メキシコ)、バンコク-プノンペンの3ルートへ就航を開始しました。また、インドの格安航空会社SpiceJetと新たにコードシェア契約を結び、成長を後押ししました。
さらに、エミレーツはインターライン契約によりグローバルネットワークとお客様の選択肢の拡大を実現しました。
  • ブエリング航空:バルセロナ、マドリード、ローマ、ミラノを経由してヨーロッパ100以上の目的地へ旅行が可能に
  • ペガサス航空:ペガサス航空がもつネットワークへの旅行が可能に
  • インタージェット航空:メキシコ、湾岸、中東を中心に快適な旅行ができるよう新飛行路を計画

2017年10月よりフライドバイとの2年間の戦略的パートナーシップを結び、530万人以上の乗客が双方のネットワーク環境下でシームレスな旅行を楽しみました。

第2四半期と第3四半期に非常に好調に業績が伸びていた一方、第4四半期の外的要因により総収益は前年比6%減益となる 920億ディルハム(251億米ドル)で終えています。
エミレーツの主要市場における米ドル高は、最終利益に9億6,300万ディルハム(2億6,200万米ドル)のマイナス影響となり、5億7,200万ディルハム(1億5600万ドル)であった前年に比べ、大幅に増加しました。

前年度に比べ、総運用コストは10%減少しました。ジェット燃料の平均価格は、前年に22%上昇した後、今年度は9%低下しています。搭乗者数の制限に伴う6%低下を含め、燃料費は前年比15%減の263億ディルハム(72億米ドル)になり、これは総運用コストの31%に当たり、前年比1%減となりました。燃料は依然として最大のコスト要因でした。

競争激化と通貨のマイナス影響にもかかわらず、エミレーツは1前年比21%増益、1.1%の利益率の1億ディルハム(2億8,800万米ドル)の利益となっています。年末に燃料ヘッジによる11億ディルハム(2億9900万米ドル)の損失がなければ、より利益が高くなっていました。

乗客数は5620万人と前年比4%減でした。前年比76.8%と比較し、搭乗率のプラス成長は、搭乗管理の成功と、第4四半期に発生したCOVID-19以前においてほぼ全市場で旅行需要が多くあったことを反映しています。

市場運賃の上昇と有利なルート構成は、米ドル高により完全に相殺され、RPKMも26.2フィルス(7.1米セント)で変化しませんでした。

エミレーツは合計93億ディルハム(25億米ドル)を資金調達しており、2019年度に受納した新型機6機について、韓国の投資家より受けた商業ローンも組み合わせ、Bpifrance(フランスのソブリン輸出信用代理店)の保証付きの輸出担保を確保しました。

イニシアチブの一環として、コスト削減を図ると同時に世界的な金利状況を活用し、 55億ディルハム(15億米ドル)を対象に借入金の借り換えと価格改定を実施し、その結果、将来の全体的なコスト削減額は1億1,000万ディルハム(3,000万ドル)を超えると予測されています。

経営陣は、コスト削減、資本支出の削減、およびビジネスパートナーとの運転資金の改善を通じて、グループのキャッシュフローを改善するための策を多く講じてきました。加えて、3月31日以前に既存の与信枠より一部引き出しており、流動性バッファーを改善するために追加与信枠を確保する過程にあります。第4四半期にはタームローンによって追加のリクイディティの高い通貨を買い増し、リボ払いおよび短期貿易ファシリティを44億ディルハム(12億米ドル)に引き上げました。2020年度の第1四半期には、金融事業にて流動性の高い運用を行い、COVID-19が短期的にキャッシュフローに与える影響への緩衝策を講じることが可能です。
今年度、202億ディルハム(55億米ドル)の現金資産で終えています。

就航している6大陸において収益バランスは良好です。ヨーロッパは前年比8%減の261億ディルハム(71億米ドル)でしたが、各地域において最も収益が高い地域です。 東アジアとオーストラリアは、9%減の241億ディルハム(66億米ドル)、 南北アメリカ地域は1%増の146億ディルハム(40億米ドル)、西アジアとインド洋は4%増の98億ディルハム(27億米ドル)、アフリカは4%減の87億ディルハム(24億米ドル)、湾岸および中東は8%減の77億ディルハム(21億米ドル)に終わっています。

年間を通じて、フライト中や地上、その他オンラインにおいても提供する製品とサービスの改善を図ってきました。一例に、ドバイ・ポートラシッドにエミレーツ初のリモートチェックインターミナルを開設し、クルーズ旅行者が海と空の旅、双方においてスムーズにチェックインできるようにしました。また、EmiratesREDの発売開始やエミレーツアプリによりお客さまとのやり取りがスムーズになったことがあげられます。

スカイワーズ・エクスクルーシブを開始、これにより航空会社独自のスポンサーエクスペリエンスをお楽しみいただけます。また、UAEの1,000以上の小売店、エンターテインメント、レストランでスカイワーズマイルを獲得できるロケーションアプリのスカイワーズ・エブリデイもスタートしました。

エミレーツスカイカーゴは、激しい競争市場で堅実に業績を伸ばし続け、総輸送収入の13%に貢献しました。
貨物部門は、航空貨物需要が低迷していることを受け、売上高は前年比14%減の112億ディルハム(31億米ドル)にとどまりました。
2年連続で成長しており、燃料価格の低迷と米ドル高の影響を受けたことが要因となり、FTKMは前年比2%減となりました。
ボーイング777貨物船が1隻退役したことによる輸送能力低下と、第1四半期ならびに第4四半期に利用可能な荷物室が減少したことにより、前年比10%減の240万トンが輸送されました。

エミレーツスカイカーゴは、常に革新的な動きをしており、2019年10月には、米国内の個人や中小企業向けにECプラットフォームEmirates Deliversをローンチし、ドバイへの配達を可能にしました。将来的にはより多くの市場においてドバイをハブとしたEC事業を展開を計画しています。また、シカゴとコペンハーゲンに新しく製薬会社機能を担う施設を開設しました。

ホテルポートフォリオの収益は5億8,400万ディルハム(1億5,900万米ドル)で、平均客室料金と稼働率が要因となり前年比13%減の結果でした。

dnataについて
dnataは、6億1,700万ディルハム(1億6,800万米ドル)と前年比57%減益と大幅な業績鈍化となりました。Vista Equity Partnersが買収したIT企業Accelyaの少数株主持分を売却したこと、ならびに旅行会社HRGの売却による利益が業績を好転させています。

dnataの総収益は前年比2%増の148億ディルハム(40億米ドル)、運営費は前年比8%増の143億ディルハム(39億米ドル)に終わっています。特にケータリング部門ならびに収益の72%を占める国際空港運営全体が好調に成長しており、その他4部門が堅調に伸びていることも後押ししています。

2019年度、dnataは将来の成長基盤を築くべく、買収、新しい施設設備、最先端のテクノロジー、および人材育成に、8億ディルハム(2億1,800万米ドル)以上を投資しています。

dnataは14億3,000万ディルハム(3億8,000万米ドル)のキャッシュフローを実現しており、現金残高は53億ディルハム(14億米ドル)で前年比4%増でした。これは、キャッシュバランスの改善を証明しており、投資による現金の流出をカバーしています。
地上オペレーションおよび貨物取り扱いを含むUAE空港オペレーション部門における収益は、32億ディルハム(8億6,400万米ドル)と例年通り安定しています。
航空貨物市場全体の需要の低下やドバイ国際空港の滑走路閉鎖、COVID-19の影響を受け、dnataの貨物取扱量は前年比4%減の698,000トンに、dnataの機体移動回数は前年比11%減の188,000回に、貨物輸送は前年比4%減の698,000トンになりました。

年間を通じて、dnataはフライドバイ航空機のUAEの最初のグリーンターンアラウンドを実行しました。これは、ゼロエミッションの空港照明の投資によって可能になった成果です。 空港サービスブランドのmarhabaは、ドバイ国際空港に拡張・改装されたラウンジを開設し、シンガポールのチャンギ空港に新しいラウンジを設置して国際ネットワークを拡大しました。

ヨーロッパ最大の航空貨物ロードフィーダーサービス(RFS)オペレーターであるWallenborn Transportsと提携しており、UAEおよび地域の貨物物流業界におけるブランド力を強化しています。

国際空港事業部の収益は、競争圧力の激化を受け、前年比1%減の39億ディルハム(11億米ドル)となりました。 国際空港の運営は、dnataが重要視している事業セグメントです。

オースティン、ニューヨークJFK、ワシントンDCを対象とした新規契約を含め、国際空港業務を強化し続けました。 また、ブリュッセルに輸入品取扱専用となる第2倉庫を、英国最大級のロンドンヒースローにおいて新しく特注輸出施設を備えた、貨物事業も開始しています。

ケータリング事業は、前年比26%増の大幅増加で、33億ディルハム(9億300万米ドル)となりました。買収したカンタス航空のケータリング事業も寄与し、延べ9,300万食以上を提供しました。2019年度はカナダ・バンクーバーで新しくケータリング事業を開始。また、ヒューストン、ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコに新しいケータリングオペレーションを開始し、北米でのフットプリントと機能の大幅拡大を実施しています。
2019年3月に英国最大の機内ケータリング、小売、および物流会社Alpha LSG の100%株主となっています。

旅行代理店事業は前年比4%減の35億ディルハム(9億6,400万米ドル)となっています。旅行需要が弱く、特に英国とヨーロッパのB2C部門が業績に影響しているため、1億3200万ディルハムの減損費用でした。一方で、UAEおよびGCC地域では堅調に推移し、エミレーツを利用する旅行者向けに新たに旅行ブランド「REHLATY」を立ち上げました。
他事業と同様に、COVID-19の影響拡大を受け、旅行需要が急減し、キャンセルやプラン払い戻しの受け入れによって大損を受けました。

※本参考資料は、現地時間2020 年5月10日にエミレーツ・グループが配信したリリースの抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
資料につきましてはエミレーツ航空のメディアサイトからご参照ください。
URL: https://www.emirates.com/media-centre/emirates-group-announces-2019-20-results/
※本リリースは1US $ = 3.67AEDで換算されています。

エミレーツ航空
エミレーツ航空は2002年に日本に就航。現在、成田国際空港、関西国際空港からはエアバスA380型機にて、羽田空港からはボーイング777型機にて、それぞれ毎日1便を運航しており、ドバイまで、さらにドバイ以遠の世界83の国と地域にある157の都市まで、快適な空の旅をお楽しみいただけます。成田国際空港にはエミレーツ航空専用ラウンジがございます。羽田空港発着のプレミアムクラスご利用のお客様には、無料の送迎サービスを提供しています。エミレーツ航空は、ワールド・トラベル・アワード2019の中東部門において、中東のリーディング・エアライン、エアライン・ブランド、エアライン・リワード・プログラム、エアライン・ウエブサイトの4部門で賞を獲得しました。

本件に関するお問い合わせ先
エミレーツグループ 広報代理店
REDHILL株式会社
担当:青木・小林
Email: ekjapan@redhill.asia
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