日本発の優れたプロジェクトを表彰する「PM Award 2023」、最優秀プロジェクト受賞者発表!
最優秀プロジェクトは、約1,200名による投票の結果、一般社団法人コード・フォー・ジャパン、株式会社ネオマルスのプロジェクトに決定
今回のPM Award 2023では、プロジェクトを実施された企業・団体等の規模に応じた2つの部門(Large部門、Small and Medium部門)で約1,200名が参加した投票により、両部門の最優秀プロジェクトが決定しました。
「PM Award」とは、日本に拠点を持つ企業・団体が実践する優れたプロジェクトを表彰する制度です。全世界に200以上の支部、69万人の会員そして140万人以上の認定資格者を有する国際的なプロジェクトマネジメント啓発団体であるPMI本部(Project Management Institute,Inc.)の協力のもと、日本におけるプロジェクト型の働き方の啓発とその実現手法である「プロジェクトマネジメント(PM)」の普及活動をおこなってきた一般社団法人PMI日本支部が主催しています。
今回、一般企業、非営利団体などから、社会イノベーションにつながる可能性のある優れたプロジェクトの応募がありました。
応募いただいた多数のプロジェクトから、有識者で構成する選考委員会によって高い評価を受けた8つのプロジェクトをファイナリストとして選定。その後、9月に実施した「ファイナリスト紹介セミナー」への参加者約1,200名による投票の結果、最優秀プロジェクト賞(Small and Medium部門)には一般社団法人コード・フォー・ジャパンの「カーボンフットプリント可視化プロジェクト「じぶんごとプラネット」」、最優秀プロジェクト賞(Large部門)には株式会社ネオマルスの「まちなか社員食堂 GoSmart」、に決定しました。また、各ファイナリストには優秀プロジェクト賞ならびに協賛企業・団体様からの特別賞、ファイナリスト選外とはなったものの選考委員会により今後への期待を込めて選ばれた奨励賞が贈呈されました。
10月21日にTKPガーデンシティPREMIUM秋葉原(東京都中央区外神田)で招待者・関係者を招いて開催した授賞セレモニーでは、ファイナリスト紹介や各賞贈呈のほか、記念撮影、受賞記念パーティーが催され、受賞者、協賛企業・団体のほか、本制度を支援するPMI Asia Pacificメンバーを交えた参加者間での交流なども行われ大いに盛り上がりました。
各賞等については以下のとおりです。
(1)最優秀プロジェクト賞・優秀プロジェクト賞・特別賞 受賞プロジェクト
【最優秀プロジェクト賞(Small and Medium部門)】
◇プロジェクト名称:カーボンフットプリント可視化プロジェクト「じぶんごとプラネット」
◇プロジェクト実施主体:一般社団法人コード・フォー・ジャパン
◇プロジェクト概要:脱炭素社会実現に向けて市民の行動変容を促すべく、Code for Japanが国立環境研究所の協力を得てカーボンフットプリント可視化アプリの共同開発を行ったもの。アプリには、自らの生活スタイルによる気候変動への影響を知り、具体的な脱炭素への行動を数字で選べる機能を実装。日本のデータに基づいた計算アルゴリズムを用いている。脱炭素社会実現には、オープンなエコシステムが必要と考え、計算アルゴリズムはオープンソースソフトウェアとして公開し、開発イベントで広く参加者の協力を得て開発。
◇受賞のご挨拶(コード・フォー・ジャパン 上東 亜佑稀 さん)
:このプロジェクトは、国立環境研究所や一般市民の方々を含めて20名以上のメンバーで進めてきました。普段皆さんが生活している中で無意識的にエネルギーを消費しているわけですが、環境に影響を及ぼすCO2排出につながる皆さん自身が消費しているエネルギー量を意識してもらえるところからこのプロジェクトが関わっていけると、皆さんの環境の意識の高まりに貢献できると思っています。
【最優秀プロジェクト賞(Large部門)】
◇プロジェクト名称:まちなか社員食堂 GoSmart
◇プロジェクト実施主体:株式会社ネオマルス
◇プロジェクト概要:中小企業・小規模事業者でも気軽に導入できる福利厚生となる社食補助システム「まちなか社員食堂」と、デジタル社員手帳の機能を備えたアプリ開発プロジェクト。導入企業の従業員のモチベーション向上や採用活動に貢献すると同時に、企業に所属する従業員が地域との連携を感じながら働くことで、会社だけでなく地域への参加意識も高められ、街の活性化に寄与することを目的としたもの。
◇受賞のご挨拶(ネオマルス 代表取締役 甲斐 武彦さん)
:本日出席しているメンバが社内では中心となり取り組んできました。当初は会社の隣であったり歩いて4、5分の飲食店の店主の方などとITで社員食堂を作っていくというプロジェクトでしたから、会社の中だけではなく地域で暮らしている方々とともに作ってきたプロジェクトです。それほど大きなプロジェクトではないため、受賞したことに驚いています。受賞することで、GoSmartという仕組みに弾みを頂戴した気がしますので、しっかりこれから展開していきたい。PM Awardを知る切っ掛けをくださり、またITの専門的な知識を教えていただいているコンサルタントの方や、プロジェクトに参加していただいた皆さまと、このような受賞の機会に感謝しています。
【優秀プロジェクト賞(Small and Medium部門)】
及び【岡山大学 SDGsイノベーション賞(特別賞)】
◇プロジェクト名称:文京思い出横丁 in 傳通院
◇プロジェクト実施主体:文京思い出横丁実行委員会、NPO法人 文京BASE
◇受賞のご挨拶(文京BASE 理事長 北 永久さん)
:私たちのプロジェクトは、自分たちの地域は自分たちで良くしよう、ということでお祭りづくりを切っ掛けに地域活動を広めていくというものでした。その想いで進めてきて、幸運の連続でプロジェクトが成功したのではないかと思っているところがありました。今回、PM Awardにエントリーするにあたり文章化することで自分たちのプロジェクトを振り返り、今後の継続性を保てるようにする理論的な基盤を自分たちとしても整理することができました。それが最大の収穫と考えています。
【優秀プロジェクト賞(Large部門)】
◇プロジェクト名称:リモート監視サービス「MONiPLAT」
◇プロジェクト実施主体:株式会社バルカー
◇受賞のご挨拶(バルカー 執行役員 川上 孝弘さん)
:MONiPLAT(もにぷらっと)は現場でご利用いただく設備点検クラウドですが、当社は創業100年を迎える老舗製造業で、今回このプロジェクトを進めていくこと自体がサービスを作っていくことである一方、企業としての組織、人、文化を変えていくプロジェクトでもある、とも捉えて日々進めています。今回、PM Awardへの応募するにあたり、過去のプロジェクトの経緯を振り返り、初心を思い出し、思いを新たにする機会となりました。
【優秀プロジェクト賞(Large部門)】
及び【パーソル総研 well-being賞(特別賞)】
◇プロジェクト名称:バックオフィス業務改革DXプロジェクト「グループ共通IT TSUNAGU」
◇プロジェクト実施主体:日本電信電話株式会社、NTTコムウェア株式会社、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTT ExCパートナー
◇受賞のご挨拶(日本電信電話 技術企画部門IT室 次長 駒沢 健さん)
:このプロジェクトは世界的にも類を見ないかなり大規模なもので、かなり多くの苦労もありましたし、それに伴ってかなり多くの工夫もしてきました。本日出席したグループ各社の皆さんが本当にチームを引っ張ってくださり、このような機会を頂戴することができたと考えています。
【優秀プロジェクト賞(Large部門)】
及び【PMI Asia Pacific 賞(特別賞)】
及び【NISSAY ITアカデミー 賞(特別賞)】
◇プロジェクト名称:クロスボーダーM&Aによる国際事業のスピードアップ
◇プロジェクト実施主体:東日本旅客鉄道株式会社
◇受賞のご挨拶(GATES PCM CONSTRUCTION LTD. Director 阪本 隆介さん<東日本旅客鉄道株式会社から出向>)
:M&Aプロジェクトという珍しさ、に関心を持っていただいた面もあるかと思っています。残念なことに、コロナ禍において当社の日本国内における影響力やプレゼンスが低下気味であったことは認めざるを得ない状況であり、会社が老成・安定化を求める方向もあり得るのでしょうが、そうではなく引き続き新しいことに挑戦し続けなくてはいけないという想いを持った若いメンバーが居たことが、このプロジェクトがここまで実現し、受賞機会を得ることにつながったと思います。
【優秀プロジェクト賞(Large部門)】
◇プロジェクト名称:DXによる生活者との接点創出(ADaaS)アジャイルライトプロジェクト
◇プロジェクト実施主体:アフラック生命保険株式会社
◇受賞のご挨拶(アフラック生命保険 ショップ推進部 リーダースーパーバイザー 竹内 達也さん)
:本プロジェクトは当社のお客様はもちろん、すべての生活者の皆さまに、DXによる今までにない体験によって将来への備えや保険について自分ごと化をしていただき、万が一の時にお困りになるようなことがないようにしたい、生活者の方の生きるを作りたい、というミッションを持って立ち上げました。これらを元に引き続き、本プロジェクトの特徴のひとつであるITと営業の協業体制によるアジャイルなチームでシナジーを生みながら推進していきたい。
【優秀プロジェクト賞(Large部門)】
及び【JISA デジタルトランスフォーメーション(DX)賞(特別賞)】
◇プロジェクト名称:ITモダナイゼーションプログラム
◇プロジェクト実施主体:オリックス生命保険株式会社
◇受賞のご挨拶(オリックス生命保険 執行役員 児玉 英一郎さん)
:約5年に及ぶ、当社創業以来の大プロジェクトでした。立ち上げ期は決して順風満帆ではなく、コロナ禍での環境変化に伴う全面的な見直しもありましたが、全社一丸となって困難を乗り越えてきました。その甲斐あって、今年7月にプロジェクトの目標をすべて完遂することができました。このような取り組みに対して、今回の賞を頂戴したことに感謝するとともに、関係者と喜びを分かち合いたいと思います。
(2)奨励賞 受賞プロジェクト
【奨励賞】
◇プロジェクト名称:兵庫県美方郡新温泉町におけるユニバーサルツーリズムの実現に向けて
◇プロジェクト実施主体:株式会社DOWELL、湯村温泉観光協会、創造工房フィールドゲート
◇受賞のご挨拶(株式会社DOWELL 会長 市成 修さん)
:新温泉町は兵庫県北部にあって、98度の荒湯が湧き出る日本でも珍しい源泉があるところですが、城崎温泉のあたりで人の流れが止まってしまっているのが現状です。ではこの町に必要なものは、と考え、障がいのある方のサポートする方も含めて旅行できるように、地域の方々と一緒にご支援していくユニバーサルツーリズムを実現していこう、という取り組みをしています。このプロジェクトを積極的に進めていきたいと考えています。
(3)総評
◇一般社団法人PMI日本支部 会長 端山 毅
受賞された皆さま、おめでとうございます。PM Award 2023では選考委員会として、どなたが最優秀となってもおかしくない方々をファイナリストに推薦しました。セミナーをご視聴いただいた1,200名の視聴者にご投票いただき、純粋にその投票結果に基づいて最優秀が決定されますが、セミナーでファイナリストの皆さまのプレゼンテーションを伺うと選考委員会での書面審査とは違った気付きがあります。
書面審査を含めたPM Awardでの評価観点はPMI日本支部としての考え方に基づくものですが、書面のみでは表現しにくいものがあるプロジェクトがあることも事実で、だからこそセミナーのような対面の場でのコミュニケーションというものがとても重要だと感じています。
またプロジェクトは多種多様ですし、プロジェクトマネージャーとしてのリーダーシップの在りようも様々ですので、私どもPMIが提供しているPMBOK(*)がプロセスベースからディシプリンベースに先般変わってきていることもこの社会環境の変化に則したものと言えるでしょう。
日本においても様々な方がいろいろな形でご苦労されながらプロジェクトを行なっており、そこにいろいろなノウハウや工夫があります。PMI日本支部として、今後も皆さんと一緒に、プロジェクトマネジメントの輪を広げ、その可能性を見出していきたいと考えています。
*PMBOK:Project Magenement Instituteが提供しているプロジェクトマネジメント知識体系。
(4)PM Award 2023 授賞セレモニー ・受賞記念パーティー開催概要
・日程:2023年10月21日(土)13:30-17:00
・会場:TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原(東京都中央区外神田)
・次第:
PMI日本支部会長ご挨拶
ファイナリスト紹介
奨励賞発表
優秀プロジェクト賞・特別賞発表
最優秀プロジェクト賞発表
総評
受賞記念パーティー
【PM Award関連情報】
◇PM Award 公式WEBサイト
◇PM Award 2023 2023/8/9ニュースリリース
:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000078755.html
◇PM Award 2023 2023/4/11ニュースリリース:
:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000078755.html
【一般社団法人PMI日本支部について】
一般社団法人PMI日本支部は、世界最大級のプロジェクトマネジメント普及啓発団体であるプロジェクトマネジメント協会(PMI)の日本における支部として、日本国内でのプロジェクトマネジメントの普及を目的に、さまざまなステークホルダーと共に活動しています。
PMI 日本支部の活動は、会員ボランティアの主体的な活動で成り立っています。法人スポンサー、アカデミックスポンサーにも支えられつつ、各種イベントや研究会の開催、PMI 出版書籍の日本語訳・販売等を通じて、会員の方々ご自身のPM スキルの研鑽につながっています。また、プロジェクトマネジメントからビジネス・アナリシスやアジャイル・アプローチまで、ディジタル・ディスラプションに取り組む手法の啓発へと活動の質的拡大も続けています。
◇法人概要
法人名︓一般社団法人PMI日本支部
所在地︓東京都中央区日本橋中洲3-15 センタービル3階
URL︓ https://www.pmi-japan.org/
◇法人紹介動画
「創立25周年記念 PMI日本支部活動紹介」編:https://youtu.be/BNTmnQW1uho
「あなたの価値をアップグレード」編︓https://youtu.be/IDluszHRlmQ
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