自分で自分をだきしめる新体験 ベスト型ハグ体験テクノロジー「Hugtics」最新作を発表。ハグによる幸福感や自己肯定感など、メンタルヘルスの向上に貢献
SXSW 2023にて約500人が体験、「LOVEを感じた」と大反響。サイト:https://motiondatalab.com/hugtics/
Dentsu Lab Tokyoメンバーの大瀧が統括を務める本プロジェクトは、ハプティクス技術(※触覚を擬似的に再現する技術)を用いてハグのデータを計測し、自身や他者の体へアウトプット。更にその効果を脳波で測定し、メンタルヘルス領域をはじめ多様な社会課題に貢献していきます。
本プロジェクトの初披露の場となるSXSW 2023では、 “自分で自分を抱きしめる”新しいハグ体験や他者のハグを転送する体験型デモンストレーションに挑戦しました。
- 「Hugtics」制作の背景
- 「Hugtics」技術について
更に、電通サイエンスジャムの「感性アナライザ」を用いて脳波をセンシングし、ハグ時の幸福度に関連する複数の感情変化を計測。その効果を独自のアルゴリズムで可視化し、ベスト型ウェアに内蔵したLEDの色に反映し直感的に効果がわかる仕様です。また、ベストと人工筋肉をセットにすることで人工筋肉をより面での圧力に変え、ハグの感覚に近づけました。実際に自分自身をハグすることは難しいなか、テクノロジーの力でそれを実現させ、今後ハグのデータで医療、孤独対策、メタバースなど、様々な分野の課題に挑戦し、アップデートしていきます。
・Hugticsウェブサイト:https://motiondatalab.com/hugtics/
・電通SXSW特設サイト:http://dentsuSXSW.com/jp/
- 「SXSW 2023」出展の様子
体験した方からのコメント(一部)
・「孤児の子どもたちに、ハグを届けてあげたい。」
・「国を超えたリモートでのハグの可能性を感じる。」
・「いつの間にか亡くなった父とのハグを思い出して幸せな気持ちになった。」
・「この技術で、お母さんのハグを記録に残しておきたいと思いました。」
・「ハグをされている気持ちだったのが、徐々にハグを与える気持ちに変わり、より幸せを感じました。」
- Dentsu Lab Tokyoクリエーティブ・ディレクター 大瀧 篤コメント
本プロジェクトを考案した原体験として、私が社会人になり実家の母にはじめてハグをした際、涙を流し喜んでくれた経験がありました。この人を幸せにする力を持つハグという行為を、現代の技術で再発明できないだろうか。そして人類がより幸せに生きるための兆しを作れたらと考えスタートしました。その際、大学時代の後輩にあたる髙橋宣裕さんの研究を思い出し、コラボレーションの依頼を出させて頂きました。今回はプロジェクトの第一歩として、コアテクノロジーに髙橋さんの研究を置きつつ、我々は脳波測定とその結果をLED付きのベストに反映して新しいコミュニケーションを生み出すことや、人工筋肉をよりハグの感覚に近づけるためのウェア素材、体験デザインなど探求してきました。今後は、高橋さんの技術力と我々のビジョンを描く力やデザイン力、社会実装力のトータルでのクリエーティビティを掛け合わせ、より発展させていきます。ご興味を持っていただけた方はぜひお声がけください。
- 「Hugtics」スーパーバイザー 髙橋 宣裕コメント
今回のSXSW2023での展示は、改めてハグという行為の偉大さを知る重要な機会となった。来場者は自己抱擁という、かつて行うことができなかった体験に新鮮さを感じて楽しんで頂けたように思う。印象的であったことは、体験時間が増すにつれ、その体験者自身の大切な誰かを想い出しながらハグをしていたという意見を数多く得たことである。本作による自己で完結する最も”独りよがり”な体験が、寧ろそこにいない他者に想いを馳せることに繋がるという人間と他愛の不可分性のようなものを感じざるを得なかった。今後もハグというコンテンツの可能性を追求し、電通とのコラボレーションによって社会実装を加速させていきたいと考えている。
Dentsu Lab Tokyoについて
Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、研究・企画・開発が一体となったクリエーティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、デジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践しています。
https://dentsulab.tokyo/
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