夏休みに読んでほしい!! 自然環境問題・消費社会・SDGsについて 考えるきっかけになる絵本『ダンボール』
TOY Publishingが出版第1作目として2021年12月に刊行した韓国の絵本の日本語版『ダンボール』。
この絵本は、使い終わったダンボールたちがわたしたちの世界を食べ尽くしてしまうおそろしいお話です。
そもそもダンボールは何でできていて、その元は何でできていたのでしょうか。リサイクルする以外に何ができるでしょうか。SDGsを推進し、未来にきれいな環境を残すために何をすることができるのでしょうか。
その答えは絵本の中には描かれていません。
この夏、この絵本を楽しみながら読んで、消費社会・SDGs・環境問題について考えてみてください。
あらすじ
今日もトラックは何百個ものダンボールを積んで荷物を届ける。
“ピンポーン”「きたぞ きたぞ」ワクワクしながら中身を確認、いらなくなったダンボールはポイっ。
それぞれの部屋から捨てられたダンボールは積もりに積もり……いつの間にかビルよりも高くなる。
すると突然「からっぽだー!」と叫び、世界のすべてをむしゃむしゃと食べはじめたーー!?
果たして、世界を飲み込んだダンボールたちがなりたかった夢とは?
そして食べられてしまった人々と世界はどうなるのだろう?
コミカルな内容のなかにずっしり大切なものがつまっています。
読者の方より寄せられました『ダンボール』の感想を一部ご紹介!
・幼稚園園長をしています。今の時代を生きている子ども達に、気づいて欲しい内容でした。便利な世の中になったもの の、反面失うもの(ゴミを出してしまう、規範意識など)もあり、その環境に対して、このままで良いのか?と投げかけたくなります。この本を通して子ども達に「きづき」が生まれることを願います。
・ゴミや環境問題を考えさせられる絵本。エンディングが身につまされます。
・高齢化+コロナ禍でより一層ダンボールを消費する社会になっている。消費教育を家族で考える良い本に出会ったと思う。
・子どもは楽しく読んでいましたが、私はゾクッとしました。次から次に我が家にも段ボールがやってくるので反省です…。
著者紹介と本作についてのコメント
文:ユン・ヨリム
1970年生まれ。延世大学児童学科卒業。出版社で編集として働いたのち、こどもの本の作家となり、20年にわたり数多くの絵本・児童書を読者に届けている。
【本作についてのコメント】
ある日、宅配の箱を捨てようとゴミ箱を開けてみたら、中はもうダンボールでいっぱいになっていました。それをみた瞬間、ダンボールたちが世界を食べつくすイメージがわいてきたのです。そのダンボールたちのあとを追いかけるうちに、この話がうまれました。これは終わりのないお話です。エンディングはみなさんが考えてくれませんか?
絵:イ・ミョンハ
1974年生まれ。弘益大学視覚デザイン科卒業。絵本作家、アニメ監督として活躍している。
【本作についてのコメント】
幼い頃に『トマト攻撃隊』という映画をみました。この世のトマトたちが「これ以上人間たちに食べられてたまるか!」と言って人を攻撃するお話でした。『ダンボール』の絵を描きながら、その映画のことを思い出していました。おもしろいけれど、恐ろしくもある映画だったのです。
翻訳:わたなべなおこ
1983年生まれ。ソウル育ち。一橋大学大学院言語社会研究科修了。「韓国語多読の会」や翻訳などを通じて、韓国の絵本を日本に紹介している。
【本作についてのコメント】
ものをたくさん買ってはたくさん捨てる消費スタイルはもう終わりにしたいと考えていたところに、タイミングよくこの絵本がやってきてくれました。ダンボールたちが月を見ながら木だったころを思う場面がわたしのお気に入りです。 これからは、愛着をもって長く使えるものを選んで生活していこうと思っています。
ダンボール
定価:1,980円(本体1,800円+税)
発売日:2021年12月16日
ISBN:9784910671000
出版社:TOY Publishing
全国の書店・オンライン書店にて好評発売中!
https://store.shopping.yahoo.co.jp/toy-publishing/9784910671000.html
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