デジタルネイティブな子どもの75.8%が、活動中にスマホを”自ら”手放していた
理由の1位は「仲間との協力が楽しく、見る必要がない」―禁止ではなく熱中がスマホを忘れさせる。
一般社団法人 日本ボーイスカウト東京連盟は、所属するスカウト・保護者・指導者2,589名を対象に、デジタル時代の子どもの学びと成長に関する意識調査アンケートを実施しました。
その第1弾として、スカウト本人479名の「スマートフォンとの距離感」に関する結果を発表します。活動中にスマホを「ほとんど使わない/記録・連絡のみ」と答えた子どもは75.8%。その理由は禁止や我慢ではなく、「仲間との協力が楽しく、見る必要がない」という“熱中”でした。

■ 調査の背景 ―― 「子どもとスマホ」に、禁止以外の答えはあるか
子どものスマートフォン利用時間の増加が社会課題となり、家庭や学校では「制限」「禁止」をめぐる議論が続いています。
しかし、強制的に取り上げるアプローチには限界も指摘されています。
野外での実体験を軸に活動するボーイスカウトでは、デジタルネイティブ世代が自分の意思でスマホから離れる瞬間に注目し、その実態と理由を当事者である子どもたち自身に尋ねました。
① 4人に3人が、活動中はスマホを「ほぼ使わない」
▶ 75.8%が「ほとんど利用しない」または「記録・連絡のために時々利用する」のみ
▶ 4.6%――「スマホがないと不安」と答えた子どもはごく少数
キャンプなど活動中のスマートフォン利用について、8〜25歳のスカウト479名に尋ねたところ、「暇があれば利用したい」(19.6%)を含めても、活動時間の大半をスマホなしで過ごしている実態が明らかになりました。

② 手放せる理由は「我慢」ではなく「熱中」
▶ 42.7%――1位は「仲間との協力が楽しく、見る必要がない」
▶ 39.1%――2位は「プログラムに集中しており、触る余裕がない」
スマホから離れて没頭できる理由を尋ねると、上位2つ(合計81.8%)はいずれも「楽しさ」「集中」というポジティブな動機でした。
ルールで縛られているのではなく、リアルな体験の魅力がスマホを上回っていることを、子どもたち自身が証言した形です。

③ 83%が「SNSより対面の協力に、人間的な手応え」
▶ 83.3%が対面での協力に「人間的な手応え」を感じる(非常に感じる34.2%)
SNSでの交流が日常となった世代でありながら、火起こしや設営を仲間と協力してやり遂げる対面の体験に、より強い手応えを感じています。
デジタルを否定するのではなく、リアルの価値を体験的に知っている世代の姿が浮かびます。

④ 「使いたい」と答えた少数派も、理由は前向き
▶ 57.8%――「デジタル活用も現代の活動に必要だと思うから」が最多
活動中もスマホを利用したいと答えた子ども(116名)にその理由を尋ねると、最多は依存的なものではなく「デジタル活用も現代の活動に必要」という提案型の回答でした。地図アプリや記録・共有など、道具としてデジタルを使いこなす感覚がうかがえます。
■東京連盟コミッショナー 古谷真一郎のコメント
「スマホを禁止するのではなく、スマホに勝る『目の前の熱中』を、リアルな体験の中にどう仕掛けるか。私たちが挑むのは、ルールによる制限ではなく、子ども自身の主体性を引き出す環境設計です。
仲間と楽しさを分かち合いながら、共に課題を乗り越えて答えを掴み取る。
この実践の積み重ねこそが、社会を支える逞しい人間力を育むと確信しています。」
■ 本調査シリーズについて
本調査「東京連盟 意識調査アンケート vol.1」の結果は、テーマ別に順次発表しています。
調査結果の全体版は当連盟Webサイトに掲載していきます。
https://scout.tokyo/press-release/
■ 調査概要
調査名:東京連盟 意識調査アンケート vol.1
調査対象:東京連盟所属のスカウト・指導者・保護者
調査方法:Webアンケート
調査期間:2026年5月15日~6月30日
有効回答数:2,589件(本リリースはスカウト本人479名の回答を中心に構成)
■ 本件に関するお問い合わせ
一般社団法人 日本ボーイスカウト東京連盟 事務局
info@scout.tokyo
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