宿泊施設の運営管理者の76%が人手不足を実感。ロボット・省人化設備「導入済み」は16.3%にとどまる

宿泊施設のオーナー・経営者、支配人・責任者、運営管理者178人に聞いた、ロボット・省人化設備の導入実態

株式会社ブルートーン

300カテゴリー以上で2,000サービス以上掲載する法人向けSaaS比較サイト「アスピック」(運営:一般社団法人 日本クラウド産業協会)は、全国の宿泊施設の運営管理者178人を対象に、「ロボット・省人化設備」に関するアンケート調査を実施しましたので、ここに報告します。

本調査は、事前スクリーニングで「宿泊施設のオーナー・経営者」「支配人・責任者」「運営・管理業務に関わる」と回答した178人に対象を絞って実施したものです。

■調査目的

近年、配膳ロボットや清掃ロボット、自動チェックイン機、セルフ精算機、AI電話自動応答など様々な現場支援ロボット・システムが登場しています。しかし、「どれくらい導入が進んでいるのか」「どれくらい役立っているのか」など、実情は十分に可視化されていません。

本調査では、宿泊施設のオーナー・経営者、支配人・責任者、運営・管理業務に関わる人を対象に、繁忙期に向けた人手不足の実感、ロボット・省人化設備等の導入状況、導入後の印象、期待される効果、導入時の課題などについてアンケートを実施しました。

※調査結果の引用時は「アスピック調べ」とご記載ください。

■調査のサマリー

※本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「アスピック」の公式サイトURL(もしくは本記事URL)へのリンク設置をお願い致します。

■調査概要

本アンケート調査の概要は以下の通りです。

  • 調査実施日: 2026年7月 

  • 調査回答者数:178人

  • 居住地:全国 

  • 性別:男女(男性151人・女性27人)

  • 年齢:30歳以上65歳未満

  • 職業:宿泊施設のオーナー・経営者、支配人・責任者、運営・管理業務に関わる人

  • 調査方法:インターネットリサーチ 

  • 調査メディア:アスピックURL | https://www.aspicjapan.org/asu/

■調査の詳細

設問1. 繁忙期に向け、勤務先で人手不足を感じますか?

回答:

  • 強く感じる:64人(36.0%)

  • やや感じる:72人(40.4%)

  • あまり感じない:31人(17.4%)

  • まったく感じない:11人(6.2%)

【Point】多施設運営ほど、人手不足が顕著な傾向に

施設数別に見ると、6施設以上を運営する層では人手不足を「強く感じる」「やや感じる」と回答した割合は88.0%にものぼりました(全体は76.4%)。複数施設を運営する事業者ほど、施設横断での人員配置やシフト調整、繁忙期対応の負荷が大きくなっている可能性がうかがえます。

設問2. 勤務先では、人手不足対策の一環としてロボットやシステムを導入していますか?

※配膳・清掃ロボットや自動チェックイン機、セルフ精算機、自動電話応答など

回答:

  • 既に導入している:29人(16.3%)

  • 導入を検討している:32人(18.0%)

  • 興味はあるが導入予定はない:62人(34.8%)

  • 興味はない:55人(30.9%)

【Point】6施設以上を運営するそうでは、導入率が28.0%。1施設のみの約2.2倍

施設数別に見ると、6施設以上を運営する層ではロボット・省人化設備・システムを「既に導入している」と回答した割合は28.0%にのぼりました(全体では16.3%)。また、「導入を検討している」を含めると52.0%となり、1施設のみの23.5%を大きく上回っています。多施設運営層ほど、省人化設備を現実的な選択肢として捉えている様子が見られます。

一方で、施設の規模(客室数)に関しては、それほど大きな差は見られませんでした。必ずしも、規模が大きい施設ほど省人化施設を利用しているとは言えない状況です。

設問3. 勤務先で導入している省人化設備・システムを教えてください(複数回答可)

※設問2で「既に導入している」と回答した29人を対象

回答:

  • 配膳ロボット:58.6%

  • 清掃ロボット:48.3%

  • 自動チェックイン機:48.3%

  • セルフ精算機:41.4%

  • チャットボット:27.6%

  • 荷物運搬ロボット:24.1%

  • AI電話自動応答:24.1%

  • 言語翻訳システム:17.2%

  • スマートロック:13.8%

  • その他:0.0%

【Point】導入設備は、配膳・清掃・チェックインなど、現場業務の省人化が中心

導入済みの省人化設備・システムでは、「配膳ロボット」が58.6%で最多となり、「清掃ロボット」「自動チェックイン機」が48.3%で続きました。宿泊施設では、接客・清掃・受付・会計など、日々の運営業務の一部を代替・補助する設備から導入が進んでいることがうかがえます。

設問4. 導入後の印象を教えてください。

※設問2で「既に導入している」と回答した29人を対象

回答:

  • 想像以上に役立っている:15人(51.7%) 

  • ある程度役立っている:11人(37.9%) 

  • あまり役立っていない:3人(10.3%) 

  • 期待外れだった:0人(0.0%)

【Point】導入済み施設の約9割が「役立っている」と回答

導入後の印象では、「想像以上に役立っている」51.7%、「ある程度役立っている」37.9%となり、合計89.7%が「役立っている」と回答しました。「期待外れだった」は0%で、導入済み施設では一定の効果実感が得られていることがわかります。

設問5. 省人化設備・システムに期待する効果は何ですか?(複数回答可)

回答:

  • 従業員の負担軽減:52.2% 

  • 人手不足の解消:51.7% 

  • 業務効率化:48.9% 

  • 人件費削減:29.8% 

  • 多言語対応の強化:18.5% 

  • 24時間対応:16.9% 

  • 特に期待していない:16.9% 

  • サービス品質の均一化:15.2% 

  • その他:0.6%

【Point】期待は「人件費削減」よりも、負担軽減・人手不足解消・業務効率化

省人化設備・システムに期待する効果は、「従業員の負担軽減」52.2%、「人手不足の解消」51.7%、「業務効率化」48.9%が上位となりました。一方、「人件費削減」は29.8%にとどまっており、宿泊施設では省人化設備を単なるコスト削減策ではなく、限られた人員で現場を回し、従業員の負担を軽くするための手段として捉えていることがうかがえます。

設問6. 省人化設備・システム導入の課題は何だと思いますか?(複数回答可) 

回答:

  • 導入コストが高い:54.5% 

  • 故障・トラブル時の対応が不安:33.7% 

  • 操作や運用が難しそう:28.1% 

  • 使いこなせるか不安:24.2% 

  • 効果がわからない:20.2% 

  • 接客品質が低下しそう:16.3% 

  • 特に課題は感じない:14.6% 

  • その他:0.6%

【Point】6施設以上では「導入コストが高い」80.0%にのぼる

施設数別に見ると、6施設以上を運営する層では80.0%が「導入コストが高い」と回答しており、1施設のみの54.9%、2〜3施設の40.5%、4〜5施設の42.9%を大きく上回っています。複数施設を展開する場合、導入台数や運用体制、保守・トラブル対応も含めた総コストが導入判断の大きなハードルになっている可能性があります。

■まとめ(アスピック編集部)

宿泊施設の運営管理者を対象に行った今回のアンケート調査では、以下のような結果が出ました。

  • 夏の繁忙期に向けて「人手不足」の宿泊施設が76.4%

  • ロボット・省人化設備「導入している」は16.3%にとどまる

  • 一方で、導入済み施設の89.7%が「役立っている」と回答

  • 導入課題は「導入コストが高い」54.5%が最多

宿泊施設では人手不足が深刻化するなか、ロボット・省人化設備の導入率は16.3%と、まだ一部にとどまっています。一方で、導入施設の約9割が「役立っている」と回答。「期待外れ」は0%と、導入効果の高さがうかがえました。

アスピックでは、業務用ロボットのほか、省人化や業務効率化に役立つ各種クラウドサービスを紹介しています。人手不足対策や現場業務の効率化に課題をお持ちの企業担当者の方は、ぜひご覧ください。

■アスピックについて

アスピックは、国内最大級のSaaS団体である一般社団法人日本クラウド産業協会が運営する、法人向けSaaS比較・資料請求サイトです。25年以上にわたりクラウド・SaaS業界を牽引し、1,400社以上の会員を持つ団体の知見をもとに、300カテゴリー・2,000以上のサービスを掲載しています。

業務課題とSaaS選定に詳しい編集部が、Web等で公開されている情報だけでなく、導入企業・SaaS企業へのインタビューで得た独自情報も活用し、各サービスの特徴や比較ポイントを図解・比較表・タイプ分類・診断などでわかりやすく紹介しています。

本記事やリリースなどに関する質問・お問い合わせには、運営委託先である株式会社ブルートーンにお願いします。

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝5-26-24 田町スクエア2F
電話番号
050-3552-0783
代表者名
紺野祐樹
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
2017年06月