マイナビとELYZAが大規模言語AIを活用した実証実験を開始
〜ホワイトカラー業務のDXを推進〜
1.実証実験の背景と目的
マイナビでは、HRやメディア事業などの既存事業の発展、および新規サービス創出のため、データ活用をはじめとしたDX推進やAIの活用を積極的に進めております。
一方で、自然言語処理を通じたDX推進については、技術的な課題も残っておりました。そのような中で、ELYZAが独自に開発・保有をする日本語における大規模言語AIを活用することにより、マイナビがこれまで抱えていた技術的な課題を解決し、両社による実証実験を通じてマイナビの更なるDXの推進を目指してまいります。
2.実証実験の概要
ELYZAは、キーワードを数個入力するだけで、約6秒で日本語のタイトルや文章を自動生成する文章執筆AI ”ELYZA Pencil” ( https://pencil.elyza.ai/ )を2022年3月に一般公開しており、文章執筆分野での大規模言語AIの基礎モデルや仕組みを保有しております。
取り組みの第一弾として、ELYZAが保有する大規模言語AI(文章執筆AI ”ELYZA Pencil”や要約AI”ELYZA DIGEST”を含む)を活用し、マイナビが運営する各種メディアの原稿自動生成に関する実証実験を2022年4月から開始いたしました。
生成型執筆モデルを活用することで、原稿作成作業の大幅な短縮を行うことができ、クライアントやユーザーとのコミュニケーションなどの他の業務への時間を増やし、サービス品質のさらなる向上を行うことができるようになります。
【実証実験を経て目指す姿】
3. マイナビ 執行役員 システム統括本部 統括本部長 坂本 一弘様 コメント
当社には「あらゆる方の日常のナビゲーターになりたい」というビジョンがあります。そのナビゲーションの中心にあるのが、求人・ニュースなどの情報メディア、すなわち文書情報です。
ユーザーが欲しいタイミングで、よりマッチング度高く、不備のない情報を提供することが当社の重要な使命ですが、大量の文書生成作業は日本語の扱い、表記ルール、法律適用など様々考慮すべき事項があり、正確性が求められる一方で負荷が大きい業務プロセスです。
大規模言語AIを用いて文章の自動生成が可能になれば、よりスピーディーに正確な情報が届けられるというだけでなく、若い方からシニアの方にまで、その人それぞれが読みやすい文章構成、文章の長さ、フォント、キャプチャ適用など、より個に寄り添った文章生成ができる可能性があると考えております。
当社とELYZAが行う実証実験は当社ビジョンを叶えるとともに、より高いレベルに到達するためのチャレンジであり、そういった意味でも大規模言語AIに大きな期待をしております。
4.今後の展開
本実証実験を経て、2022年度中に求人原稿に特化した生成型執筆モデルの共同開発による成果を作り、その後現場業務への実装を目指します。また、マイナビが運営する求人メディア以外の各種メディアの原稿執筆業務に関してもELYZAが提供する大規模言語AIの活用を図ることで、サービス品質の一層の向上に取り組んで参ります。
以上
ELYZAの概要
株式会社ELYZAは、「未踏の領域で、あたりまえを創る」という理念のもと、日本語の大規模言語AIに焦点を当てて企業との共同研究やクラウドサービスの開発を行なっております。「まとめる、書く、読む、話す」といったこれまで難しいとされていた自然言語処理を実用化し、ホワイトカラー業務のDXを推進して参ります。
※ホワイトカラー業務のDXとは、単純作業だけでなく、人間が言葉を使って行う高度な知能・知識・経験を伴う業務をデジタル化し変革する取り組みです。
<会社概要>
社名 :株式会社ELYZA
所在地 :〒113-0033 東京都文京区本郷3-15-9 SWTビル 6F
代表者 :代表取締役 曽根岡侑也
設立 :2018年9月
URL :https://elyza.ai/
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