【使わない年賀状で子どもに教育を】学校再開後も学習機会を失う子どもを、はがきで支援。コロナ禍で増加する、児童労働と児童婚を撲滅する国内最大級のはがき寄付アクション実施開始!
「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」開催期間: 2021年12月26日(日)~2022年3月31日(木)
子どもの権利保護・支援に取り組む国際協力NGOシャプラニールは、コロナ禍で深刻化する児童労働や児童婚など、子どもを取り巻く社会問題の解決に向けた、国内最大級のはがき寄付活動「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」を2021年12月26日(日)~2022年3月31日(木)に実施します。書き損じはがき・未使用はがき・余った切手を全国から集め、子どもの教育支援等に活用します。
- サマリー
◆ コロナ禍で子どもの「教育格差、児童労働、児童婚」が増加の危機。国連が警鐘。 ◆ 特に南アジアは深刻化。世界でも最も長く学校閉鎖が続いたバングラデシュ。 ◆ 「隠された」児童労働と呼ばれる、家事使用人。学校再開後も働く少女たち。 ◆ 教育を届ける、老若男女だれもが参加できる国内最大級のはがき寄付キャンペーン。 ◆ 一方で「年賀状廃止」の広がりを受け、寄付枚数が激減。65万枚→46万枚に。 ◆ 【全国からの支援を募っています】はがき10枚で、子どもの支援活動 1日分に |
- 子どもの「教育格差、児童労働、児童婚」が増加の危機。国連が警鐘。
<”隠された児童労働”と呼ばれる「家事使用人」の少女>※コロナ禍前に撮影
※出典:ユニセフ「COVID-19:児童婚の進展への脅威」https://www.unicef.or.jp/news/2021/0054.html
ILO: https://www.ilo.org/tokyo/WCMS_802422/lang--ja/index.htm
- 学校閉鎖が世界でも最も長く続いたバングラデシュ。
- 「家事使用人」として働きに出された少女たちが増加
<支援センターに通えない少女へ家庭訪問で宿題を渡すスタッフ>
- 書き損じ・余ったはがきで、子どもに教育を届ける。
- 国内最大級、老若男女だれもが参加可能な、はがき寄付キャンペーン。
シャプラニールは、書き損じ・未使用のはがき・切手を全国から集め、バングラデシュやネパールなど南アジアを中心とした海外の子どもの教育支援に活用する「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」を2009年から実施。老若男女だれもが気軽に参加可能な「はがき1枚からできる国際協力」として国内に広がり、開始10周年を迎えた2019年には65万枚規模になるなど、書き損じはがき・切手を対象とした単独の寄付キャンペーンとしては、国内最大級となっています。
- 「年賀状廃止」の広がりを受け、寄付枚数が30%激減。
- 【全国からの支援を募っています】
しかし、昨今の年賀状離れや、環境問題及びSDGsへの取り組み、リモートワーク普及に伴う企業間の”年賀状廃止”が急速に広がり、2022年用年賀状の発行部数は過去最低を記録。実際にシャプラニールでも2020年~2021年に実施された前回キャンペーンでは、全国からの寄付実績が46万枚と、前々回の65万枚から30%弱にあたる約20万枚が減少、大幅に規模が縮小してしまいました。 |
増加が依然と続く海外の子どもの問題の撲滅に向けて、今年もキャンペーンの開催を決定。全国からのご支援を募ります。デジタル年賀状のサービスなども増えている中、古い切手が残ってしまう場合も予想されますが、本キャンペーンでは余ったはがきだけでなく切手も寄付いただけます。 |
- 「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」概要
●対象
・未投函の郵便はがき
(かもめーる、往復はがき等も対象)
・書き損じた年賀はがき、過去の余った年賀はがき
・切手(未使用、使用済み)
●参加、寄付の方法: 封筒などに入れて、下記までお送りください。
〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1 シャプラニール
「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」係
●受付期間: 2021年12月26日(日)~2022年3月31日(木)
●キャンペーン詳細:https://www.shaplaneer.org/lp/hagaki_cam/
※電話申込も受付可能です。 シャプラニール東京事務所 03-3202-7863
(受付時間:火~土曜 10:00~18:00 )
- はがき10枚が「子どもの支援活動 1日分」に。
今年の目標は50万枚。社会的に弱い立場にありながら、コロナ禍でますます苦しい状況にある子どもたちを支援します。不要なはがき10枚(約500円)が、家事使用人として働く少女たちの支援センターを1日運営できる費用に相当します。また、もともと支援センターに通っていたものの、雇用主にセンターに通うことがまだ許されていない少女たちには、宿題を届ける家庭訪問を行っており、はがき20枚で、読み書きを学ぶ授業を1ヶ月実施する費用に相当します。(教材費などに充てられます)
<家事使用人の少女>(コロナ禍前に撮影)
ご寄付いただいた方に現地の少女からお礼のメッセージレター*が後日届けられます。過去の郵便料金の値上げ等により使用できなくなった旧価格のはがき・切手も対象となり、家にいながら不用品を活用して気軽に参加できる支援活動です。※ 寄付は管理費など活動全体にも使用されます。
※ レターは後日、日本国内から郵送します。尚、個別の返信メッセージではありません。
- サプライチェーンに取り残され、児童労働の中でも“緊急性が高い”家事使用人への支援
バングラデシュで家事使用人として働く少女は、外から目が届かない家の中で一日中働き学校にも行くこともできないため、子どもの権利を奪われています。また、カカオ・チョコレートなどの食品産業、自動車・電子機器・レアメタルに代表される工業品のような業界団体が存在せず、サプライチェーンのような監視体制が働かないため、児童労働の中でも特に支援が届きにくく改善が進んでいません。工場で働く子どもやストリートチルドレンなどと異なり、家の中で働く少女を発見するのは極めて難しいことから「隠された児童労働」とも言われ、性的虐待にも繋がりやすいため支援の緊急性が高い問題となっています。 |
<支援センターの様子>(コロナ禍前に撮影)
- シャプラニールは、現地の支援センターを通じて基本的な読み書きや計算・保健衛生などの教育支援を提供しています。子どもの中には、そもそも自分の意思を親や雇用主にうまく伝えることができない子もおり、教育支援を通じたコミュニケーション能力の向上が、児童労働・児童婚の回避に実際に繋がっています。
- また、火や包丁など料理に伴う危険とミスを理由とした雇い主の暴力防止に繋がる家事習得支援や、バングラデシュ国内の将来の就職選択肢を広げるためのミシン研修などの技術研修も実施。その技術を活かし独立して新しく仕事を始める少女もいます。さらに、少女の親や雇用主、地域住民へ子どもの権利に関するワークショップを通じた意識啓発、また2013年からは行政機関への政策提言活動(アドボカシー活動)も行い、児童労働のない社会を目指して活動を継続しています。
<実態調査のために雇用主宅を訪問する現地スタッフ>
- シャプラニールについて
- ~支援が届きにくい「取り残された人々、課題」にアプローチする国際協力NGO~
2022年に創立50周年を迎える、南アジアを中心とした「取り残された課題」に取り組む国際協力NGO。①子どもの明日を守る、②災害に強い地域をつくる、③社会からの孤立を防ぐ、➃市民同士のつながりを促すという4つの主な活動を展開。バングラデシュやネパールといった社会や他の援助団体の支援から「取り残された人々」など、「取り残された課題」に対して特定の宗教、政治、企業、団体に属さずに支援を届けています。
- 団体概要
・団 体 名:特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
・所 在 地:東京都新宿区西早稲田2-3-1 早稲田奉仕園内
・代 表 者:坂口和隆(代表理事) ・創 立:1972年9月1日
・主な活動国:バングラデシュ、ネパール、日本
・主な活動内容:児童教育支援、児童労働の予防と削減、減災・防災支援、災害緊急救援・復興支援、
在留外国人にかかわる取り組み、フェアトレード活動、
開発教育および出版活動、スタディツアー等
・職 員 数:日本:18名、バングラデシュ:13名、ネパール:6名
・公式サイト:https://www.shaplaneer.org/
・オンラインショップ「クラフトリンク」:https://craftlink.shop/
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