モデルナ、アジアでの事業拡大を視野に域内に4拠点を開設

アジア市場へのコミットメントとグローバル企業化構想を強化 マレーシア、台湾、シンガポール、香港に新会社を設立し、mRNAワクチンと治療薬の供給を現地で促進

Moderna, Inc.

マサチューセッツ州ケンブリッジ - 2022年2月15日 - メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチンのパイオニアであるバイオテクノロジー企業のModerna Inc.(以下「モデルナ」)は本日、マレーシア、台湾、シンガポール、香港に子会社を開設し、アジア全域で販売ネットワークを拡大する計画を発表しました。この計画は、新型コロナウイルスワクチンや将来のmRNAワクチンおよび治療薬の製造・販売拡大を企図するモデルナのグローバル戦略の一環です。
モデルナはすでにアジア太平洋地域内で日本、韓国、オーストラリアに子会社を設立しており、アジアはモデルナの事業にとって重要な地域となっています。モデルナは2021年、韓国における研究と製造の可能性を探ることを目的とした韓国政府との協力関係について発表し、さらに最近では、オーストラリア政府との間に同国ビクトリア州での最新のmRNAワクチン製造施設建設に向けた合意に達したことを発表しています。

モデルナの最高経営責任者(CEO)であるステファン・バンセル(Stéphane Bancel)は、「2021年はモデルナにとって大きな意味のある年でしたが、2022年も引き続き、アジアでのプレゼンス拡大を通じて継続的な成長を遂げることができると期待しています。10年にわたるmRNAプラットフォームの開拓と開発を経て、当社は新型コロナウイルス感染症対策において世界規模で大きな役割を果たす準備を整えました。mRNAプラットフォームを礎に、新たに加わったアジア太平洋地域の4つの子会社とともに、域内に存在する重い疾病を含む健康課題の解決に貢献する新たな挑戦に臨んでいきます」と述べています。

アジアは感染症の影響を最も高く受けており、高齢化に伴って非感染症による負荷も拡大しています。モデルナは、予防用ワクチン、循環器疾患、オンコロジー、希少疾患分野においてポートフォリオを拡大しており、域内の人々の健康に貢献するためにmRNA技術を最大限に活用することができます。

モデルナの多岐にわたるパイプラインには現在40件の開発プログラムが含まれており、そのうち25件は臨床試験の段階にあります。オミクロン株などの懸念される変異株に対応するための新型コロナウイルス戦略、ならびにさまざまな疾患や状態を対象とする新たなワクチンと治療手段の開拓を続けています。また、感染症、免疫腫瘍学、希少および超希少疾患、自己免疫疾患の各分野にわたる、大きなアンメットニーズが存在する疾患の予防と治療を目指したmRNA医薬を開発しています。

モデルナは世界の12か国に事業拠点を持ち、そのうち10か国には子会社を置いています。モデルナの新型コロナウイルスワクチンは、カナダ、日本、EU、英国、およびイスラエルを含む、70を超える国の薬事規制当局から承認を取得しています。2021年には8億700万回接種分のモデルナの新型コロナウイルスワクチンが世界中に出荷され、そのうち約25%は低・中所得国に向けたものでした。

モデルナの戦略の柱について

モデルナには2022年およびそれ以降において、会社が注力しインパクトを与えようとしている分野のガイドとなる4つの戦略の柱が存在します。この4つの柱は以下のとおりです。
  • 呼吸器疾患全般を対象とする年次接種のブースターワクチンの開発とその継続的なカスタマイズ。新型コロナウイルス、インフルエンザ、およびRSウイルスなど複数のウイルスを対象とする、年に1回接種する多価ブースターワクチンには、コンプライアンス、患者さんにとっての利便性(3回ではなく1回のみの接種)、およびワクチン接種コスト削減などの面を通じて医療制度に貢献する可能性があります。
  • 現時点において承認されたワクチンが存在しない、潜伏性ウイルスを対象とするクラス初となるワクチンの開発。潜伏性ウイルスは身体に感染した後に休眠に入り、その時点で複製は行わないものの、活性化して疾患を引き起こす能力を維持します。また潜伏性ウイルスによる感染には、未知の悪影響が伴うとのエビデンスも新たに明らかになっています。モデルナでは、エプスタイン・バーウイルス(第1相試験)、ヒト免疫不全ウイルス(第1相試験)、およびサイトメガロウイルス(第3相試験)を含む、複数の潜伏性ウイルスに対する臨床候補薬を開発中です。
  • mRNAによりコードされるタンパクに基づく、オンコロジー、循環器疾患、自己免疫疾患、および希少遺伝疾患分野での治療薬開発
  • mRNAによりコードされるゲノム編集酵素に基づく治療薬開発

 
モデルナ社について
モデルナは、2010年の創業から今日までの10年強の間に飛躍的な成長を遂げています。メッセンジャーRNA(mRNA)分野の研究からはじまり、現在は7つのモダリティにわたる多様なワクチンと治療薬の製品並びに臨床開発段階のプログラムを有しています。mRNAと脂質ナノ粒子製剤を含む幅広い知的財産ポートフォリオを構築し、最新の大規模製造設備では目覚ましく迅速な臨床開発と商業化を目的とした生産が可能です。これからも、革新的な科学の進展と速やかな製造拡大の実現を追求してまいります。最近では、モデルナの力を結集した成果として、新型コロナウイルス感染症拡大に対する最も早く最も効果的なワクチンのひとつが、多くの国で承認され使用可能となりました。
モデルナのmRNAプラットフォームは、基礎および応用の研究・医薬デリバリー技術・製造においての継続的な進歩を目指して構築されており、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、循環器疾患、並びに自己免疫疾患のための治療薬とワクチンの創出を可能にしています。過去7年間、Science誌によりトップのバイオテクノロジー企業として選出されました。さらなる詳細は、www.modernatx.comをご覧ください。

将来予測に関する表明
本プレスリリースには、香港、マレーシア、シンガポール、台湾に新たに4つの子会社を設立し、アジアにおける販売網を拡大する計画を含め、1995年度米国民事証券訴訟改革法の意味の範囲内における将来予測に関する表明が含まれています。本プレスリリース中の将来予測に関する表明は約束と保証のいずれでもなく、それらには既知および未知のリスク、不確実性、およびその他の要因が関わり、その多くはモデルナ社の統制の範囲外にあるため、読者の皆様にはこれらの将来予測に関する表明に対して過度に依存しないようお願いいたします。実際の結果が、これらの将来の見通しに関する記述によって表明または暗示されているものと大きく異なる可能性があります。これらのリスク、不確実性、およびその他の要因には、米国証券取引委員会(SEC)のウェブサイト(www.sec.gov)から入手可能な、モデルナ社がSECに直近で提出したフォーム10-K年次報告書およびそれ以降にSECに提出した書類の「Risk Factors」欄に記載されたリスクと不確実性が含まれています。法によって求められる場合を除き、モデルナ社は本プレスリリースに含まれるいずれの将来予測に関する表明についても、新たな情報、将来的な展開、あるいはその他の場合に、更新または改訂する意図または責任を否認します。これらの将来予測に関する表明はモデルナ社の現時点での予測に基づくものであり、本プレスリリースの日付においてのみ有効です。

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会社概要

Moderna, Inc.

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URL
https://www.modernatx.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
200 Technology Square Cambridge Massachusetts
電話番号
617-714-6500
代表者名
Stéphane Bancel
上場
海外市場
資本金
-
設立
2010年09月