冬の朝、約9割が「パフォーマンス低下」を実感 3割が「集中できない・頭が回らない」悩み

「大人の起立性調節障害(OD)」の認知度はわずか25%。単なる疲れと見過ごされるリスクも

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

冬の寒さが本格化する中、「朝なかなか布団から出られない」「午前中は仕事や家事に集中できない」といった悩みを抱える人が増えています。一般社団法人 起立性調節障害改善協会は、全国の男女300名を対象に「冬の朝のパフォーマンスと体調に関する調査」を実施しました。その結果、約9割の人が冬の午前中にパフォーマンスの低下を実感しており、その背景には自律神経の乱れや、大人でも発症する可能性がある「起立性調節障害(OD)」が隠れている実態が見えてきました。

調査背景

冬季は日照時間の短縮や外気温の低下により、私たちの体温調節や覚醒を司る自律神経が乱れやすい季節です。特に午前中の不調は「気合が足りない」「冬特有の寒さのせい」と片付けられがちですが、中には適切なケアや治療が必要なケースも少なくありません。本調査では、多くの人が自覚している「冬の朝の不調」を可視化し、それが単なる季節のせいなのか、あるいは身体のサインなのかを見極めるきっかけを提供することを目的に実施しました。

調査サマリー

  • 冬の午前中のパフォーマンス低下、89.0%が「ある」と回答。

  • 具体的な不調のトップは「起き上がるのに時間がかかる(35.8%)」、次いで「集中力が上がらない(14.4%)」。

  • 不調の原因は「外気温の低さ」が最多だが、2位に「自律神経の乱れ」がランクイン。

  • 「大人の起立性調節障害(OD)」を知っている人はわずか25.0%に留まる。

  • 疾患の可能性があれば、約66%が「専門機関に相談したい」と前向きな姿勢。

詳細データ

Q1. 冬の午前中、他の季節に比べて「仕事や家事のパフォーマンスが低下する」と感じることはありますか?

  • 時々ある:56.0%

  • よくある:33.0%

  • あまりない:9.0%

  • 全くない:2.0%

→ 全体の約9割が、冬の午前中に何らかの作業効率の低下を実感していることがわかりました。多くの大人にとって「冬の朝の不調」は避けて通れない課題となっています。

Q2. 具体的に、午前中にどのような不調を感じますか?

  • 布団から出られず、起き上がるのに時間がかかる:35.8%

  • 午前中ずっと頭がボーッとして、集中力が上がらない:14.4%

  • 顔色が悪かったり、手足が冷え切ったりしている:13.7%

  • 午前中は思考がネガティブになりやすい:10.4%

  • 朝食を食べる気が起きない(食欲不振・吐き気):6.0%

  • その他:19.7%

→「起きられない」という物理的な問題だけでなく、脳の覚醒不足による集中力低下や精神的な落ち込みなど、パフォーマンスに直結する症状が上位を占めています。

Q3. パフォーマンスが落ちる原因として考えられるものは?

  • 外気温の低さ:24.0%

  • 自律神経の乱れ:11.9%

  • 年齢による体力の衰え:10.8%

  • 前日の夜更かし・睡眠不足:10.7%

  • 日照時間の短さ:10.0%

  • その他:32.6%(仕事や家事のストレス:8.3%、運動不足:8.2%、気圧の変化:7.7% など)

寒さという外的要因に加え、2位に「自律神経の乱れ」が挙げられました。自身の体調変化が自律神経の機能に関係していると推測している層が一定数存在します。

Q4. 冬の朝、不調を感じないために取っている対策を教えてください

  • 朝食をしっかり食べる:13.5%

  • なるべく日光を浴びるようにする:12.8%

  • 起きてすぐに温かい飲み物を飲む:11.9%

  • 軽いストレッチや運動をする:11.4%

  • 部屋を暖めてから起きる:11.3%

  • その他:39.1%(早く寝るように心がける:11.2%、湯船に浸かって体を温める:9.5%、コーヒーなどのカフェインを摂取する:9.3% など)

→ 「朝食を摂る」「日光を浴びる」「温かい飲み物を飲む」といった、身体の内外から温め、覚醒を促す多角的な工夫が上位に並びました。多くの人が試行錯誤しながら朝の“エンジン”をかけようとしている様子がうかがえます。

Q5. 「起立性調節障害(OD)」は大人でも発症・再発し、午前中の不調の原因になることを知っていますか?

  • 起立性調節障害を知らなかった:40.7%

  • 大人がなるとは知らなかった:34.3%

  • 知っている:25.0%

「起立性調節障害(OD)」という名称自体を知らない層が約4割にのぼるという、認知度の低さが浮き彫りになりました。また、知っている人の中でも「大人がなるとは知らなかった」という回答が厚く、全体として「大人のOD」に対する理解は著しく不足している現状があります。

朝の不調が、性格や気合の問題ではなく、身体的な疾患由来である可能性に気づくためのハードルは依然として高いと言えます。

Q6. 「単なる冬の疲れ」ではなく「治療可能な疾患(OD等)」の可能性がある場合、専門機関に相談したいと思いますか?

  • セルフケアで改善しないようなら相談したい:57.0%

  • 専門機関に行くほどではないと思う:25.7%

  • ぜひ相談したい:9.0%

  • どこに相談すればいいかわからない:8.3%

→ 疾患である可能性を知ることで、約66.0%(「改善しないなら相談したい」+「ぜひ相談したい」)が受診に前向きな姿勢を示しました。自身の症状が「治療可能なもの」であると認識することが、適切な医療ケアへ踏み出す大きな動機付けになることがわかります。

一方で、約8%が「どこに相談すればいいかわからない」と回答しており、専門機関へのアクセスの周知も課題となっています。

調査結果のまとめ

今回の調査により、冬の午前中に「頭が回らない」「動けない」と感じている大人が圧倒的多数であることが明確になりました。その多くは「寒さのせい」と考えていますが、実際には自律神経のスイッチがうまく切り替わらないことによるパフォーマンス低下が疑われます。特に、大人になっても続く「朝の弱さ」の背景に、起立性調節障害(OD)などの疾患が隠れている可能性については、疾患自体の認知度の低さも相まって、見過ごされている実態が見えてきました。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会のコメント

冬の朝、身体が動かないのは単なる怠慢や寒さのせいだけではありません。私たちの身体は本来、朝になると交感神経が優位になり血圧や体温を上げますが、冬はその切り替えに大きなエネルギーを要します。特に「大人の起立性調節障害(OD)」の場合、午前中は脳への血流が不足し、本人の意思とは裏腹にパフォーマンスが著しく低下します。

今回の調査で、ODそのものの認知度がまだ低いことが改めて示されました。大切なのは、自分の不調を「冬だから仕方ない」と放置せず、身体のサインとして捉え直すことです。自律神経を整える習慣(朝食や日光浴など)を取り入れつつ、それでも改善しない場合は専門機関に相談するという選択肢を持ってください。朝の体調を観察することは、自分自身の心身を労わる第一歩となります。

調査概要

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本社所在地
熊本県熊本市中央区神水 1-24-6 健神ビル8F
電話番号
-
代表者名
竹田 浩一
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年02月