探偵になりきり、神津恭介と共に難事件を解決！　全国初『没入型推理体験上映会』イベントレポート

一般社団法人としまアートカルチャーまちづくり協議会

2024年3月22日 17時17分

池袋ミステリータウンは、2024年3月16日(土),17日(日)に豊島区の協力のもと、雑司ヶ谷旧宣教師館と区民ひろばの計14か所で没入型推理体験上映会を開催しました。そのイベントレポートを配信します。

本アトラクションの企画制作は世界のミステリー作品を舞台化しているノサカラボのご協力があり、実現しました。ノサカラボは、2023年8月～9月に日本三大名探偵神津恭介が主人公の推理小説『呪縛の家』を原作にした舞台(出演：林一敬、濱田　龍臣、片岡鶴太郎他)を上演しており、本アトラクションでは、その舞台映像を途中まで視聴して事件を目撃し、その後捜査資料をもとに本格的な推理をして真相に迫るアトラクションです。

業界初となる、舞台映像を使ったミステリーアトラクション

約300名が本格的な推理体験に没入

豊島区の協力のもと、池袋ミステリータウンは池袋各所で20以上のミステリーアトラクションを展開しているプロジェクトです。豊島区のご協力により、13か所の区民ひろばと雑司ヶ谷旧宣教師館を開催場所としてご提供いただきました。

雑司ヶ谷旧宣教師館では、参加者がコスプレで探偵になりきって推理体験。

受付開始2時間で申込は定員を超え、高倍率の抽選で参加者を決定。

多くの会場で開催された本アトラクションの中でも、より本格的な推理体験ができる特別上映会が、3月16日(土)に東京都指定有形文化財である雑司ヶ谷旧宣教師館で開催されました。明治40年にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建てたもので、豊島区内に現存する最古の近代木造洋風建築であり、大変貴重なものです。今回の呪縛の家の時代背景にも合致するため、特別上映会の場所として使用させていただきました。

夕刻に集まった参加者たちは　思い思いの探偵コスプレで登場。シャーロック・ホームズや工藤俊作、そして今回の上映作品に出てくる神津恭介など、様々ないで立ちのミステリーファンたちが開演を待ちます。上映会は、神津恭介から参加者に向けたメッセージ動画からスタート。池袋では、不可解な事件が頻発しており、神津一人では手に負えないため、探偵の素質がある人物を見つけるために今回の上映会が開催されたという設定でイベントが始まりました。

まずはじめに、参加者たちは、舞台『呪縛の家』の映像で最初の殺人事件が起きるまでを視聴します。そして、旧宣教師館内の別室である食堂に移動し、配布された捜査資料から登場人物の証言、事件現場の図面、新聞記事などの情報を収集。チームごとに神津が出した問いについてディスカッションをしながら、推理を展開していきます。限られたシンキングタイムの中で活発に議論が繰り広げられました。

シンキングタイムが終了すると、神津が再登場し問いに対する答え合わせが行われます。正解が発表されると一喜一憂する参加者の皆さん。しかし、『呪縛の家』は連続殺人事件のため、さらに舞台映像を見ると新たな事件が起こります。

事件を目撃し、別室にてチームで推理し、神津による答え合わせをする。この流れが3回ほど行わながらイベントは進行していきました。

旧宣教師館での特別会では、演出家野坂実さんによる推理講評や

神津恭介演じる林一敬さんから優秀者への表彰がおこわなれました

旧宣教師館での特別会では、推理した内容をチームごとに発表する機会が設けられました。推理内容の審査は舞台『呪縛の家』の演出・構成を手掛けたノサカラボ主宰の野坂実さんが担当くださり、推理内容に対する講評をいただくという贅沢な体験もありました。「全体的に（推理の）レベルが高すぎましたね。皆さんの集中力が素晴らしいです。全てのチームに最優秀賞を差し上げたいくらいです」と野坂さんも評するほど、素晴らしいプレゼンテーションでした。