「浅井忠、あちこちに行く―むすばれる人、つながる時代―」開催!

千葉県立美術館開館50周年記念特別展

千葉県

浅井忠、あちこちに行く ポスター画像

近代洋画の先駆者として知られ、また日本画や工芸、図案など多様な分野で活躍した浅井忠(1856-1907)。昭和49年の開館以来、千葉ゆかりの作家として浅井の作品収集及び調査研究につとめてきた当館は、約190点の作品と約1,500件の関連資料という、日本有数の浅井忠コレクションを有しています。本展は、合計350点以上の浅井忠作品・関連資料を一度に見ることのできるまたとない機会となります。

当館では昭和50年に「浅井忠とその師弟展」、昭和56年に「浅井忠と京都洋画壇の人々」展、平成10年に「―没後90年記念― 浅井忠展」を開催、この他全国公募の「浅井忠記念賞展」などを経て、開館50周年となる節目の年を記念して本展を開催することで、浅井に関する50年の歩みを統括し、次の50年につなげます。佐倉藩の江戸屋敷に生まれた浅井は、幼少年期を佐倉市で過ごし、明治9年に日本最初の国立美術学校「工部美術学校」第一期生としてイタリア人画家アントニオ・フォンタネージより西洋画を学びました。以降、日本の農村風景などを油絵で情感豊かに描いています。東京美術学校西洋画科教授に就任の2年後となる明治33年にフランス・パリに留学し、流麗な線が特徴の「アール・ヌーヴォー」と呼ばれる表現に感銘を受けてデザイン活動を開始しました。帰国後は京都に移住し、京都高等工芸学校教授を務めるほか、聖護院洋画研究所を設立し後進の育成にも尽力しました。

開館50周年を記念し企画された本展では、当館が所蔵する4つの日記を軸に、当館所蔵の浅井作品を一挙公開、他館からも作品を借用してご紹介します。さらに、工部美術学校在学時の練習用デッサンやフランス時代の句集、浅井が様々な人と交換していた絵葉書や書簡といった貴重資料の一部を作品とともに展示することで、その多岐にわたる活動を通して、時代や場所、分野を超えた様々な人に愛され、影響を与えた浅井の人物像に迫ります。

開催概要

1 名  称 開館50周年記念特別展「浅井忠、あちこちに行く―むすばれる人、つながる時代―」

2 会  期 令和6年10月30日(水)~令和7年1月19日(日)【開催期間:64日間】

3 会  場 千葉県立美術館(千葉市中央区中央港1-10-1)

4 開館時間 午前9時~午後4時30分(入場は午後4時まで)

5 休 館 日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)・年末年始(12月28日~1月4日) 

6 入 場 料 一般1,000円

※65歳以上・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料

※高校・大学生はアンケート回答と学生証提示で無料

7 主  催 千葉県立美術館

8 後  援 NHK千葉放送局、株式会社ジェイコム千葉、朝日新聞千葉総局、産経新聞社千葉総局、東京新聞千葉支局、毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局、ちばテレ、株式会社ベイエフエム、株式会社千葉日報社、日本経済新聞社千葉支局(順不同)

みどころ

展示構成

作品、関連資料あわせて約2,400件に及ぶコレクションから、収蔵後初公開8点を含む約350点の作品・資料を展示します。日記やスケッチブックなど当館が誇る貴重な資料の数々を通して、浅井の人柄に親しみをおぼえるでしょう。

初公開作品のひとつ 浅井忠≪ナポリ≫1902年、水彩・紙
浅井忠「塚本靖宛絵葉書」1901年11月10日付

・1章から3章 東京時代

浅井忠《藁屋根》1887年頃、油彩・キャンバス
浅井忠《金州新聞記者宿舎》1887年、水彩・紙
浅井忠《漁婦》1897年、油彩・キャンバス

・4章、5章 フランス時代

浅井忠《グレーの塔》1901年、水彩・紙
浅井忠≪フォンテンブローの夕景≫1901年、板・油彩
浅井忠《洋上の夕陽》1902年、紙・水彩

・6章、7章 京都時代

浅井忠《花》1902-07年、水彩・紙
浅井忠《京都高等工芸学校の庭》1903年、水彩・紙
浅井忠≪茶器(猿蟹合戦ノ図)≫1902-07年、陶芸

浅井と旅するデジタルアーカイブ

「浅井忠デジタルアーカイブ」として、浅井の直筆による日記4点を資料とともに公開予定。地図と関連付けることで、浅井の足跡をデジタル上で辿ります。

1904-06年頃の肖像

常設ワークショップ「浅井の教室“図案科”に体験入学」
京都時代の浅井の仕事の1つである工芸品の図案を、鑑賞者が制作体験できるコーナーなどを予定。実際に体験することで、浅井の作品への理解が深まります。

←浅井の弟子たちによって刊行された教科書『訂正自在画臨本』第6編より 大豆

対象を写し取ったスケッチから図案制作までの流れを見ることができる。

[関連事業]

(1)「浅井忠、あちこちに行く」連続講演会

浅井忠の研究において第一線で活躍する講師の方々から、最新の研究をじっくりお聞きします。

会場:千葉県立美術館 講堂

定員:180人

申込方法:当日受付、先着順

聴講料:無料

日時:11月16日(土)①13:00~14:30 / ②15:00~16:30 

   12月8日(日)③13:00~14:30 / ④15:00~16:30 

講師:①河上眞理氏(京都芸術大学芸術学部教授)「浅井忠のイタリアー塚本靖の『留学記』を手掛かりとして」

②並木誠士氏(京都工芸繊維大学特定教授/美術工芸資料館館長)「京都時代の浅井忠」

③佐藤道信氏(東京藝術大学名誉教授)「浅井忠-編みあわされた近世・近代、日本と西洋」

④中松れい(千葉県立美術館副館長)「浅井忠のフォンテーヌブローへの旅についての考察ー日記資料、作品、現地調査による―」

(2)ファミリーツアー with 館長さん「浅井忠さんにあいにいく」

館長から届く事前のクエストを元に、浅井の人柄や作品に触れながら家族で展覧会を旅するツアー

講師:貝塚健(千葉県立美術館館長)

日時:11月10日(日)/ 12月15日(日)  各日10:00~12:00

会場:展示室

定員:10組

対象:小学生とその家族(中学生以上や未就学児がいても可。親子でなくてもかまいません。)

申し込み方法:事前申込・先着順 GoogleFormにて受付(締切は各回2週間前)

参加費:小・中学生無料、一般は要入場券

(3)関連ワークショップ「浅井忠の教科書にチャレンジ」

浅井が手掛けた教科書のひとつ「自在画臨本」から、写生や図案を描きます。浅井の描いた線をかたどって、明治時代の美術の授業にタイムスリップ!

日時:11月9日(土)/ 12月7日(土) 各日13:00~15:00

会場:第2アトリエ

定員:20人

対象:小学生~一般

申し込み方法:事前申込・先着順 GoogleFormにて受付(締切は各回前日)

参加費:500円

(4)常設ワークショップ「つぼやお皿をデザインしてみよう」「旅先から絵葉書を書こう」

「つぼやお皿をデザインしてみよう」(図案) 皿や壷などを平面化したワークシートに図案を描きます

「旅先から絵葉書を書こう」(絵葉書)浅井が描いた絵葉書から、文字の部分を消したワークシートに文章を書きます。

日時:10月30日(水)~1月19日(日) 9:00~16:30

会場:第3展示室

定員:なし

対象:一般

申し込み方法:当日現地で自由参加

参加費:無料

お問い合わせ先

千葉県立美術館

〒260-0024 千葉市中央区中央港1-10-1 電話 043-242-8311/FAX 043-241-7880

https://www.chiba-muse.or.jp/ART/

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
千葉県千葉市中央区市場町1‐1
電話番号
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代表者名
熊谷 俊人
上場
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資本金
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設立
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