生成AIはプレスリリースをどれくらい引用する?Optyino.aiがAI回答81,895件を分析、ChatGPTは最大42.84%でプレスリリースを引用

プレスリリース引用の60.5%はPR TIMES、約70万件の引用URLから見えた生成AIの引用実態

株式会社Wallabee

Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIの回答におけるプレスリリース記事の引用実態を分析しました。

本調査では、「新規事業としてWeb3の事業をやりたいんだけど、どこに相談するのが良いかな?」「ドラム式洗濯機を購入しようと思っています。おすすめを教えて!」「GEO対策を任せるのにおすすめの会社を教えて」など、金融・住宅・家電・BtoBサービスなど幅広い業種にまたがるプロンプト120件を対象に、2026年4月21日から2026年7月8日までに取得されたAI回答81,895件を分析しました。

調査サマリー

分析対象としたAI回答81,895件から、重複を除いた集計対象引用URLは704,963件確認できました。このうちプレスリリース記事と判定されたURLは15,512件で、引用URL全体に占める割合(プレスリリースURL率)は2.20%にとどまります。

一方、回答単位で見ると様相が変わります。81,895件の回答のうち、少なくとも1件のプレスリリースを引用した回答は12,322件あり、回答全体に占める割合(プレスリリース回答率)は15.05%に達しました。URLの母数で見ればプレスリリースは希少な引用元ですが、回答という単位で見ると7倍近い存在感を持つことになります。

プレスリリース1件が複数の回答で繰り返し参照されている、あるいは多くの回答が他の引用URLに加えてプレスリリースも併せて引用している、といった構造が背景にあると考えられます。

調査の背景

生成AI検索の普及に伴い、企業が配信するプレスリリースがAIの回答形成にどの程度寄与しているのかは、これまで十分に定量化されてきませんでした。

GEO・LLMO・AIOの観点では、プレスリリースは比較的コントロールしやすい情報発信手段のひとつであり、その効果を客観的な数値で把握できれば、情報発信の優先順位を判断する材料になります。

そこでOptyino.aiでは、実際のAI回答ログを対象に、プレスリリースURLがどの程度引用され、どの程度回答に影響を与えているかをURL単位・回答単位の両面から分析しました。

主な調査結果

ChatGPTは約43%がプレスリリースを引用、AIモデルごとに大きな違い

AIモデル

回答数

PR URL率

PR回答率

ChatGPT(GPT-5 mini)

11,23

13.85%

42.84%

ChatGPT(GPT-5.2)

11,850

6.84%

27.33%

Perplexity

10,735

3.73%

21.45%

Google AIモード

11.930

2.00%

20.68%

Google AI Overview

9,194

1.60%

12.81%

9種類のAIモデルを比較すると、プレスリリース回答率(少なくとも1件プレスリリースを引用した回答の割合)はChatGPT(GPT-5 mini)が42.84%で最も高く、Copilotの2.90%との差は約14.8倍に達しました。

ChatGPT(GPT-5.2)も27.33%、Perplexityが21.45%、Google AIモードが20.68%と比較的高い水準にある一方、Claudeは6.00%、Copilotは2.90%と低い水準にとどまっています。

なお、ChatGPT(GPT-5 mini)は他モデルに比べて回答数が1,125件と少なく、他の8モデル(5,821件〜12,683件)と比べてサンプルサイズが小さい点には注意が必要です。

とはいえChatGPT(GPT-5.2)も回答数11,850件と十分なサンプルを持ちながらPR回答率27.33%と高水準であることから、ChatGPT系のモデルでプレスリリースが引用されやすい傾向自体は一定の裏付けがあると考えられます。

この差は、GEO施策の効果測定において重要な意味を持ちます。プレスリリース配信の効果を「AIにどれだけ引用されたか」で評価する場合、どのAIモデルを基準に置くかによって期待値を大きく変える必要があると考えられます。

Copilotのみを基準にすると効果が過小評価される可能性があり、逆にChatGPT系のみを基準にすると過大評価につながりかねません。複数モデルを横断して評価する体制が望ましいでしょう。

Gemini・Grok・Claude・Copilotの結果を含めた詳しいデータはこちらを参照:

 https://optyino.ai/press/prtimes-ai-citation-share

プレスリリース引用URLの60%が「PR TIMES」に集中

プレスリリースURL全15,512件のうち、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(prtimes.jp)だけで60.5%(9,381件)を占めていることが分かりました。

PR TIMESは企業のプレスリリース配信を専門に手がけるサービスで、配信されたプレスリリースがそのままprtimes.jpドメインのURLとして生成AIに引用されるため、他のドメインよりも突出して多く引用されています。

上位5ドメインの累計シェアは69.4%、上位10ドメインの累計シェアは74.8%に達しており、残り25%は多数のドメインに分散されます。

2位以下は1ドメインあたり数百件規模まで急激にシェアが下がっており、PR TIMES以外では特定の配信プラットフォームや大手企業サイトへの引用が分散していると考えられます。

プレスリリースをAIに引用されやすくするうえでは、自社サイト単独での配信よりも、PR TIMESのような引用実績の多い配信プラットフォームを併用するほうが、引用機会という点では有利に働く可能性があります。

AIは出典リンクとしてプレスリリースを優先的に引用

生成AIが引用するURLには、出典として明示的に提示するリンクと、回答本文中に自然文の形で登場するリンクの2種類があります。

両者でプレスリリースの扱われ方には大きな差があります。

分析対象回答81,895件を基準にすると、AIが出典として明示的に提示するリンクでのプレスリリース回答率は15.05%(12,322件)である一方、回答本文中に自然文で登場するリンクでのプレスリリース回答率は0.63%(518件)にとどまり、約24倍の差がありました。

この結果から、プレスリリースはAIの「出典として明示する引用」には比較的乗りやすいものの、AIが自らの言葉で構成する本文中で直接言及される機会はほとんどないと考えられます。

企業がプレスリリースをGEO施策として活用する場合、期待すべき効果は「回答の根拠として引用リストに載ること」であり、「AIの回答文中で名指しで語られること」まで狙うのは難易度が高い可能性があります。

調査から分かる考察

今回の調査から、プレスリリースは生成AIの引用元として「量的には少数派だが、一定の存在感を持つ情報源」だとわかりました。引用URL全体の2.20%にすぎない一方、回答の15.05%には何らかの形で関与しており、無視できない水準です。

ただし影響度はAIモデルによって大きく異なり、最大で約14.8倍の差がありました。GEO施策の効果を測定する際は、単一モデルではなくChatGPT系やPerplexity、Google系など複数モデルを横断して評価する必要があります。

特にCopilotやClaudeのように引用率が低いモデルでは、プレスリリース以外の引用元(自社サイトのコンテンツやメディア掲載など)と組み合わせた施策の方が有効かもしれません。

また、プレスリリースの60.5%がPR TIMESに集中し、AIの本文中ではほとんど言及されない点を踏まえると、その役割は「AIの回答を裏付ける出典リストに載ること」であり、回答文中で自社名を直接語らせることまでは期待しにくいと言えます。

PR TIMESのような実績のある配信プラットフォームを併用しつつ、自社サイトで公開する場合はURLのパス構成やタイトルを工夫することが、AIに認識される近道だと考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai(株式会社Wallabee)

  • 調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月8日(AI回答の取得期間)

  • 分析対象: 上記期間中に正常に取得できたAI回答81,895件対象引用URL: 704,963件(回答内の重複URLを除いた統合URL数)

  • 対象プロンプト: 120件。商品・サービスのおすすめを尋ねるもの、特定分野の相談先を尋ねるもの、特定企業・サービスの評判を尋ねるものなど、金融・住宅・家電・BtoBサービスを含む幅広い業種・目的のプロンプトを対象としました

  • 対象AIモデル: ChatGPT(GPT-5.2)、ChatGPT(GPT-5 mini)、Claude、Grok、Perplexity、Gemini、Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの9種類

注記

※プレスリリースURL率は「プレスリリースURL数 ÷ 集計対象引用URL数」で算出しています。集計対象引用URL数は、AIの回答内に含まれる複数の引用URL情報を統合し、同一回答内の重複URLを1件として数えた値です。

※プレスリリース回答率は「プレスリリースURLを1件以上含む回答数 ÷ 分析対象回答数」で算出しています。

※本文中の「ChatGPT(GPT-5.2)」「ChatGPT(GPT-5 mini)」「Claude」「Grok」「Perplexity」「Gemini」「Copilot」「Google AIモード」「Google AI Overview」は、分析上ではそれぞれ「gpt-5.2」「gpt-5-mini」「claude-sonnet-4-5」「grok-4」「sonar-pro」「gemini-2.5-flash」「bing-copilot」「google-ai-mode」「google-ai-overview」というモデルのデータに対応します。

※ChatGPT(GPT-5 mini)は他の8モデル(回答数5,821件〜12,683件)と比べて回答数が1,125件と少なく、参考値としてご覧ください。

※自動判定のため、一部の分類に過不足が生じている可能性があります。

※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。

※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。

※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。

Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

サービスURL: https://optyino.ai/

本調査データの引用について

本調査データを引用する際は、「株式会社Wallabee/Optyino.ai」および元記事URLの記載をお願いいたします。

元記事URL:https://optyino.ai/press/prtimes-ai-citation-share

会社概要

会社名: 株式会社Wallabee

所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92

事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援

サービス: https://optyino.ai/

URL: https://wallabee.co.jp/

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会社概要

株式会社Wallabee

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘18番4号 二宮ビル1F-92
電話番号
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代表者名
森下浩志
上場
未上場
資本金
1050万円
設立
2023年02月