2023年度日本建築学会大会にて、国立研究開発法人 建築研究所と「建築ドローンキャリアマップ」の共同研究を発表

建築業界におけるドローン人材とそのキャリアの重要性を提言

総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:市村 和幸 、以下「パーソルP&T」)は、この度、一般社団法人 日本建築学会※1が主催する「2023年度日本建築学会大会※2」において、国立研究開発法人 建築研究所(以下、建築研究所)と共同研究した「建築ドローンキャリアマップ」および「ドローン関連求人の実態調査」についての成果を発表しました。当日は、当社 ドローン・MaaSソリューション部 シニアドローンコンサルタントの佐々木健人が登壇しました。
※1 1886年に創立された、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかることを目的とする学術団体(会員数約36,000名)
※2 最新の建築に関する学術や技術情報を交換することを目的に毎年行われる大会(発表題数約6,000題/https://taikai.aij.or.jp/2023/index.html

今大会は、2023年9月12日(火)から15日(金)の間、京都大学にて開催され、京都市長も参加した記念シンポジウムのほか、多くの建築分野の有識者の講演が行われました。また、日本建築学会では初めて「ドローン」のセッションが設置されるなど、学術領域におけるドローンの価値は高まっています。


建築分野においても、2024年問題※3や、レベル4飛行※4の実現が控えており、ドローン活用の推進や、建築に関連するドローン職種の活用方法の検討と人材確保が急務となっています。この課題に対処するため、パーソルP&Tではドローン人材の職種定義やキャリア構築に向けて建築研究所とともに「建築ドローンキャリアマップ」を7月に作成し、公開しました。

※3 年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることにより起きる問題の総称。

※4 有人地帯における補助者なしでの目視外飛行


本発表ではまず、建築領域でのドローン活用の現状を把握するために行った「ドローン関連求人の実態調査」の詳細を紹介しました。そして、建設領域に比較し建築領域でのドローン関連求人は少なく、職種として定義されていないドローン関連業務も見受けられたという調査結果を踏まえ、建築領域でのドローン関連の職種やキャリアパスの見える化を目的に作成した「建築ドローンキャリアマップ」について説明しました。

また、本キャリアマップでは、建築プロセスおよび技能ごとでのドローン関連職種を整理し、各建築プロセスでドローン活用が進む可能性や、点検や可搬などの既存業務を代替するドローン職種からドローン人材が増加する可能性を示唆。最後に、ドローンの利活用を支える人材とそのキャリアも重要であると提言を行いました。


パーソルP&Tでは、これからも社会課題解決の手段として、ドローンの利活用および雇用創出を推進し、ドローンの社会受容性の向上に日々取り組んでいきます。


■登壇者プロフィール

ビジネスエンジニアリング事業部 エネルギービジネス第一統括部 

ドローン・MaaSソリューション部 シニアドローンコンサルタント 佐々木健人

電子部品会社、自動車会社にて生産技術研究員として、研究開発から量産立上げまでさまざまなプロジェクトに従事。 その後、IT企業のビジネスコンサルタントとして事業戦略や導入支援のプロジェクトに従事。前職のドローンベンチャー企業ではサービス企画として、サービス・プロダクト・運用の開発および実証実験PMとして幅広くドローンビジネスに携わる。

パーソルP&Tではサービス企画や事業戦略を担当し、官公庁や自治体、大手およびベンチャー企業に向けた企画提案やドローン事業支援などに従事。建築業界におけるドローン活用の論文発表や、ドローンを社会に普及させる為の企画立案や政策提言に携わる。


■日本建築学会大会論文・共著者コメント

国立研究開発法人建築研究所 上席研究員 宮内博之 氏

本研究は、各業界のドローン技術・サービス・人材育成を“ひと”を中心に職業やキャリアへ展開し、「建築ドローンキャリアマップ」としてまとめた画期的な成果です。今後も、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社様が、ドローンの社会実装に向けて新しいワークライフスタイルを提案されることを期待いたします。


プロフィール

2003年に東京工業大学大学院・博士号(工学)を取得し、現在、国立研究開発法人建築研究所に所属。「建築ドローン工学」の新たな領域を創成し研究活動を行っている。東京理科大学とお茶の水女子大学の客員教授としてドローン関連研究・教育に取り組む。

国土交通省建築基準整備促進事業等のドローン関連委員、(一社)日本建築学会・ドローン技術活用小委員会主査、(一社)日本建築ドローン協会副会長を担当。


■建築ドローンキャリアマップについて

建築業界におけるドローンに関連する職種をマッピングし、職種の分類を整理したものです。現行の既存職種から、想定されるキャリアステップや、キャリア形成に必要なスキル要件などを体系的に示しています。

建築分野に従事している方は現在の自身の業務概要を把握すると共に、専門性を高めていくために必要なスキルや経験を把握・習得につなげキャリアアップに活かすことが可能になります。

また建築分野以外でドローンを活用している方は、自身の持っているドローン技術について、建築分野への転用方法や職種を把握し、建築分野へ転職または参入を検討する要素として活用が可能です。建築分野に関わる企業においては、現在の職種から派生する未来のドローン職種を知ることで、将来に向けたドローン人材育成の参考材料として活用できます。

詳細はこちら https://www.persol-pt.co.jp/news/2023/07/10/8149/


■パーソルP&Tドローンソリューションサービスについて< https://www.persol-pt.co.jp/drone/ >

産業課題を解決するために、ドローンサービス事業社およびユーザー企業に対して、より安全に、そして安定した運用プロセスの設計、構築、運用を支援します。ドローンメーカーや通信キャリア、関連団体など関係各所との連携を迅速に強化しながら、高精度なドローンビジネスの実用化を目指しつつ、あらゆるビジネスフェーズと課題に合わせたサービスをご提供しています。

ドローン導入支援サービスについてはこちら https://www.persol-pt.co.jp/drone/solution/


■パーソルプロセス&テクノロジー株式会社についてhttps://www.persol-pt.co.jp/

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、人・プロセスデザイン・テクノロジーの力で、人と組織の生産性を高めることを使命としています。

お客様の事業課題に応じたコンサルティングやシステム開発、アウトソーシングのほか、人とテクノロジーが共存できる社会を目指し、RPAやAIなどを駆使した最新のテクノロジーやサービスを提供してまいります。

パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人と組織にかかわる多様な事業を通じて、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。

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会社概要

URL
https://www.persol-bd.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー33階
電話番号
03-6385-0900
代表者名
市村 和幸
上場
未上場
資本金
3億1000万円
設立
1977年09月