全国初!徳島の大学生が、子どもの避難訓練をアップデート!
「こどもユレタキャラバン」初の学生チームが、子どもと地震リスクを考え、地域の備えと避難訓練の見直しへ
徳島大学救急災害医療サークルTALSの有志を中心に、NPO法人減災教育普及協会の地域ゆらし隊「とくしま学生ゆらし隊 with TALS」が発足しました。
当協会の地域ゆらし隊制度において、大学生を中心に構成されるチームは全国で初めてです。(当協会調べ、2026年7月時点)。
地域で想定される災害と被害をもとに、子どもたちと、その場所で何が起こり得るのか、どのような行動なら危険を減らせるのかを考え、地域の備えや避難訓練の見直しにつなげます。
2026年9月22日、23日には、徳島市立青少年交流プラザで開催される、全国の医療系学生が災害や防災について考える「とくフェス」で、活動を対外的に初披露する予定です。
「とくしま学生ゆらし隊 with TALS」について

徳島大学救急災害医療サークルTALSには、医学・薬学・歯学などを学ぶ学生が所属しています。学生たちは、大学やサークル活動で得た医療・災害医療の知識と行動力を、地域での実践に生かします。
徳島ゆらし隊と学生が、それぞれの経験や専門性を持ち寄り、子どもの気づきを地域の備えや避難訓練の見直しへつなげていきます。
今後は、徳島県内4大学の教育・保育・福祉・防災分野に関わる学生へ参加を広げる構想です。
「とくしま学生ゆらし隊 with TALS」代表・藤本堆誠さんのコメント

藤本堆誠さん
徳島大学医学部医学科3年
医学を学ぶ学生として、大学で学んだ知識を地域の防災・減災に生かせることを嬉しく思います。 災害はいつ起こるかわからないからこそ、楽しみながら学び、実際に起こり得るリスクを想定した体験を通して備えることが大切だと考えています。 とくしま学生ゆらし隊 with TALSでは、学生ならではの専門性と行動力を生かし、地域の皆さまとともに実践を重ねていきます。一人ひとりが防災を「知る」だけでなく「行動できる力」を育めるよう、未来につながる実践に取り組んでいきます。
「机がなかったら、どうする?」徳島ゆらし隊が重ねてきた実践
徳島ゆらし隊のメンバーで、徳島ママ防災士の会 Switch代表の瀬戸恵深さんは、こどもユレタキャラバンの現場で子どもに問いかけます。
「ここで地震が起きたら、どうする?」
「机の下に入る」と答えた子どもへ、
「ここ、机ないんやけど。どうする?」

すぐに答えが出なくても、子どもたちは「こどもユレタキャラバン」の体験を元に、自分がいる場所で何が起こり得るのか、どこに危険があるのか、どのように動けば危険を減らせるのかを考え始めます。
正解を先に教えるのではなく、子どもが自分のいる場所を見て考えられるように問いかける。徳島ゆらし隊は、こうした実践を地域で重ねてきました。
地域で想定される災害や被害を、子どもたちが実際に過ごす場所へ当てはめるため、瀬戸さんは「徳島のことは徳島で」という思いから、周囲の地域活動メンバーへ声をかけ、関係する人や組織をつなぎながら、徳島での活動を広げてきました。
「とくしま学生ゆらし隊 with TALS」も研修を受け、この地域での実践に参加します。
「こどもユレタキャラバン」とは

「こどもユレタキャラバン」は、地域で想定される災害と被害を踏まえ、子どもたちに揺れや地震の危険を体験的に伝え、予測し、危険に気づき、判断し、行動する力を育てる参加型の減災教育プログラムです。
活動は、次の三つの流れで進みます。
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危ないを知る
減災紙芝居「がたぐら」を通して、地震で起こる変化や身の回りの危険を、子どもたちと一緒に考えます。さらに、地域の被害想定や建物、活動場所の状況を、自分たちがいる園、学校、家庭、地域へ当てはめ、その場所で起こり得る地震リスクを確かめます。
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YURETAを体験する
どこでも地震体験マット「YURETA」を使い、地域や場所で起こり得るリスクを踏まえた揺れを体験します。
何が倒れるのか。
何が落ちてくるのか。
どこに危険があるのか。
揺れの中で危険に気づき、状況に応じて、より危険が少ない行動を考えます。 -
誰かに教える
子どもたちは、体験の中で気づいたことや考えたことを、家族や周囲の人へ伝えます。
保護者、保育者、教員、地域の人も体験を共有し、園、学校、家庭、地域の備えや避難訓練を見直します。
地域ゆらし隊は、協会の共通基準と研修に基づき、地域で想定される災害と被害、教材の使い方、子どもへの問いかけ、活動後の評価と改善を学び、「こどもユレタキャラバン」を地域で実践します。
※「こどもユレタキャラバン」は、第19回(2025年)キッズデザイン賞を受賞しています。


地震で起こる変化や身の回りのリスクを、幼児にもわかりやすく伝える減災教材。

その地域や場所で想定される被害に合わせた揺れを体験し、危険に気づき、状況に応じた行動を考える減災教材。
子どもに教える防災を、大人はどこで習ったのか。
子どもたちは、保育者や教員、保護者、地域の人から防災を教わります。
では、子どもに教える大人は、どこで防災を習うのでしょうか。
地域で想定される災害や被害を知り、それを園、学校、家庭など、自分たちがいる場所へ当てはめ、必要な備えや避難訓練を設計し、評価し、改善する方法を体系的に学ぶ機会は限られています。
地域の災害リスクと被害想定を知る
↓
自分たちの場所へ当てはめる
↓
何が起こり得るかを予測する
↓
危険に気づき、判断し、行動する
↓
訓練を評価し、改善する
当協会は、リスクや被害想定を起点に、必要な認知・判断・行動へつなげる考え方を「Risk to Action」と呼んでいます。
この考え方を、地域の災害リスクや被害想定、施設ごとの危険、活動場所ごとの違いを踏まえた防災教育と避難訓練へ反映する実践手段の一つが「避難訓練2.0」です。
徳島県との連携協力協定
徳島県と当協会は2026年4月14日、地域防災力の向上を共同で推進するため、連携協力協定を締結しました。
協定締結以前から続く徳島ゆらし隊の実践を生かし、地域防災計画を踏まえた避難訓練の改善、発達段階に応じた防災教育、「こどもユレタキャラバン」の推進に取り組んでいます。
地震をなくすことはできません。
しかし、地震による被害や犠牲は減らせます。
必要なのは、一人ひとりの備えに加え、地域の実情を知る人たちをつなぎ、地域の中で学び合い、備えや避難訓練をアップデートしていくことです。
「地域のことは地域で考え、地域で備える」。
地域ゆらし隊は、全国各地で活動を広げています。
全国初となる「とくしま学生ゆらし隊 with TALS」の発足は、地域の備えを次の世代とともにアップデートしていく、新たな一歩です。
減災教育にご協力ください。

NPO法人 減災教育普及協会
私たちは、被害を起点にリスクを捉え、命を守る減災教育に取り組むNPOです。
減災とは、防げない被害や弱点があることを前提に、状況に応じて自ら行動を選択できる力を育てる考え方です。
防災が「防げる」前提で語られがちな中で、私たちは教育を通じて、実災害に耐えうる判断力と対応力の育成を目指しています。
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