Monotype、日本を代表するタイプファウンドリーのフォントワークスの買収計画を発表

Monotype株式会社

世界的な書体のスペシャリストであるMonotypeの日本初の買収案件として、フォントワークスの組織、書体ライブラリ、知的財産(IP)、テクノロジー、サービスを獲得 。今後は日本語書体デザインに対する世界的な需要の高まりに対応しつつ、国内のクリエイティブ・プロフェッショナル向けに多言語書体を展開

書体と書体テクノロジーのスペシャリストであるMonotype®(本社:米国マサチューセッツ州ウーバン、CEO: ナイナン・チャッコ(Ninan Chacko)、以下Monotype)は、書体のプロバイダーとして最高の評価と知名度を誇るフォントワークス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:原田 愛、以下フォントワークス)をSBテクノロジー株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:阿多 親市、以下SBT)から買収する計画を発表しました。本件に関し、東京証券取引所の上場企業であるSBTからも発表されており、取引完了は2023年第3四半期中の予定です。


本件は日本国内におけるMonotype初の買収案件であり、契約条件に基づき、デザイナー、エンジニア、営業、経営管理のプロフェッショナル73人からなるフォントワークスのチームと同社の知的財産(IP)、テクノロジー及び「LETS」(https://fontworks.co.jp/products/license-lets/)、「mojimo」(https://fontworks.co.jp/products/license-mojimo/)、「FONTPLUS」(https://fontworks.co.jp/products/license-fontplus/)の各種サービスがMonotypeファミリーに加わることになります。


フォントワークスの膨大な書体サービスと組織的な専門知識がMonotypeに加わることで、今後は世界中のクリエイターとお客様からの、高級感あふれる日本語書体への需要の高まりに応えることができます。また、Monotypeの多言語書体と定評あるHelvetica Now、Neue Frutiger、Gotham、FF Din、Avenir Nextなどの欧文書体を通じ、ダイナミックな日本市場のニーズへの対応も可能となります。


1993年に設立されたフォントワークスは、書体を通じて新たな文化の創造に取り組んでおり、東京タイプディレクターズクラブや国際ユニヴァーサルデザイン協議会から栄誉ある賞を受賞するなど、国際的に高く評価されています。デザイナーがフォントを利用しやすい環境の実現に向け、2002年には、業界初の定額制フォントサービス、LETS(Leading Edge Type Solution)の提供を開始しました。


フォントワークスの書体デザインは、過去30年間にわたり日本文化の形成に寄与してきました。国内のテレビ局の95%がフォントワークスの書体を使用しており、国内のゲーム会社トップ10の98%がフォントワークスの書体を使用しています。


フォントワークスのライブラリには、2000年代初頭に登場した日本語書体の筑紫書体シリーズなど、ニュークラシックな日本語書体のほか、明朝体、ゴシック体、手書き風書体、見出し用書体などが含まれます。上述のLETSを通じ、同社はMonotypeライブラリのMonotype LETS、IWATA、MOTOYA、YOON、HOUSEIなど、アジア各国の書体ファウンドリーの保有する高品質書体も提供しています。


Monotypeのライブラリは現時点で、世界最大規模の包括的なフォントスタイルのコレクションを構成していますが、今後はこれに260種類のフォントスタイルからなるフォントワークスの秀逸なライブラリが加わることになります。Monotypeはこれまでも、歴史を代表する革新的な書体デザイナーと数々のファウンドリーによる、不朽の名作、過去の書体の改刻版、オリジナルのデザインを多数提供しています。


Monotypeのクリエイティブ・タイプディレクターであり、2022年Type Directors Clubメダル受賞者の小林 章は、次のように述べています。「日本で最も権威あるタイプファウンドリーの1社であるフォントワークスがMonotypeファミリーの一員になることは大きな喜びです。藤田 重信氏率いるフォントワークスチームと私は長年のコラボレーションの歴史があり、今回のパートナーシップによって、Monotypeにもたらされる専門知識と業界の見識の奥深さをすでに実感しています。フォントワークスデザインの書体は、日本文化の中でも特別な地位を確立しており、今後は日本およびその他の地域で、より多くのクリエイティブ・プロフェッショナルにフォントワークスの素晴らしい書体をお届けしたいと考えています。」


フォントワークスの代表取締役社長CEOである原田 愛氏は、次のように述べています。「創業30年の歴史を誇るフォントワークスにとって、今回の取引は胸躍る新時代の幕開けを意味しています。高品質書体ソリューションのグローバルプロバイダーとしてMonotypeは圧倒的な評価を誇り、我々と同様、書体に対し常に真摯に向き合う組織の一員になれることを嬉しく思います。Monotypeファミリーの一員となることで、今後は国内のお客様をより効果的にサポートしつつ、世界中の新たなお客様にもフォントワークスの書体デザインをお届けできるようになります。国際市場において日本語書体が急速に拡大する中、Monotypeとフォントワークスが一丸となることで、今後はさらなる発展に寄与したいと考えています。」


SBTの代表取締役社長CEOの阿多 親市氏は、次のように述べています。「フォントワークスは、優秀なフォントデザイナーを擁しており、多くの高品位なフォントの開発や提供を通じて、お客様の製品やサービスの開発、企業ブランドの向上に貢献してまいりました。このたびフォントワークスが、タイポグラフィにおける高い技術力や人材を持つ世界的欧文フォントメーカーのMonotypeファミリーに加わることを嬉しく思います。今後両社が、日本語タイポグラフィにおける技術革新や創造を推進し、日本語書体の提供を通じた、国内外問わず多くのお客様の企業ブランド向上に寄与することを期待します。」


MonotypeのCEOであるナイナン・チャッコ(Ninan Chacko)は、次のように述べています。「Monotypeによる日本初の買収案件が、高級感あふれる日本語書体のデザインとイノベーションで名高いタイプファウンドリーのフォントワークスであることを嬉しく思います。カルチャーとビジネスが国境を越えてシームレスに発展する中、我々の生きるこの世界は互いに結びつきを深めており、真のグローバルレベルでの書体ソリューションを利用できる環境は、企業ブランドとクリエイターにとって欠かせません。今後はフォントワークスの書体を世界中のより多くのクリエイティブ・プロフェッショナルにお届けすると同時に、日本国内のクリエイター向けには、Monotypeの多言語・欧文フォントのライブラリをさらに展開していきます。書体テクノロジーの最新の進化を反映する形で、フォントワークスの書体デザインは今後、Monotypeの管理のもと継続的にアップデートされます。このことは、世界のクリエイティブ文化の中心に書体を位置づけるという、当社のミッションの重要な要素となっています。」


本件についての詳細は、https://www.monotype.com/jp/company/press-release/fontworks-plans-to-join-monotype をご参照ください。


Monotypeについて

Monotypeは、書体、技術、専門知識を通じて、ブランドの表現力とエンゲージメントを強化する書体のリーディングカンパニーです。デザインリソース、フォントテクノロジー、専門ノウハウを活用し、ブランドの美しさや信頼性、インパクトを創造するサービスを提供しています。

詳細は、https://www.monotype.com./ をご覧ください。


フォントワークスについて 

「もじと もっと じゆうに」。私たちは進化し続けるコミュニケーションを常に予見し、時代と環境に適した機能・サービスを提供しています。フォントをより身近に、より多くご活用頂ける、業界初の年間定額制フォントサービス「LETS(Leading Edge Type Solution)」を2002年に開始し、世界中の人と人、人と情報、人と作品の距離を縮めることに貢献してまいりました。すべての人の日常に新たな価値を生み出していきます。

 詳細は、https://fontworks.co.jp/ をご覧ください。


SBテクノロジーについて 

SBテクノロジーは、「情報革命で人々を幸せに~技術の力で、未来をつくる~」という経営理念のもと、ソフトバンクグループの中でICTサービス事業の中核を担い、技術の力で新しい付加価値の創出に挑戦し続けてまいりました。当社は企業・官公庁に向けてクラウドとセキュリティを中心としたICTサービスを提供しており、それらの技術を活用しお客様企業のデジタルトランスフォーメーションや新たなビジネス創出を推進しています。

 詳細は、https://www.softbanktech.co.jp/ をご覧ください。


Monotype®、Helvetica®、Frutiger®、Helvetica Now™およびNeue Frutiger™は、米国特許商標局に登録されているMonotype Imaging Inc.の商標であり、その他の国や地域でも登録されている場合があります。Avenir®、DIN®、 Avenir Next™ および、 FF DIN™は、 Monotype GmbH の登録商標または商標であり、米国特許商標局および その他の国や地域で登録されている場合があります。Gotham®は、米国特許商標局に登録されているThe Hoefler Type Foundry, Inc.の商標であり、その他の国や地域でも登録されている場合があります。

その他、記載されている商標は、各社の登録商標または商標です。


■Monotype製品・サービスに関するお問い合わせ先

Monotype株式会社

ContactMTJ@monotype.com


■フォントワークス製品・サービスに関するお問い合わせ先

フォントワークス株式会社 サポートセンター

info@fontworks.co.jp


発行元:

Monotype 株式会社

〒102-0076 東京都千代田区五番町1-9 MG市ヶ谷ビル

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会社概要

Monotype株式会社

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URL
http://www.monotype.com/jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区五番町1-9 MG市ヶ谷ビル5階
電話番号
-
代表者名
佐藤 文宣
上場
未上場
資本金
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設立
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