~「付き添い入院」に伴うご家族の負担軽減のための“心と身体の休息場所”~ 「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム 東京都立小児総合医療センター」2026年5月15日(金)オープン
国内初となる「ファミリールーム」と「ハウス」の併設で、子どもの入院に付き添うご家族を多面的に支援
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(以下DMHC)および地方独立行政法人 東京都立病院機構 東京都立小児総合医療センター(東京都府中市、以下「小児総合医療センター」)は、「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム 東京都立小児総合医療センター」(以下「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」)を、2026年5月15日(金)、東京都府中市の東京都立小児総合医療センターにオープンいたします。
「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」(以下「ファミリールーム」)は、入院中の子どもに付き添うご家族のための、心と身体の休息場所です。病院内に設置された、わが家のようにくつろげる温かな空間で、ご家族が子どもの側にいながらも医療スペースからひととき離れてリラックスし、食事や休憩をとることができます。
小児総合医療センターの敷地内には、自宅から遠方の病院で子どもの治療に付き添うご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス ふちゅう」が2010年に設置されており、このたび、病院内の休息環境をさらに強化するために「ファミリールーム」を新たに開設します。
同一の病院に「ファミリールーム」と「ドナルド・マクドナルド・ハウス」(以下「ハウス」)の両施設が設置されるのは全国初で、役割の異なる両施設の併設により、付き添い家族をより多面的に支援してまいります。

「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」開設の経緯
子どもが入院する際、その家族が病室に寝泊まりしながら看病を行う「付き添い入院」は、子どもにとって大きな支えとなる一方で、ご家族には大きな精神的・肉体的・経済的負担が発生し、“小児医療の知られざる課題”となっています。ご家族が少しでも良いコンディションで子どもと向き合える環境を整えることは、子どもの笑顔や治療に臨む力にも繋がり、子どもと家族の双方を支える環境づくりが、いま社会全体に求められています。
このたび、国内2か所目となるファミリールームが開設される小児総合医療センターは、小児の「こころ」と「からだ」を統合した高度・専門及び急性期医療を提供し、都における小児医療の拠点を担う病院です。同院では年間延べ7,900人以上のご家族が子どもの入院に付き添っておられ、同院とDMHCは、「ドナルド・マクドナルド・ハウス ふちゅう」を2010年3月に共同で設置するなど、長きにわたって「付き添い入院」の負担軽減に向けて取り組んでまいりました。そしてこのたび、付き添い家族をより多面的に支援すべく、院内に医療スペースからひととき離れてリラックスし、食事や休憩をとることができる「ファミリールーム」を開設いたします。
付き添い家族のニーズは様々で、お子さんの病状によっては、病室を離れることが難しいご家族も多くいらっしゃいます。そこで、敷地内の「ハウス」にくわえ、病院内での休息を担う「ファミリールーム」を新設しました。病室を離れることが難しいご家族が、病院の中にいながらも医療環境を離れて休息していただける環境を整備し、ハウスのみではサポートが難しかった付き添い家族も支援してまいります。

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ドナルド・マクドナルド・ハウス |
ドナルド・マクドナルド・ ファミリールーム |
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国内施設数 |
12カ所 |
2カ所 |
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対象 |
遠方から入院・通院している子どもとその付き添い家族 |
入院している子どもたちの付き添い家族 (自宅から病院の距離は問わない) |
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開設場所 |
病院に隣接 (病院敷地内や徒歩圏内) |
病院内 (ハウスよりさらに病室に近い) |
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施設形態 |
滞在施設 |
休息場所 |
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ご家族のニーズ/施設の特長 |
■就寝時など、ある程度まとまった時間でしっかりと休息したい ■患児やきょうだい児も含め家族で滞在したい(患児に外泊許可が出た際など家族一緒の時間を過ごせる) ■自宅から病院が遠いご家族にとっての“第二のわが家”として、生活の拠点となる |
■お子さんの病状によっては、まとまった時間、病室を離れることが難しい ■限られた隙間時間を利用して、病室になるべく近い場所で気軽に休息したい ■大人のみでの利用(ひとときお子さんから離れ、ご自身をリフレッシュする時間) |
「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」開所式を実施
オープンに先立ち4月28日(火)に行われた開所式では、DMHC常務理事 河野辺孝則より「ファミリールーム」と「ハウス」の役割の違いなどをご説明したほか、東京都立小児総合医療センター院長 山岸敬幸より、同センターの付き添い家族支援の取り組みやファミリールーム設置の背景についてご説明しました。また、府中市長の高野律雄氏ほかご来賓の皆さまからのご祝辞にくわえ、東京都知事の小池百合子氏からもビデオメッセージにてご祝辞をいただきました。




開所式で語られた、付き添い入院の現状と支援の重要性
開所式では、実際に同病院で付き添い入院を経験されたご家族、東京都立小児総合医療センターの看護師、ならびにファミリールーム マネージャーによるトークセッションも実施。それぞれの立場や現場での体験をもとに、付き添い入院における心身の負担や、必要なサポートについて語られました。ファミリールームの意義や今後への期待についても意見を交わし、付き添い家族や医療現場を社会全体で支えていく取り組みの重要性を改めて実感する場となりました。

<東京都立小児総合医療センターで付き添い入院を経験されたご家族のコメント(一部)>
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突然の入院で、不安でいっぱいでした。子どもはそばを離れれば泣いてしまいますし、子どもが病気と闘っているなかで自分だけが休憩に行くことはできず、自分の食事やお手洗いを済ませるのも一苦労でした。
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夜間も血圧や体温の測定などで目が覚めてしまったり、同部屋の他のお子さんの泣き声が聞こえてくるため、熟睡できた日は一日もありませんでした。また、体調が悪化していく子どもの様子を見ていると、私もとても苦しく、心身ともに疲弊していきました。
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付き添う親が「一人になる」ことにも勇気が必要です。ファミリールームができることで、休憩して気持ちを切り替え、また笑顔で子どもの前に戻ることができ、それによって子どもの元気にも繋がると思います。
<東京都立小児総合医療センター 看護師長のコメント(一部)>
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病院内は、昼夜問わずアラーム音や他のお子さんの泣き声・人の気配があり、ご家族は非日常な環境で生活をしています。
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ご家族は、お子さんの前では疲れを一切見せず気丈に振舞っていらっしゃいます。私たちとしては、ご家族の方に少しでも休んでいただきたいと思っていますが、実際には「少し休憩してきます」とおっしゃっても、すぐに戻ってこられる方が多くいらっしゃいます。看護師としても、そのようなご家族の様子を心配していました。
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子どもたちだけでなくご家族のサポートも小児看護の重要な役割です。ファミリールームに助けてもらいながら、子どもと付き添い家族をサポートしていきたいと思います。
<東京都立小児総合医療センターファミリールーム マネージャーのコメント(一部)>
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これまで見てきた付き添い家族の様子から、「ご家族がお子さんのそばを離れることの大変さ」を感じてきました。そうしたなかで、病室から近い場所で、少しでも鎧を脱いで心身をほぐしていただき、自然とお子さんの前に笑顔で戻れる場所を作りたいという想いがありました。
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ファミリールームは「ホッとできる場所」を目指しています。看護師さん達のお声も聞いて、部屋の色味や素材、椅子選びまで、ご家族のためにこだわりました。最もこだわった部分は、付き添い家族へのアンケートで多かった「脚を投げ出して寝ころびたい」というお声から生まれた「寝ころび部屋」です。
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今後、ファミリールームがご家族にとって「一人じゃないと感じられる場所」と同時に、「一人になれる場所」になってほしいと思います。まずはお飲み物一杯だけの時間でもいいのでご利用いただき、居心地の良さを感じていただきたいです。そしてご家族の方が「自分のことをしっかり休ませよう」と前向きな気持ちになっていただけるよう、スタッフ一同サポートしてまいります。
「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」の特徴
「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」は、病院の最上階である7階に設置されており、室内のスペースにくわえ屋外にはデッキを備えた施設です。ルーム内には軽食が摂れるダイニングやミニキッチンをはじめ、仮眠も可能なマッサージチェアルーム(半個室)、搾乳室(個室)などを備えています。また、ご家族からのご要望が多い食事面のサポートとして、電子レンジ、トースター、ケトル、シンク、コーヒーメーカー、冷蔵・冷凍庫を設置しています。さらに、軽食や冷凍食品、飲料などを、企業・団体・個人の支援者様からのご寄付により無償で提供します。ルーム自体の利用料も無料です。
窓際のカウンタースペースでは、お食事や休憩に加え、付き添い入院の合間でニーズがあるPC作業なども行うことができます。また、付き添い家族のお声を元に、脚を伸ばしてゆったりとくつろげる「寝ころび部屋」(個室)も設けており、よりリラックスしてお過ごしいただけます。大きな窓の向こうには花と緑で彩られたデッキがあり、開放感のある眺めを楽しんだり、外の空気を吸ってリフレッシュすることも可能です。
ルーム全体の運営時間は9時から21時までで、日常の運営は多くのボランティアのご協力のもと、常勤のファミリールームマネージャーが行います。

■「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」概要
・住所:東京都府中市武蔵台2-8-29 東京都立小児総合医療センター
・アクセス:
JR中央線・武蔵野線「西国分寺」駅より徒歩約15分/JR中央線「国立」駅よりバスで10分
・利用対象者:
東京都立小児総合医療センターに入院中の小児に付き添うご家族(患者さんのごきょうだいは除く)
・利用料:無料
・運営時間:9時から21時まで
・運営開始日:2026年5月15日(金)
・延床面積:165㎡ (屋内 97㎡ + 屋外(デッキ) 68㎡)
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」について
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、自宅から遠く離れた医療機関で治療を受ける小児患者家族の精神的・肉体的・経済的負担をサポートすることを目的に、高度な小児医療を提供する病院に隣接して設置されている滞在施設です。
"Keeping Families Close"、どんな時でも家族が一緒にいられるように、という想いのもと、東京都立小児総合医療センターに隣接している「ドナルド・マクドナルド・ハウス ふちゅう(ふちゅうハウス)」をはじめ、国内12カ所・全世界には約390カ所設置されています。日本国内での累計利用ご家族数は、2026年3月3日に、のべ10万家族を突破しました。
プライバシーが確保された個室のベッドルームで心身を休められるほか、共用のキッチン・ダイニングでは自炊が可能で、同じ立場のご家族同士で交流をすることも可能です。また、利用ご家族の経済的負担に対する支援をさらに強化すべく、2026年4月1日より利用料を従来の1人1日1,000円から無償化いたしました。

【ご参考】2026年3月24日発表プレスリリース: 子どもの治療に付き添うご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」累計利用ご家族数がのべ10万家族を突破・2026年4月より利用料を無償化」
■「ドナルド・マクドナルド・ハウス ふちゅう」概要
・住所:東京都府中市武蔵台2-9-2 東京都立多摩・小児総合医療センター宿舎等1階
・アクセス:
JR中央線・武蔵野線「西国分寺」駅より徒歩約15分/JR中央線「国立」駅よりバスで10分
・利用対象者:
都立小児総合医療センター、都立神経病院他に入院または通院中の20歳未満の患者と付き添い家族
・利用料:無料
・設立日:2010年3月
・延床面積:約690㎡
・部屋数:12部屋
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン
理事長 岩中 督 のコメント
小児医療の現場において、ご家族がお子さんと一緒にいられる環境は、治療にも大変大きな意味を持ちます。私どもは、ご家族が子どものケアや治療方針などの意思決定に参加することを大切に考え、ご家族を治療の中心にすえた「ファミリー・センタード・ケア」の実現を目指して、活動してまいりました。
ご家族が病室に寝泊まりしながら看病を行う「付き添い入院」は、お子さんにとって大きな支えである一方で、ご家族にとっては精神的・肉体的・経済的な負担を伴なうのも事実です。こうしたご家族を支えるために、この度、国内2か所目となる「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」を、DMHCと小児総合医療センターが連携して整備いたしました。一つの医療機関に、「ハウス」と「ファミリールーム」の二つのサポート施設が設置されることは、日本初の取り組みです。両施設がそれぞれの役割を担いながら医療機関と連携し、付き添い家族への支援を、さらに強化してまいります。
これからも、地域の皆さまやご支援くださる皆さまと共に、病気と向き合う子どもたちとそのご家族が、安心して一緒に過ごし、治療に向き合える環境づくりに努めてまいります。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

東京都立小児総合医療センター 院長 山岸 敬幸 のコメント
私たちは、「すべての子どもたちが笑顔になれるよう最善の医療を行う」という使命のもと小児救命救急から高度専門医療まで、幅広い領域で子どもたちの命と向き合っております。医療の進歩により多くの子どもたちが回復し、次の成長へと歩みを進められるようになった一方で、その傍らには、長期にわたり不安と緊張の中で付き添い続けるご家族の姿があります。十分な休息や食事もままならず、心身に大きな負担を抱えている現状は、現場に身を置く者として看過できないものでした。
こうした中、私たちは「家族を支えることは子どもの医療を支えることにつながる」という考えのもと、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン様にご協力いただき、病棟に近接したファミリールームを整備できたことをとてもうれしく思います。本施設は、付き添い入院のストレスで疲弊したご家族が、心身を整え、再び子どもに向き合う力を取り戻すための場であり、小児医療の質を高める新たなモデルであると考えております。
本事業を支えてくださる関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、この取り組みが広く社会に共有され、子どもと家族を支える環境づくりがさらに進んでいくことを願っております。

■ご家族をサポートするためには、今後も皆さまのご支援が必要です。
ドナルド・マクドナルド・ファミリールームやドナルド・マクドナルド・ハウスの運営は100%ご寄付と様々なご支援で成り立っております。「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」では、ご寄付や必要物品のご提供といった皆さまからのご支援を、今後も継続的に受け付けてまいります。詳細は、下記のDMHC公式ホームページをご覧ください。「東京都立小児総合医療センターファミリールーム」への温かいご支援をよろしくお願いいたします。
・ご寄付について https://www.dmhcj.or.jp/support/
・物品のご提供について https://www.dmhcj.or.jp/familyroom/
(必要な物品をまとめたウィッシュリストを随時更新しておりますのでご覧ください。)
<参考情報>
■公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンについて

現在、全国で難病に苦しむ子どもの数は推計10万人以上※と言われています。こうした子どもたちは大学病院・小児病院など設備・スタッフの揃った遠方の病院で治療を受けることも多く、付き添うご家族は、家族が離れて暮らす精神的負担、食事や睡眠環境などの肉体的な負担、自宅と入院先との二重生活による経済的な負担など、大きな負担に悩まされることになります。
このようなご家族を少しでも支援するために、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンは1999年に設立されました。以来、「入院している子どもたちとそのご家族がよりよい生活をおくれるようにサポートする」というミッションのもと、自宅から遠く離れた病院に入院・通院している子どもとそのご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」や、小児病棟内の「心と身体の休息場所」である「ドナルド・マクドナルド・ファミリールーム」の設置・運営をはじめとした、様々な事業を行っております。"Keeping Families Close"、どんな時でも家族が一緒にいられるように。それが私たちの願いです。
【公式HP:https://www.dmhcj.or.jp/ 】
※厚生労働省「令和6年度 衛生行政報告例」より、小児慢性特定疾病医療受給者証所持者数(109,191名)に基づく
■東京都立小児総合医療センターについて

東京都における小児医療の拠点として、小児の「こころ」と「からだ」を統合した高度・専門医療及び重症の救急患者を中心とした急性期医療を担い、胎児期から思春期・成人期まで総合的な成育医療を提供しています。
●病院設立日 2010年3月
●院長 山岸 敬幸
●所在地 東京都府中市武蔵台2-8-29
●病床数 561床
●診療科 総合診療科/心療内科/循環器科/内分泌・代謝科/血液・腫瘍科/腎臓・リウマチ膠原病科/神経内科/呼吸器科/結核科/感染症科/免疫科/消化器科/アレルギー科/臨床遺伝科/外科/心臓血管外科/泌尿器科/整形外科/形成外科/脳神経外科/眼科/耳鼻いんこう科/皮膚科/小児歯科/臓器移植科/検査科/診療放射線科/麻酔科/児童・思春期精神科/救命救急科/集中治療科/新生児科/リハビリテーション科/心理・福祉科/育成科/在宅診療科/臨床試験科/遺伝子研究科/病理診断科
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