ジェネシア・ベンチャーズ、東南アジアにおけるスタートアップ投資の新体制を発表

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島 聡一、本社：東京都港区）は、東南アジアにおけるスタートアップ投資活動の新体制について発表いたします。

【ジェネシア・ベンチャーズについて】
ジェネシア・ベンチャーズは、「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」というビジョンを掲げ、シード・アーリーステージのスタートアップへ投資とバリューアップ支援を行う、独立系のベンチャーキャピタルです。
ジェネシア・ベンチャーズの「Genesia（ジェネシア）」は、起源や創生の意味を持つ“Genesis（ジェネシス）”に“Asia（アジア）”を掛け合わせた造語で、「アジアの創生を担うベンチャーキャピタルでありたい」という私たちの思いを表現しています。
2016年8月に東京、2018年10月にジャカルタ（インドネシア）、2019年9月にホーチミン（ベトナム）にそれぞれ拠点を開設し、アジア全域において、スタートアップ、事業会社、投資家、政府、自治体、非営利団体など、社会を形成するすべてのステークホルダーとともに、持続可能かつ大きな産業創造に挑むプラットフォームの構築を目指しています。


【東南アジアにおけるスタートアップ投資について】
ジェネシア・ベンチャーズでは、2017年12月にGenesia Venture Fund 1号投資事業有限責任組合（1号ファンド）、2020年9月にGenesia Venture Fund 1号投資事業有限責任組合（2号ファンド）の最終募集をそれぞれ完了し、1号ファンドにおいては全47社の投資先のうち12社、2号ファンドにおいても全43社の投資先のうち14社と、おおよそ1/3の割合で、東南アジア地域（主にASEAN主要国）をはじめとした海外を拠点とするスタートアップに投資しています。※2020年12月末時点

■新体制について
このたび、Principal 河野 優人がベトナム・ホーチミン事務所の代表に就任し、以下のような体制となります。
・ジャカルタ事務所：
代表／General Partner／東南アジア投資責任者　鈴木 隆宏

Investment Manager　エルシャ・エリアサ・クウェ
・ホーチミン事務所：
代表／Principal　河野 優人

Associate　ホァン・ティ・キム・ズン

■主な投資対象領域
1)　デジタル・トランスフォーメーション（DX） 産業のビジネス・ストラクチャーをアップデートするXaaS、多重構造を解消するプラットフォーマーなどのデジタル・トランスフォーメーション周辺領域
2)　ニューエコノミー 個人のエンパワーメントや顧客体験の最適化、循環型経済を実現するOMO、C2C（EC、SERVICE）、シェアリングエコノミー、非中央集権型プラットフォームなどのニューエコノミー周辺領域
3)　メディア・エンターテインメント 個人の興味関心が多様化する中で、人々の心を動かす体験価値を提供するメディア、コンテンツ、VR/ARなどのメディア・エンターテインメント周辺領域

■主な投資先スタートアップ
・Docquity：医師向けSNS・e-Learning（インドネシア）

スマートフォンで最新医療学習と試験を実施することでCME（Continuing Medical Education）ポイントを獲得できる医師向けE-learningサービス及び、医師同士が医療現場で発生した症例についての議論や医療情報共有ができる医師向けSNS「Docquity」を提供する。東南アジアの多くの国では医師免許更新のためCMEポイントの獲得が義務付けられており、インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシアなどで事業を展開している。


・Qoala：デジタル保険（インドネシア）

インドネシアでデジタル保険サービスを提供する。現地のEC・OTAなどのプラットフォーマーと連携し、効率的に顧客を獲得し、保険会社と共に最適な保険商品を開発する。さらに保険金請求プロセスや代理店管理のデジタル化を通じて、保険商品の開発から販売までの一連のフローを一気通貫でデジタル化する。


・bobobox：IoTカプセルホテル（インドネシア）

インドネシアでIoTカプセルホテル運営および予約プラットフォームを提供する。旅行者に対して“より安く、快適なホテル体験”を新しいカプセルホテル＆ソリューションの提供を通じて実現している。また、フランチャイズビジネスを通じて、ホテル事業者/不動産オーナーに対して“空室稼働率の向上、資産を効率的に活用した売上貢献”を提供している。


・Finantier：オープンファイナンスプラットフォーム（インドネシア）

インドネシアを中心とした東南アジアで、あらゆるテック企業が単一のAPIを使用するだけで金融機関が保有する幅広い金融関連データにアクセス可能とするOpen Finance API Platformを提供する。テック企業はこれら金融データを用いてビジネスを構築し、迅速かつ効率的にデータを統合することが可能となる。

・KAMEREO：飲食店向けB2B仕入れプラットフォーム・オンラインスーパー（ベトナム）

ベトナムで飲食店向けBtoB仕入れプラットフォーム「Kamereo」とオンラインスーパー事業「KameMart」を運営する。ベトナム食品業界のサプライチェーンには多くの仲介業者が存在しており、商品の価格・質共に不安定で透明性に乏しい。KAMEREOは食品サプライチェーンのデジタル化により、生産者、飲食店、消費者などのステークホルダーの課題を解決する。


・Manabie：OMO型デジタル学習塾（ベトナム）

ベトナムでOMO型のK-12（幼稚園年長から高等学校を卒業するまでの生徒）を対象としたデジタル学習塾を運営する。良質な学習コンテンツと生徒・コーチ向けアプリ、CRMなどのソフトウェア及びデータを活用したオペレーション効率化により、質の高い教育サービスを提供している。


・BuyMed：医薬品購買プラットフォーム（ベトナム）

ベトナムで薬局向けB2B医薬品受発注プラットフォームを運営する。ベトナムには、薬局約40,000店、独立系クリニック約25,000医院、製薬会社約200社、卸売業者約2,000社が存在しているが、医薬品業界のサプライチェーンは非効率で医薬品の質や価格の不安定さなど多くの課題が存在している。BuyMedは安全な正規医薬品をオンライン注文で安価かつ便利に購入することを可能にしている。


【代表者からのコメント】
■General Partner／東南アジア投資責任者　鈴木 隆宏
東南アジアには、未上場デカコーン企業（時価総額1兆円超え）企業が3社存在しており、年間のリスクマネー供給量も日本を遥かに上回る状況になっています。 Sequoia Capitalなどのグローバルで著名なベンチャーキャピタルは勿論のこと、韓国、中国などのベンチャーキャピタルも参入して来ており、競争環境が激しくなりつつあります。 ただ新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、投資家や起業家が国を跨いだ移動がしづらくなったことでスタートアップにとっての資金調達の難易度も上がっています。 多くのベンチャーキャピタルが母国からの出張ベースで投資検討をしたり、東南アジアの拠点としてシンガポールにスモールでチームを作っていたりすることが多い中で、我々はインドネシア・ベトナムと言う有望市場である現地にしっかりと根を張ることで起業家との信頼関係を築き、日々の戦略議論などを通じて支援先の成長にコミットしていることを強みとして、より投資を加速させて行く為にベトナム事務所の人員を増員する意思決定をしました。 引き続き、東南アジア、いや新興国を代表するスタートアップへの投資・支援を加速していくべく体制を強化して参ります。

■ホーチミン事務所代表／Principal　河野 優人
ジェネシア・ベンチャーズは2016年の創業時から、インドネシア・ベトナムを中心とした東南アジアスタートアップへの投資活動を行ってきました。これまでにインドネシア12社、ベトナム7社、合計19社のスタートアップへ出資しております。 ベトナムは人口約1億人、平均年齢約30歳、安定した政治体制と製造業・サービス業の発展、そして新型コロナウイルスの短期間での抑え込み成功により、大きな経済成長ポテンシャルがある国です。海外帰りのベトナム人起業家や外国人起業家に加えて、ベトナム現地企業で経験を積んだ起業家も増加しています。国内外投資家からの注目も高まっており、スタートアップエコシステムの裾野が広がっているのを肌で感じています。 個人的には日本、インド、インドネシアを経て、ベトナムが4カ国目の居住国となります。これまでの経験やネットワークを活かし、ベトナムスタートアップエコシステムの成長に貢献すると同時に、ベトナムからアジアを代表する企業を創出すべく精力的に活動して参ります。


【ジェネシア・ベンチャーズの取り組みについて】
ジェネシア・ベンチャーズでは、東南アジアのスタートアップエコシステムの拡大・発展に寄与することを目指し、現地イベントへの登壇やメディアへの記事寄稿を積極的に行っています。 また今後は、日本と東南アジアを繋ぐ取り組みも実施してまいります。

■東南アジアにおけるイベント登壇、記事寄稿など
ホーチミン事務所メンバーであるズンはベトナム大手経済メディアCafebizをはじめとした複数のメディアへブログ記事を寄稿しています。下記の記事はベトナムスタートアップエコシステムの発展に寄与したとされ、ベトナム科学技術省よりIStar 2020 Awardを受賞しています。
▼Từ những bài học kinh nghiệm trong 2 cuộc khủng hoảng trước đây - startup Việt đã sẵn sàng cho những cơ hội mới hậu Covid-19?
https://cafebiz.vn/tu-nhung-bai-hoc-kinh-nghiem-trong-2-cuoc-khung-hoang-truoc-day-startup-viet-da-san-sang-cho-nhung-co-hoi-moi-hau-covid-19-20200803001510635.chn

また、ズンはベトナム最大のスタートアップイベント「Techfest」の「Venture capital attraction for innovative start-ups」をテーマとしたセッションへ登壇し、ベトナムスタートアップエコシステムの発展に向けた活動をしています。
▼Experts pointing out mistakes when startups raise capital
https://techfest.vn/en/news/experts-pointing-out-mistakes-when-startups-raise-capital

ジャカルタ事務所メンバーであるエルシャはインドネシアにおけるイベント登壇やメディア寄稿などの活動を行っています。下記は「Japanese VCs: Ask Us Anything: From Fund Raising to Exit Strategy」をテーマとしたオンラインイベントです。
▼Japanese VCs: Ask Us Anything: From Fund Raising to Exit Strategy
https://www.eventbrite.com/e/japanese-vcs-ask-us-anything-from-fund-raising-to-exit-strategy-tickets-109598598358

■現地のVCコミュニティ
ベトナム計画投資省とGolden Gate Venturesが共催した「Vietnam Venture Summit 2020」に河野が登壇し、他の国内外VCと共に今後5年間のベトナムスタートアップへの投資方針について発表しています。アジアのスタートアップメディア「DealStreetAsia」に河野のコメントも掲載されています。
▼VC funds alliance commits over $800m to Vietnamese startups in 2021-25
https://www.dealstreetasia.com/stories/venture-capital-funds-alliance-217126/

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【会社概要】
会社名　：株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

WEB     ：https://genesiaventures.com/

設立日　：2016年8月

代表者　：代表取締役／General Partner　田島 聡一

本社　　：東京都港区北青山3-3-13 共和五番館2F

事務所　：ジャカルタ）WeWork Revenue Tower, Scbd, Jl Jend.Sudirman No.52-53, Senayan, Kebayoran Baru Jakarta City, JK, 12190, Indonesia

　　　　：ホーチミン）D08,SENoffice Business Center,L18-11-13,18th Floor, Vincom Center Dong Khoi Tower,72 Le Thanh Ton, Ben Nghe Ward,District 1,Ho Chi Minh City,Vietnam

事業内容：ベンチャーキャピタル業