カイロスロケットによる50キロ超小型衛星「TATARA-1」打上げと軌道上サービス実証試験を実施
テラスペース株式会社(京都府京⽥辺市/代表:北川貞⼤)とスペースワン株式会社(東京都港区/代表:豊⽥ 正和)は、カイロスロケット2号機の打上げ輸送サービス契約(Launch Services Agreement)を締結し、50キロ級超小型衛星「TATARA-1」を、本年12月14日にスペースポート紀伊よりカイロスロケット2号機にて打上げる予定です。打上げ後、「軌道上サービスの実証実験」として、「人工衛星軌道投入サービス」と、「ホステッドペイロードサービス」の実証実験を行います。
国内初実証となる「人工衛星軌道投入サービス」は、軌道上で超小型衛星を分離することで、ロケットからの放出だけでは賄いきれなかった多様な投入軌道ニーズに対応するサービスです。今後増大するであろう超小型衛星や、衛星コンステレーション計画において、ロケットのみでは実現できない多様な投入軌道ニーズへの対応が可能となります。本衛星にはキューブサット用放出機ポッドを搭載しており、軌道上での動作実証を行います。本サービスにより、複数衛星を複数軌道に投入するトータルコストの削減と、運用機会の損失低減を実現します。
「ホステッドペイロードサービス」は、依頼を受けた宇宙用部品、材料、デバイス等を搭載し、軌道上実証や運用を行うサービスです。宇宙用部品等の軌道上実証や運用のニーズは宇宙ビジネスの広がりとともに拡大の一途を辿っており、今後も増加することが予測されます。
本衛星には、醍醐寺塔頭菩提寺より依頼を受けた「宇宙寺院 劫蘊寺(ごううんじ)」や、JAXA追跡ネットワーク技術センターが開発し、佐賀県が製造した衛星レーザ測距(Satellite Laser Ranging/SLR)用小型リフレクター「Mt.FUJI」など、複数の機器を搭載しており、宇宙用部品等の軌道上実証を行います。
本サービスにより、軌道上実証や運用の簡便化と、機会をより多く提供して幅広いニーズに対応します。今回実証する2つのサービスは、今後、年間1回以上の頻度で提供する計画を進めており、「よりはやく」「より簡単に」軌道上サービスを提供してまいります。
「人工衛星軌道投入サービス」や「ホステッドペイロードサービス」をはじめとした軌道上サービスを通して、「宇宙をより身近に」をモットーに「 Space Operations Platform」を目指してまいります。
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