【文化通信社】第3回「ふるさと新聞アワード」の授賞記事が決定 グランプリは和歌山県新宮市の地域紙『熊野新聞』
12月1日に東京都内で贈呈式を開催
専門紙「The Bunka News(文化通信)」(https://www.bunkanews.jp/)の発行をはじめ、活字文化推進事業を展開する文化通信社は、創業75周年を迎えた2021年、全国各地の社会・経済・文化の発展、活字文化を守るため、主に市町村エリア向けに新聞を発行している「地域紙」を応援する目的で、地域紙のユニークかつ優れた記事や連載、企画などを表彰する「ふるさと新聞アワード」を創設いたしました。地域にゆかりのある著名な審査員による最終審査を経て、グランプリおよび各賞を決定しております。
◆贈呈式 日時:2023年12月1日(金) 11:30~13:30
場所:東天紅 上野本店(東京・台東区)
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第3回「ふるさと新聞アワード」の概要
・主催:株式会社文化通信社
・協賛:Google News Initiative、株式会社PR TIMES
・対象:全国の市町村単位を主な発行エリアとする新聞
・審査員(五十音順):加来耕三氏(歴史家・作家)/小山薫堂氏(放送作家・脚本家)/高橋俊宏氏(ディスカバー・ジャパン代表取締役)/中川政七氏(中川政七商店会長)/山崎まゆみ氏(温泉エッセイスト)
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グランプリの記事について
・授賞紙:熊野新聞
・授賞記事:嗚呼壮絶かな、観光合戦!!
・掲載日:2023年1月1日付
・記事の内容:(受賞紙コメントから)
「蟻の熊野詣で」のにぎわいを取り戻すべく、観光客の誘致に力を注ぐ現在の熊野地方だが、2022年4月、衝撃的な事実が明らかとなった。JR西日本が初めて、利用者が少ない在来線17路線30区間の収支を公表。熊野地方の中心・和歌山県新宮市と白浜町間が、約28億円の赤字であることが発表された。
時代が移り変わり、交通形態も大きく変化している。明治〜昭和の時代、熊野地方への誘客促進に一役も二役も買っていたのは鉄道会社だった。その歩みを紹介するとともに、「なにわの商人」たちから何か学べるところがあるのではないか。古写真や資料を元に、列車利用促進に向けたヒントを探った。
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審査員の評価
「観光合戦!!」と題した華やかな記事で、ひときわ目に留まりました。交通・鉄道を軸として、観光地のあり方が論じられており、特に、古資料を丹念に読み込んで執筆されたことが伝わってまいりました。かつての時刻表、リーフレット、駅の風景など、数々のカラー写真が掲載され、当時を懐かしみながら、記事を読まれた方も多かったのではないでしょうか。熊野への強い思いが込められた記者の記事が、熊野の観光・交通の活性化のヒントとなることを願ってやみません。(加来耕三氏)
地元の鉄道路線が大赤字であるというネガティブなニュースを起点に、かつて活況であった熊野観光の様子を紐解きながら、未来に向けて熊野観光がどうなっていくべきかを取材・提言している素晴らしい記事。切り口や編集も秀逸で読み物記事として面白い。タイトルやデザインにも気が配られている。この方が書いた他の記事も読みたいと思わせる。(中川政七氏)
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第3回「ふるさと新聞アワード」授賞紙・記事タイトル一覧
※全国の地域紙から約200の記事がエントリーされ、文化通信社内で一次選考ののち、審査員が最終選考を務めました。「文化通信社賞」は優れた連載、企画記事が対象です。
グランプリ
・熊野新聞(和歌山県新宮市)「嗚呼壮絶かな、観光合戦!!」
「もの」部門
●最優秀賞
・丹波新聞(兵庫県丹波市)「柏原藩陣屋の秘密穴 藩主の抜け道伝説」
●優秀賞
・須坂新聞(長野県須坂市)「 100年前のピアノ復活」
・胆江日日新聞(岩手県奥州市) 「『いわてリトルベビーハンドブック』作成」
「こと」部門
●優秀賞
・あやべ市民新聞(京都府綾部市)「『ふるさとにエール』 10 年後の綾部に向けて」
・人吉新聞(熊本県人吉市)「人吉城跡の地下室遺構 ユダヤ教沐浴施設か?」
「ひと」部門
●最優秀賞
・滋賀報知新聞(滋賀県東近江市)「ガリ版発祥の地に移住」
●優秀賞
・いわき民報(福島県いわき市)「草野心平 生誕120周年記念特集」
・岩手日日(岩手県一関市)「折り紙こつこつ亀1000匹 リハビリで制作」
・市民タイムス(長野県松本市)「新聞切り抜きに母の愛」
文化通信社賞
・北鹿新聞(秋田県大館市)「若い読者層へ月替わりリーダーがつくる『We』」
・ 夕刊三重(三重県松阪市)「夕飯三重・男の1人暮らし」
以上
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